クロアチアのサッカーには心を動かされる。決して身体能力が高いとかチーム全体の華麗なテクニックが秀でているわけではないけど。
彼らは甲子園で戦う高校球児とある意味、似ています。次の試合に余力を残すことなど考えていないのでしょう。
それはスポーツの原点にある「ひたむきさ」を感じるからなのかもしれません。
クロアチア初決勝 延長、美しき逆転(毎日新聞コラム)
「片足だけでプレーしている選手たちもいた」クロアチア指揮官、選手の根性に感服
ワールドカップもいよいよ3位決定戦と決勝を残すのみとなりました。なかなか予想は難しく、ベルギーとブラジルの勝者とクロアチアとの決勝、あるいはウルグアイとクロアチアとの決勝を予想していましたが、決勝トーナメント「死のブロック」側を勝ち上がったのはフランスでした。
準々決勝ではウルグアイを2-0で退けましたが、FWのカバーニ選手が怪我で欠場。こうなると決定力がウルグアイはチーム力が落ちてしまうことは予期していましたが、スアレス選手とカバーニ選手のコンビネーションを核として攻めるウルグアイは飛車角のうちの1枚がない状態は相当の影響がやはりあり、極めて厳しい状況でした。
半世紀以上ぶりの優勝を僕が期待していたウルグアイ。ポルトガル戦の死闘の結果、カバーニ選手を怪我で失ったのが痛かった。堅守のフランスをゴールマウスをこじ開けることができませんでした。
さらに準決勝では守備的な戦術をさらに強めて、ブラジルに勝ちきったベルギーを1ー0で破っての決勝進出。王国ブラジルに勝ったベルギーは優勝候補の最右翼にこの時点ではなっており、フランスはどうベルギーと戦うかを徹底して準備していました。
逆にベルギーは予想外に苦戦した日本とFIFAランク上位の王国ブラジルに勝ったことにより、点の取り合いなら負けないという感じフランス戦に臨んでいたと思います。
激戦の末、ベルギーに敗れたブラジル。前回の自国開催の雪辱はなりませんでした。決定的なチャンスを外したのが痛かったように思います。また、2-0でリードしたベルギーが日本戦でリードしながらも敗れた日本の反省を生かして2点のリードを必死に保つ試合展開でした。ブラジルの必死の追い上げを1点に抑えて勝ちきりました。ブラジルは今回も失意を味わうことになりました。
アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイと敗れ、南米最後の砦だったブラジル。そのブラジルもロシアを去りました。結局4強に南米のチームは進むことができませんでした。しかしながら、ロシア大会を盛り上げてくれた存在であったことは確かです。但し南米勢はこのところ優勝から遠ざかっています。
さて、死のブロック、準決勝でベルギーはブラジルに続いて若さとスピードのフランスと対戦。
一次リーグから最多得点のベルギーは多分、今大会で最も攻撃力のあったのは間違いはなく、フランスは強固なGKとDFラインを敷いてベルギーの分厚い攻撃を跳ね返していました。フランスにはエムバペ選手がおり、彼のスピードを生かしたスーパーカウンターとセットプレーでゴールを狙い、それを守り切るというのがゲームプランだったのでしょう。攻撃力の高いベルギーに対して守りを7~8割にしているように見えました。実際、ポゼッション率はベルギーがフランスを上回っていました。
案の定、フランスは得意のセットプレーから先制、その後はルカク選手やE.アザール選手、デ・ブルイネ選手なども厳しい体をはった守りで止め、さらにはGKロリス選手がファインセーブを連発といい形で1点を守りきりました。
自国開催の1998年以来の2回目の優勝を狙うフランス。当時とは違うスタイルのカウンターとセットプレーを得点源に堅実な守備で勝ち上がって来ました。エムバペ選手に脚光が集まっていますが、本当に強いのは守備。イタリアのカテナチオを彷彿させる省エネサッカーのスタイルと見ています。
試合後にベルギーの主力選手はフランスの守備的なサッカーを批判していました。面白い、ボールがよく動くサッカーをしていたベルギーですが、勝ちきれませんでした。僕も本音のところではベルギーに勝ってほしいと願っていましたし、「人口4000万人以下の小国は現代のワールドカップで優勝できない」というジンクスを破ってもらいたいなあと思っていたので、残念な気持ちでいっぱいです。
個人的にはともにビルドアップスタイルで攻撃的、小国(人口や面積)でありながら初優勝をともに狙うベルギーVSクロアチアの決勝が見たかったです。古豪同士、ともに若さとカウンターと守備のプレースタイルである「フランスVSイングランド」ではあんまり面白くないなあと思っていました。
初優勝を目指したタレント軍団・ベルギー。攻撃的で真っ向勝負のサッカーは魅力的でした。取られても取り返すというスタイルは見ていても楽しかったなあ。日本戦、ブラジル戦と目が離せない好試合でした。準決勝のフランス戦はストレスがたまる試合で、双方のGKのファインセーブぐらいが見所でした。
敗れたベルギーとは対象的に大一番、最大の優勝候補ベルギーを倒して湧き上がるパリ。ブラジルに勝ったベルギーが初優勝という大方の予想を覆し、戦術とワールドカップの経験で若いフランスが勝ちきりました。
一方のブロックはクロアチアが決勝にまで勝ち上がるという予想をしてはいました。しかし、意外と伝統国の強みを発揮したのがイングランド。
イングランドサポーターといえばフーリガンが有名。従って観戦に訪れる女性サポーターは中東勢やアフリカ勢のように多くはありません。華やかな女性サポーターの多い東欧や北欧とは対照的です。
初戦のコロンビアとの対戦でも僕はコロンビアが接戦で勝つと見ていました。実際の試合でもアディショナルタイムでコロンビアが追いつき、そしてPK戦へという流れはイングランドが敗れてもおかしくない展開でした。
しかし、このPK戦でイングランドが「PK戦では勝てない」というジンクスを破ると、波にのってきました。今大会、52年ぶりの優勝を目指したイングランドですが、得点のほとんどはセットプレーで中盤の出来は決して良くはなく、単調なサッカーのような気がしていましたので僕的にはあまり魅力は感じないチームでした。
伝統のキックアンドラッシュに加え、セットプレーを得点源として勝ち上がってきたイングランド。やはりフランス同様に守備が堅実で、ワンチャンスからの得点が多く、もしフランス対イングランドの決勝になったらあんまり面白くないかも・・・と思っていました。
それでも高い身体能力を武器に「負けないサッカー」をするスエーデンのゴールをこじ開けて4強に進むと開催国優勝して以来の「サッカーの母国」優勝の声が日増しに高まっていました。メディアの雰囲気は決勝はフランス対イングランドの開催国優勝だけしか飾っていない2チームのアウェイ地での決勝戦を望む感じになってきていました。
意外と地味に強いスエーデン。女子サッカーもいつも強くて優勝候補ではないものの、結果を見るとそこそこ勝ち上がるというサッカー強国です。ワールドカップも1958年に開催しており、そのときはペレのいたブラジルに決勝で敗れるましたが準優勝をしています。もちろん、これが北欧の最高成績。サポーターに美人女子が多いことでも知られていますね。
そして52年ぶりの決勝進出に向けて、運命の準決勝・クロアチア戦を迎えます。
対するクロアチアはここまで苦戦の連続。
デンマーク戦での早い時間の不運な失点、エースのモドリッチ選手のまさかのPK失敗から始まった決勝トーナメントはワールドカップ経験値の低いクロアチアにとって苦しい展開への幕開けでした。
準々決勝では地元の大声援を受けるロシアに先制され、完全アウェイの状態。同点に何とか追いつき、またも延長。リードを奪うも終了間際に劇的なゴールで追いつかれるという嫌な展開でした。
特にロシアの1点目のミドルシュートは素晴らしいシュートでクロアチアGKは一歩も動けず。かつての旧ソ連は弾丸のようなミドルシュートを得意にしていましたが、それを彷彿させるようなシュートで今大会のここまでのベストゴールのひとつと僕は思っています。
延長でハンドのチャンスからのゴールを祈るロシア。開幕戦のサウジ戦から快進撃を続け、決勝トーナメントではスペインを振り切りっての勝利。FIFAランキングが出場国の中で最下位でしたが、サポーターの大声援を力に変えて大健闘でした。
土壇場でロシアに同点に追いつかれ、2試合連続のPK戦に。祈るクロアチアサポーター。
クロアチアとの激戦の末、PK戦で敗れたロシア。その戦いぶりは素晴らしいものでした。
決勝トーナメントに入ってからデンマーク戦もロシア戦もサッカー経験者の僕からすれば「負けてもおかしくないベクトル」がクロアチアに向いていました。試合中にもらったPKをエースが決めきれない、試合終了直前に追いつかれるという流れは圧倒的にクロアチアに不利でした。
20年ぶりW杯4強のクロアチア、指揮官は感極まる「普段泣くことはないんだが…」
しかし、その厳しい状況の中でも粘り強くPK戦を勝ち上がり、準決勝に駒を進めてきました。
いつも負けるのでは・・・という不安が先行する今大会のクロアチアサポーター。戦況を見つめる目も心なしか潤んでいるように見えます。しかし、不屈の闘志とレアルでプレーする司令塔モドリッチ選手を中心としたトータルサッカーで勝ち上がってきました。今大会では最も魅力あるチームのひとつと僕は思っています。
イングランド戦、試合前の予想では2試合連続で延長→PKと戦い、ランキング下位国に苦労したクロアチアの勝ちを予想する人は多くはなかったように思います。1点をイングランドが計算通りのセットプレーで先制すると先のフランス対ベルギー戦のようにイングランドが守備的に戦い、1-0で終わる予感も僕の中にはありました。さらにイングランドはすぐに5バックに切り替え、中盤を省略する守備的なサッカーに切り替え。ベルギーがフランスに敗れたときのような感じになりつつありました。
「ああ、やはりワールドカップは優勝経験があり、勝ち方を知っていないと・・・・」という思いです。
準決勝のイングランド戦を応援するクロアチアサポーター。イングランドに先行されたときはこれは・・・と思いましたが、運動量豊富なサッカーで対抗、しだいにイングランドを追い詰めていきます。そして劇的に3試合連続の延長を制し、歴史に残る決勝進出を果たしました。
ただ、クロアチアは違いました。疲れもあるのでしょうが、前線からFWのマンジュキッチ選手がしつこくボールを追い、中盤はモドリッチ選手、ラキティッチ選手、ブロゾビッチ選手が中心にゲームを何度でも組み立て、DFは組織的にイングランドの攻撃を必死に防いでいました。その努力が結実し、同点で3度目の延長へ。そして逆転の得点。苦闘を3度制して決勝に駒を進めました。
【2分でわかるロシアW杯】脅威のねばり クロアチア 悲願の決勝進出! クロアチア x イングランド(準決勝)
「今日の選手たちは強さ、スタミナ、エネルギーのレベルが凄かった。交代枠を使いたかったが、(ピッチ上の)誰も交代を求めないんだ。みんなが揃って、『いける。まだ走れる』と言っていた。小さな負傷を抱えている選手もいるのにね。2人の選手は片足だけでプレーしているような状態だった。しかし、彼らはそれを感じさせなかった」
首都ザグレブからパブリックビューイングを見つめるクロアチアサポーター。歴史的な決勝進出、そして悲願の初優勝へ願いが届くでしょうか?
決勝進出に湧く首都ザグレブ。東欧勢のとって初のワールドカップ制覇がかかります。旧ユーゴスラビア時代からいつもダークホースだったブルガリア、旧チェコスロバキア、ハンガリー、ルーマニア、旧ソ連、ポーランド、トルコ・・・・・などの東欧勢。今まで栄冠に届きそうで届かなかった東欧勢の歴史的快挙が成るでしょうか?
いよいよ日曜日の夜にこの最後まで残った2チームの決勝が行われます。
「どちらのサッカーが魅力的だって?」
もちろん、クロアチア。
美女サポーターの多いクロアチア。スタンドにも華やかさが満ち溢れています。
堅実に守備を固めて、個の能力での一発を狙い続けるフランスサッカーよりもモドリッチ選手を中心に全員で攻め、全員で守るクロアチアの方が心を動かされます。足が動かなくなろうとも、体のキレがなくなろうとも必死にボールを追うクロアチアは「少年サッカー」のような愚直な良さがあります。フランス有利の下馬評の中、判官贔屓もあるかな。
僕の希望は東欧勢の初優勝。
半世紀以上ぶりのチェコスロバキア以来の決勝の晴れ舞台、世界を魅せるクロアチアサッカーを見せててくれると思います。ただ、三試合連続で延長を戦い、さらに試合間隔が1日少ないクロアチアのコンディションは当然ながらフランスより厳しい状態にあります。でもフランスやイングランドのような守備を固めてのカウンター、セットプレーからの得点を武器にするチームにビルドアップスタイルで対抗してほしいと思うのは僕だけでしょうか。
クロアチア、気力を振り絞っって疲れていても戦ってほしい。
省エネサッカーのフランスに全員がよく動くクロアチアが0-1で先制されつつも守るフランスから2-1で逆転という劇的な筋書きを期待したいです!
しかし、コンディションはもちろん、戦術や飛び抜けた個の能力はフランスの方が上手。フランスのような世界のサッカー一流国が徹底して守備的に戦ったらルグアイでもベルギーでも点を取ることができませんでした。
クロアチアが頂点に立てば優勝国として大会史上9チーム目で、最も国土の小さな国となります。
心からクロアチアに勝ってほしいけど、順当だと優勝はやはり1-0でフランスかなあ。ただ、現実的にはセットプレーかカウンターでフランスが先制してそれをGKでキャプテンのロリス選手を中心に守り切るという展開を悔しいながら予想します。後半はクロアチアはきっと足が動かなくなるから、気力でがんばってほしいのですが・・・・・。
「決勝に進出したあなたを誇りに思います。#史上最高 #天才 #いつも一緒 #愛してる」
3位決定戦は一次リーグで対戦したカードですが、順当に多彩なベルギーが3-0で勝利予想。イングランドはサッカーの質からしてベルギーに勝つのは難しいように思います。
フランスにとっても自国開催以外の大会は真のサッカー強国に仲間入りする踏み絵。ブラジル、イタリア、ドイツ、アルゼンチンのようなステータスを獲得するのが悲願でしょう。ただ、失意に沈むフランスを見てみたいですね。
予想ではフランスが圧倒的に有利と言われています。ただ延長かPK戦になればクロアチアの精神力がフランスを上回ると見ている日本人の方が多いですね。僕は気持ちはクロアチア、現実はフランスといったところ。クロアチアを応援します。
クロアチアの司令塔・モドリッチ選手が一次リーグのアルゼンチン戦で放ったスーパーミドルシュートは鮮烈でした。あの再現をぜひ・・・・・と思って決勝を見ます。
加油!克罗地亚 Sretno! Hrvatska
万が一クロアチアが優勝すれば…歴史はひっくり返る
「最高の瞬間を全世界に」クロアチア監督(毎日新聞コラム)
何とか三位決定戦と決勝の前にブログアップが間に合いました(汗)。
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それはスポーツの原点にある「ひたむきさ」を感じるからなのかもしれません。
クロアチア初決勝 延長、美しき逆転(毎日新聞コラム)
「片足だけでプレーしている選手たちもいた」クロアチア指揮官、選手の根性に感服
ワールドカップもいよいよ3位決定戦と決勝を残すのみとなりました。なかなか予想は難しく、ベルギーとブラジルの勝者とクロアチアとの決勝、あるいはウルグアイとクロアチアとの決勝を予想していましたが、決勝トーナメント「死のブロック」側を勝ち上がったのはフランスでした。
準々決勝ではウルグアイを2-0で退けましたが、FWのカバーニ選手が怪我で欠場。こうなると決定力がウルグアイはチーム力が落ちてしまうことは予期していましたが、スアレス選手とカバーニ選手のコンビネーションを核として攻めるウルグアイは飛車角のうちの1枚がない状態は相当の影響がやはりあり、極めて厳しい状況でした。
半世紀以上ぶりの優勝を僕が期待していたウルグアイ。ポルトガル戦の死闘の結果、カバーニ選手を怪我で失ったのが痛かった。堅守のフランスをゴールマウスをこじ開けることができませんでした。
さらに準決勝では守備的な戦術をさらに強めて、ブラジルに勝ちきったベルギーを1ー0で破っての決勝進出。王国ブラジルに勝ったベルギーは優勝候補の最右翼にこの時点ではなっており、フランスはどうベルギーと戦うかを徹底して準備していました。
逆にベルギーは予想外に苦戦した日本とFIFAランク上位の王国ブラジルに勝ったことにより、点の取り合いなら負けないという感じフランス戦に臨んでいたと思います。
激戦の末、ベルギーに敗れたブラジル。前回の自国開催の雪辱はなりませんでした。決定的なチャンスを外したのが痛かったように思います。また、2-0でリードしたベルギーが日本戦でリードしながらも敗れた日本の反省を生かして2点のリードを必死に保つ試合展開でした。ブラジルの必死の追い上げを1点に抑えて勝ちきりました。ブラジルは今回も失意を味わうことになりました。
アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイと敗れ、南米最後の砦だったブラジル。そのブラジルもロシアを去りました。結局4強に南米のチームは進むことができませんでした。しかしながら、ロシア大会を盛り上げてくれた存在であったことは確かです。但し南米勢はこのところ優勝から遠ざかっています。
さて、死のブロック、準決勝でベルギーはブラジルに続いて若さとスピードのフランスと対戦。
一次リーグから最多得点のベルギーは多分、今大会で最も攻撃力のあったのは間違いはなく、フランスは強固なGKとDFラインを敷いてベルギーの分厚い攻撃を跳ね返していました。フランスにはエムバペ選手がおり、彼のスピードを生かしたスーパーカウンターとセットプレーでゴールを狙い、それを守り切るというのがゲームプランだったのでしょう。攻撃力の高いベルギーに対して守りを7~8割にしているように見えました。実際、ポゼッション率はベルギーがフランスを上回っていました。
案の定、フランスは得意のセットプレーから先制、その後はルカク選手やE.アザール選手、デ・ブルイネ選手なども厳しい体をはった守りで止め、さらにはGKロリス選手がファインセーブを連発といい形で1点を守りきりました。
自国開催の1998年以来の2回目の優勝を狙うフランス。当時とは違うスタイルのカウンターとセットプレーを得点源に堅実な守備で勝ち上がって来ました。エムバペ選手に脚光が集まっていますが、本当に強いのは守備。イタリアのカテナチオを彷彿させる省エネサッカーのスタイルと見ています。
試合後にベルギーの主力選手はフランスの守備的なサッカーを批判していました。面白い、ボールがよく動くサッカーをしていたベルギーですが、勝ちきれませんでした。僕も本音のところではベルギーに勝ってほしいと願っていましたし、「人口4000万人以下の小国は現代のワールドカップで優勝できない」というジンクスを破ってもらいたいなあと思っていたので、残念な気持ちでいっぱいです。
個人的にはともにビルドアップスタイルで攻撃的、小国(人口や面積)でありながら初優勝をともに狙うベルギーVSクロアチアの決勝が見たかったです。古豪同士、ともに若さとカウンターと守備のプレースタイルである「フランスVSイングランド」ではあんまり面白くないなあと思っていました。
初優勝を目指したタレント軍団・ベルギー。攻撃的で真っ向勝負のサッカーは魅力的でした。取られても取り返すというスタイルは見ていても楽しかったなあ。日本戦、ブラジル戦と目が離せない好試合でした。準決勝のフランス戦はストレスがたまる試合で、双方のGKのファインセーブぐらいが見所でした。
敗れたベルギーとは対象的に大一番、最大の優勝候補ベルギーを倒して湧き上がるパリ。ブラジルに勝ったベルギーが初優勝という大方の予想を覆し、戦術とワールドカップの経験で若いフランスが勝ちきりました。
一方のブロックはクロアチアが決勝にまで勝ち上がるという予想をしてはいました。しかし、意外と伝統国の強みを発揮したのがイングランド。
イングランドサポーターといえばフーリガンが有名。従って観戦に訪れる女性サポーターは中東勢やアフリカ勢のように多くはありません。華やかな女性サポーターの多い東欧や北欧とは対照的です。
初戦のコロンビアとの対戦でも僕はコロンビアが接戦で勝つと見ていました。実際の試合でもアディショナルタイムでコロンビアが追いつき、そしてPK戦へという流れはイングランドが敗れてもおかしくない展開でした。
しかし、このPK戦でイングランドが「PK戦では勝てない」というジンクスを破ると、波にのってきました。今大会、52年ぶりの優勝を目指したイングランドですが、得点のほとんどはセットプレーで中盤の出来は決して良くはなく、単調なサッカーのような気がしていましたので僕的にはあまり魅力は感じないチームでした。
伝統のキックアンドラッシュに加え、セットプレーを得点源として勝ち上がってきたイングランド。やはりフランス同様に守備が堅実で、ワンチャンスからの得点が多く、もしフランス対イングランドの決勝になったらあんまり面白くないかも・・・と思っていました。
それでも高い身体能力を武器に「負けないサッカー」をするスエーデンのゴールをこじ開けて4強に進むと開催国優勝して以来の「サッカーの母国」優勝の声が日増しに高まっていました。メディアの雰囲気は決勝はフランス対イングランドの開催国優勝だけしか飾っていない2チームのアウェイ地での決勝戦を望む感じになってきていました。
意外と地味に強いスエーデン。女子サッカーもいつも強くて優勝候補ではないものの、結果を見るとそこそこ勝ち上がるというサッカー強国です。ワールドカップも1958年に開催しており、そのときはペレのいたブラジルに決勝で敗れるましたが準優勝をしています。もちろん、これが北欧の最高成績。サポーターに美人女子が多いことでも知られていますね。
そして52年ぶりの決勝進出に向けて、運命の準決勝・クロアチア戦を迎えます。
対するクロアチアはここまで苦戦の連続。
デンマーク戦での早い時間の不運な失点、エースのモドリッチ選手のまさかのPK失敗から始まった決勝トーナメントはワールドカップ経験値の低いクロアチアにとって苦しい展開への幕開けでした。
準々決勝では地元の大声援を受けるロシアに先制され、完全アウェイの状態。同点に何とか追いつき、またも延長。リードを奪うも終了間際に劇的なゴールで追いつかれるという嫌な展開でした。
特にロシアの1点目のミドルシュートは素晴らしいシュートでクロアチアGKは一歩も動けず。かつての旧ソ連は弾丸のようなミドルシュートを得意にしていましたが、それを彷彿させるようなシュートで今大会のここまでのベストゴールのひとつと僕は思っています。
延長でハンドのチャンスからのゴールを祈るロシア。開幕戦のサウジ戦から快進撃を続け、決勝トーナメントではスペインを振り切りっての勝利。FIFAランキングが出場国の中で最下位でしたが、サポーターの大声援を力に変えて大健闘でした。
土壇場でロシアに同点に追いつかれ、2試合連続のPK戦に。祈るクロアチアサポーター。
クロアチアとの激戦の末、PK戦で敗れたロシア。その戦いぶりは素晴らしいものでした。
決勝トーナメントに入ってからデンマーク戦もロシア戦もサッカー経験者の僕からすれば「負けてもおかしくないベクトル」がクロアチアに向いていました。試合中にもらったPKをエースが決めきれない、試合終了直前に追いつかれるという流れは圧倒的にクロアチアに不利でした。
20年ぶりW杯4強のクロアチア、指揮官は感極まる「普段泣くことはないんだが…」
しかし、その厳しい状況の中でも粘り強くPK戦を勝ち上がり、準決勝に駒を進めてきました。
いつも負けるのでは・・・という不安が先行する今大会のクロアチアサポーター。戦況を見つめる目も心なしか潤んでいるように見えます。しかし、不屈の闘志とレアルでプレーする司令塔モドリッチ選手を中心としたトータルサッカーで勝ち上がってきました。今大会では最も魅力あるチームのひとつと僕は思っています。
イングランド戦、試合前の予想では2試合連続で延長→PKと戦い、ランキング下位国に苦労したクロアチアの勝ちを予想する人は多くはなかったように思います。1点をイングランドが計算通りのセットプレーで先制すると先のフランス対ベルギー戦のようにイングランドが守備的に戦い、1-0で終わる予感も僕の中にはありました。さらにイングランドはすぐに5バックに切り替え、中盤を省略する守備的なサッカーに切り替え。ベルギーがフランスに敗れたときのような感じになりつつありました。
「ああ、やはりワールドカップは優勝経験があり、勝ち方を知っていないと・・・・」という思いです。
準決勝のイングランド戦を応援するクロアチアサポーター。イングランドに先行されたときはこれは・・・と思いましたが、運動量豊富なサッカーで対抗、しだいにイングランドを追い詰めていきます。そして劇的に3試合連続の延長を制し、歴史に残る決勝進出を果たしました。
ただ、クロアチアは違いました。疲れもあるのでしょうが、前線からFWのマンジュキッチ選手がしつこくボールを追い、中盤はモドリッチ選手、ラキティッチ選手、ブロゾビッチ選手が中心にゲームを何度でも組み立て、DFは組織的にイングランドの攻撃を必死に防いでいました。その努力が結実し、同点で3度目の延長へ。そして逆転の得点。苦闘を3度制して決勝に駒を進めました。
【2分でわかるロシアW杯】脅威のねばり クロアチア 悲願の決勝進出! クロアチア x イングランド(準決勝)
「今日の選手たちは強さ、スタミナ、エネルギーのレベルが凄かった。交代枠を使いたかったが、(ピッチ上の)誰も交代を求めないんだ。みんなが揃って、『いける。まだ走れる』と言っていた。小さな負傷を抱えている選手もいるのにね。2人の選手は片足だけでプレーしているような状態だった。しかし、彼らはそれを感じさせなかった」
首都ザグレブからパブリックビューイングを見つめるクロアチアサポーター。歴史的な決勝進出、そして悲願の初優勝へ願いが届くでしょうか?
決勝進出に湧く首都ザグレブ。東欧勢のとって初のワールドカップ制覇がかかります。旧ユーゴスラビア時代からいつもダークホースだったブルガリア、旧チェコスロバキア、ハンガリー、ルーマニア、旧ソ連、ポーランド、トルコ・・・・・などの東欧勢。今まで栄冠に届きそうで届かなかった東欧勢の歴史的快挙が成るでしょうか?
いよいよ日曜日の夜にこの最後まで残った2チームの決勝が行われます。
「どちらのサッカーが魅力的だって?」
もちろん、クロアチア。
美女サポーターの多いクロアチア。スタンドにも華やかさが満ち溢れています。
堅実に守備を固めて、個の能力での一発を狙い続けるフランスサッカーよりもモドリッチ選手を中心に全員で攻め、全員で守るクロアチアの方が心を動かされます。足が動かなくなろうとも、体のキレがなくなろうとも必死にボールを追うクロアチアは「少年サッカー」のような愚直な良さがあります。フランス有利の下馬評の中、判官贔屓もあるかな。
僕の希望は東欧勢の初優勝。
半世紀以上ぶりのチェコスロバキア以来の決勝の晴れ舞台、世界を魅せるクロアチアサッカーを見せててくれると思います。ただ、三試合連続で延長を戦い、さらに試合間隔が1日少ないクロアチアのコンディションは当然ながらフランスより厳しい状態にあります。でもフランスやイングランドのような守備を固めてのカウンター、セットプレーからの得点を武器にするチームにビルドアップスタイルで対抗してほしいと思うのは僕だけでしょうか。
クロアチア、気力を振り絞っって疲れていても戦ってほしい。
省エネサッカーのフランスに全員がよく動くクロアチアが0-1で先制されつつも守るフランスから2-1で逆転という劇的な筋書きを期待したいです!
しかし、コンディションはもちろん、戦術や飛び抜けた個の能力はフランスの方が上手。フランスのような世界のサッカー一流国が徹底して守備的に戦ったらルグアイでもベルギーでも点を取ることができませんでした。
クロアチアが頂点に立てば優勝国として大会史上9チーム目で、最も国土の小さな国となります。
心からクロアチアに勝ってほしいけど、順当だと優勝はやはり1-0でフランスかなあ。ただ、現実的にはセットプレーかカウンターでフランスが先制してそれをGKでキャプテンのロリス選手を中心に守り切るという展開を悔しいながら予想します。後半はクロアチアはきっと足が動かなくなるから、気力でがんばってほしいのですが・・・・・。
「決勝に進出したあなたを誇りに思います。#史上最高 #天才 #いつも一緒 #愛してる」
3位決定戦は一次リーグで対戦したカードですが、順当に多彩なベルギーが3-0で勝利予想。イングランドはサッカーの質からしてベルギーに勝つのは難しいように思います。
フランスにとっても自国開催以外の大会は真のサッカー強国に仲間入りする踏み絵。ブラジル、イタリア、ドイツ、アルゼンチンのようなステータスを獲得するのが悲願でしょう。ただ、失意に沈むフランスを見てみたいですね。
予想ではフランスが圧倒的に有利と言われています。ただ延長かPK戦になればクロアチアの精神力がフランスを上回ると見ている日本人の方が多いですね。僕は気持ちはクロアチア、現実はフランスといったところ。クロアチアを応援します。
クロアチアの司令塔・モドリッチ選手が一次リーグのアルゼンチン戦で放ったスーパーミドルシュートは鮮烈でした。あの再現をぜひ・・・・・と思って決勝を見ます。
加油!克罗地亚 Sretno! Hrvatska
万が一クロアチアが優勝すれば…歴史はひっくり返る
「最高の瞬間を全世界に」クロアチア監督(毎日新聞コラム)
何とか三位決定戦と決勝の前にブログアップが間に合いました(汗)。
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