「漩漩不能上班。她不可以去外面單獨、她選擇過有錢家的愛人生活」
( 漩漩はもう来ることはない。彼女は一人で外に出ることはできないんだ。彼女はお金持ちの愛人の生活を選んだんだ)

私は意外な事実にびっくりしました。震洲は彼女の經紀人であったVickyから聞いたと言い、これは彼女自身が話し、Vickyの所属する經紀公司も必ず、女の子の身元確認(特に若い子は違法にならないようにしっかりした公司はきっちりやります)もしているので、真実だと強く念を押しました。

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彼女は台中にある大学の2年生でモデルもやっている子でした。高中の時からいろいろな美少女コンテストのような類のものにたくさん出ていて、正真正銘の美少女でした。後日、私は漩漩を見ることになるのですが、それは震洲が持ってきた一流のファッション雑誌でにっこりと微笑む彼女でした。もともとあまり裕福でない家庭で育った彼女は、その美貌と人なつっこい性格でモデルや芸能人、ショーガールをめざしていたようです。だんだん彼女が有名になってくるに連れ、多くの男たちは彼女を放っておかなくなりました。

夏頃に彼女はあるお金持ちに目をつけられ、彼の愛人となったのです。彼が漩漩に支払っている額は、なんと月20万元(当時のレートで約70万円)でした。漩漩はそのお手当以外にも豪華なマンションを与えられ、さらに大学の学費も全部、出してもらっていたそうです。

では、そんな何一つ不自由しないような漩漩が、制服店で働き始める必要があったのか?
私はとても疑問に思いました。 

漩漩の働き始めた動機は実は息苦しい愛人生活からの逃避でした。彼女を囲った金持ちの台湾人は、非常に嫉妬深く、彼女の大学への通学も自分の派遣する運転手つきの車で行われていました。また、夜、勝手に出歩くことも禁止され、ちょっとした買い物しかできなったようです。いつも監視され、まさに籠の中の鳥でした。自由奔放な彼女がセックスをするのも当然、彼一人で、遊びたいさかりの漩漩はモデルという派手な生活をしていた反面、その心を解放する場所はなかったのです。

そんな彼女はある日、インターネットでVickyのページを見つけ、彼女はメールの交換を始めました。最初はいろいろな今の生活の悩みや相談が主だったようです。しかし、基本的にマメなVickyは彼女の愛人生活にアドバイスを送り、自分のビジネスの対象にはしていなかったようです。

しかし、2月中旬、漩漩は突然、台北に現れ、Vickyと連絡をとったのです。彼女は台北の親類が病気になり、大変だからお見舞いに行くと嘘を言って、その足で急ぎ高鐵(台湾新幹線)に乗り、2泊3日の旅行にやってきたのです。そしてその日の夕方からすぐにVickyに頼んで制服店で働き始めました。彼には用事があるのは中1日だけだからということで3日目の朝一番の高鐵(台湾新幹線) で帰るという約束もしていました。私と逢ったのは彼女の2日目の夜でした。

実は彼女が3時に帰らなければいけなかった理由はここにありました。台北の高級ホテルに泊っていた漩漩はホテルで彼からの連絡がないことを確認し、部屋を片付け、タバコなどの臭いを消すためにシャワーを丁寧に浴び、化粧もし直して、朝の5時半には台北駅にいる必要があったのです。

あの美少女の漩漩が、心から楽しそうに包廂ですごしたのには、このような事情があったからです。彼女はあんなに美人で素敵だったにもかかわらず、すごくエッチで私もとても驚いたのを覚えています。それは、彼女がちょっとしたアバンチュールや開放感を楽しみ、いろいろな男性と遊んでみたいという好奇心の表れでした。また、聡明なVickyは金持ちの台湾人とのトラブルを恐れ、彼女につかせる客は100%トラブルにならないような客を厳選に厳選を重ねて選んでいました。だから漩漩はすべての包廂が楽しく、そして、安全確実に安心してすごせていたのです。私と初めて逢った時もまったく警戒心がなく、いきなりVサインのようなことをして「你好」とニコッと笑ったのが印象的でしたが、それは彼女自身がどの包廂に入っても楽しくすごせることを知り得ていたからです。

しかし、台中に帰った漩漩の嘘はすぐにバレてしまいました。ホテルから出た時間や帰る時間を1日目にすでにチェックされていて、おかしいと思った金持ちの台湾人は2日目の彼女の行動を監視していたのです。彼女はそんなこととは知らず、鎖をはずされた子犬が駆け回るように台北の自由な夜を謳歌していたのでした。しかし、彼女が台中に戻った瞬間、彼に烈火のごとく叱責され罵声を浴び、そして、愛人生活をやめて自由にすごすか、それとも愛人生活を続けるか、どちらかの選択を迫られました。

そして、彼女は最終的に月20万元の愛人生活を選んだのです。     

昔、オードリーペップバーンが主演した映画で「ローマの休日」という名作があります。日頃、息苦しい生活を強いられていた王女がローマに出かけたわずか数日だけ、一般庶民の生活を味わい、知り合った新聞記者と恋におち、心を解放する喜びを描いた映画でした。王女はやはり、最後は王女の生活に再び、戻っていくのですが、あの時の漩漩も彼女にとっての「台北の休日」だったのでしょう。本当に蔓蔓と楽しそうに踊り歌った姿は印象的でした。 

酒店には様々な理由でいろいろな子たちが通り過ぎていきます。あの美少女・漩漩も今はどのような暮らしをしているのでしょうか。私はたった1日、わすか2~3時間を彼女と一緒にすごしただけですが、彼女は私にとても多くの記憶を残していきました。

震洲の話を聞き終わり、今日はいったいどのような新たな出逢いがあるのか、そしてどんなことが起こるのか、とても楽しみになってきました。それは単に酒店が夜遊びとしての場だけではなく、様々な人間模様が交差する場所であることを私自身が深く理解し始めていたからでした。

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