この制服店の入口の隣はドラッグストアー、その隣には大きな土産物屋があり、24時間やっていますから結構、日本人も数多くこのあたりにはやってきます。今はすっかり、この制服店も経営者が変ってから雰囲気が変ってしまい、私はもうすでに一年以上は多分行っていません。ただ、いつも酒店の前にはガタイのいい、ちょっとこわもてで黒ジャンパーを着たお兄さんがいて、夜、酒店の入口の所を通るといつもニッコリ笑って「好久不見!」(久しぶりという意味のよく使う常套句)と話しかけてくれます。
この酒店から南に向かって歩き、長春路を渡ったあたりにセブンイレブンがあります。芊芊が言った最も近いセブンイレブンはここかなと思い、しばらく待っていました。しかし、彼女は9時近くなっても姿を現しません。きっと涙で顔がぐしゃぐしゃになっていたから、化粧を念入りにし直しているのかなと思いました。
突然、その時、小機(携帯電話のこと)が鳴りました。
着信を見ると、さっき番号を聞いたばかりの芊芊でした。包廂では女の子たちは小機をもって来ることは規則でできないため、普通、包廂から一度、彼女たちの更衣室のロッカーにある小機を鳴らして、番号を着信につけておくのが一般的です。彼女たちは着信があった時間を見て、誰の電話かということがわかるといった感じです。
超元気な声で、耳が壊れんばかりの大声で芊芊が叫んでいました。
「我生氣!你不知道附近的SEVEN嗎?我等等你、可是你來不及。你在那裡?」
(私は怒ってるよ!店の近くのセブンわかんないの? 私は待っているのに、やってこないじゃない。どこにいるの?)
怒っていると言っても笑いながらで愛嬌があるのですが、とりあえず、長春路の南側にあるセブンにいると話しました。彼女はあきれてこう言いました。
「林森公園付近嗎?那個地方早餐店没有。你知道錢櫃嗎?往民生東路、左邊有SEVEN」
確かに北へ錢櫃の方に向かって歩いていくと民生東路の手前にセブンイレブンがあることを思い出しました。台北市は実は世界で一番コンビニエンスストアの密度が高いことで知られていて、本当に街中にコンビニエンスストアがいたる所にあります。従って、「近くのセブンイレブン」と行ってもこの制服店の近くには3~4店舗はあり、よく「どこのセブンイレブンか」を聞いておかないとこんなことになります。
私は、しょうがないなあと思いながらも、このあたりの早餐店はよくわからないし、彼女に言われるままにしようと思い、北へ向かって歩き出しました。5分ほど早足で歩くと、確かにセブンの前には芊芊がいて、アイスコーヒーの紙カップを片手にもってキョロキョロとあたりを見回していました。
素顔の彼女は、ちょっと色が黒くて、包廂ではあまりわかりませんでしたが、きれいな茶髪にしていて、朝から照りつける強烈な台北の日差しにまぶしく輝いていました。服装は休憩室で初めて逢ったときと同じラフな格好で、肩からトートバックをかけていました。
「你有時候去過早餐店嗎?」 (時々朝食屋に行くの?)
芊芊の質問に「是」と答え、彼女が案内する民生東路に近い所の横道にある早餐店に一緒に行くことになりました。外食文化の台北では朝ご飯を食べさせる早餐店がたくさんあって、ひとつのレストランのジャンルとして確立しています。あわせて24時間の店やファーストフードも多く、また、コンビニではテーブルやカウンターがある所も多くて、よく店内で皆、飲食をするのも一般的です。 価格はとても安くて、だいたい50元から100元もあれば十分なところが多く、私も時々、利用していました。
最近は洋式の早餐店もたくさんあって、下の写真の 美式早餐屋はチェーン店になっていて、方々にできています。コーヒーやジュースとサンドイッチ(三明治)というようなアメリカ式ブレックファーストが台北の若者にはうけていることもあり、伝統的な台湾料理系の早餐店からバリスタのようなコーヒーショップがやっている早餐まで様々あって、多くの人が朝から利用しています。
特に錦州路周辺は朝の6時から9時頃にかけて下班した小姐がまったりと2~4人ぐらいで早餐店で食事していることも多く、彼女たちの日常の姿や様子を見ることができます。台湾には「豆花妹」という「豆花店」から誕生したスターもいるのですが、早餐店からも「早餐店辣妹」がいると2010年頃に話題になり、グラマーな彼女は一躍時の人となって、多くの雑誌を賑わせていました。
台“早餐店辣妹”风靡网络 容貌标致身材性感
さて、一緒に早餐店に入った芊芊は、私にいろいろなことを話し始めました。彼女は英語も堪能であり、利発な子だったため、話題がとぎれることはありませんでした。彼女との話の中で聞いたいくつかのことと実際にこの後、私が向き合っていくことになるとは、この時は思ってもいませんでした。
この酒店から南に向かって歩き、長春路を渡ったあたりにセブンイレブンがあります。芊芊が言った最も近いセブンイレブンはここかなと思い、しばらく待っていました。しかし、彼女は9時近くなっても姿を現しません。きっと涙で顔がぐしゃぐしゃになっていたから、化粧を念入りにし直しているのかなと思いました。
突然、その時、小機(携帯電話のこと)が鳴りました。
着信を見ると、さっき番号を聞いたばかりの芊芊でした。包廂では女の子たちは小機をもって来ることは規則でできないため、普通、包廂から一度、彼女たちの更衣室のロッカーにある小機を鳴らして、番号を着信につけておくのが一般的です。彼女たちは着信があった時間を見て、誰の電話かということがわかるといった感じです。
超元気な声で、耳が壊れんばかりの大声で芊芊が叫んでいました。
「我生氣!你不知道附近的SEVEN嗎?我等等你、可是你來不及。你在那裡?」
(私は怒ってるよ!店の近くのセブンわかんないの? 私は待っているのに、やってこないじゃない。どこにいるの?)
怒っていると言っても笑いながらで愛嬌があるのですが、とりあえず、長春路の南側にあるセブンにいると話しました。彼女はあきれてこう言いました。
「林森公園付近嗎?那個地方早餐店没有。你知道錢櫃嗎?往民生東路、左邊有SEVEN」
確かに北へ錢櫃の方に向かって歩いていくと民生東路の手前にセブンイレブンがあることを思い出しました。台北市は実は世界で一番コンビニエンスストアの密度が高いことで知られていて、本当に街中にコンビニエンスストアがいたる所にあります。従って、「近くのセブンイレブン」と行ってもこの制服店の近くには3~4店舗はあり、よく「どこのセブンイレブンか」を聞いておかないとこんなことになります。
私は、しょうがないなあと思いながらも、このあたりの早餐店はよくわからないし、彼女に言われるままにしようと思い、北へ向かって歩き出しました。5分ほど早足で歩くと、確かにセブンの前には芊芊がいて、アイスコーヒーの紙カップを片手にもってキョロキョロとあたりを見回していました。
素顔の彼女は、ちょっと色が黒くて、包廂ではあまりわかりませんでしたが、きれいな茶髪にしていて、朝から照りつける強烈な台北の日差しにまぶしく輝いていました。服装は休憩室で初めて逢ったときと同じラフな格好で、肩からトートバックをかけていました。
「你有時候去過早餐店嗎?」 (時々朝食屋に行くの?)
芊芊の質問に「是」と答え、彼女が案内する民生東路に近い所の横道にある早餐店に一緒に行くことになりました。外食文化の台北では朝ご飯を食べさせる早餐店がたくさんあって、ひとつのレストランのジャンルとして確立しています。あわせて24時間の店やファーストフードも多く、また、コンビニではテーブルやカウンターがある所も多くて、よく店内で皆、飲食をするのも一般的です。 価格はとても安くて、だいたい50元から100元もあれば十分なところが多く、私も時々、利用していました。
最近は洋式の早餐店もたくさんあって、下の写真の 美式早餐屋はチェーン店になっていて、方々にできています。コーヒーやジュースとサンドイッチ(三明治)というようなアメリカ式ブレックファーストが台北の若者にはうけていることもあり、伝統的な台湾料理系の早餐店からバリスタのようなコーヒーショップがやっている早餐まで様々あって、多くの人が朝から利用しています。
特に錦州路周辺は朝の6時から9時頃にかけて下班した小姐がまったりと2~4人ぐらいで早餐店で食事していることも多く、彼女たちの日常の姿や様子を見ることができます。台湾には「豆花妹」という「豆花店」から誕生したスターもいるのですが、早餐店からも「早餐店辣妹」がいると2010年頃に話題になり、グラマーな彼女は一躍時の人となって、多くの雑誌を賑わせていました。
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さて、一緒に早餐店に入った芊芊は、私にいろいろなことを話し始めました。彼女は英語も堪能であり、利発な子だったため、話題がとぎれることはありませんでした。彼女との話の中で聞いたいくつかのことと実際にこの後、私が向き合っていくことになるとは、この時は思ってもいませんでした。