台湾のメジャーな娯楽に釣蝦があります。24時間営業の釣蝦場も結構あり、1日中、多くの客人でにぎわっています。私は数多くの小姐と釣蝦場に行きましたが、彼女たちは概して蝦釣りが大好きでした。士林夜市にも蝦釣りはありますが、夜市のヨーヨー釣りに似たような蝦釣りではなく、釣り堀で釣るような蝦釣りが台湾にはいっぱいあって、駐在している方は一度は行ったことがあると思います。紹介のブログもたくさんありますね。

ちょっと話がそれるのですが、士林夜市もきれいに改装されて私たちの馴染みのあった、あの白いコンクリートのビルにあった食べ物街も取り壊されてしまいました。

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今は新しい士林夜市がオープン、入る入口の右側には夜市の蝦釣りがあります。下の写真の右下に「えび釣り」という日本語の看板がわかると思います。こちらは夜市にやってくる子供たち対象のお遊び蝦釣りという感じです。

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芊芊は初めて台北に住んだときに石牌に住んでおり、士林夜市で打工していましたから当然、士林夜市の蝦釣りのことを知っていました。しかし、彼女とよく行ったのは、ここではなく、釣り堀型の蝦釣りの方です。劍澤から淡水あたりの台北北部に詳しかったこともあり、時間があると夜や日曜の午後、よく一緒に行きました。

「一起去釣蝦吧!!」 (蝦釣りに行こうよ!!)

彼女が詳しかった士林站からバスに乗って行く「外雙溪」に数多くの釣蝦場が点在しています。場所は至善路三段のあたり。東呉大学、故宮博物院と通り過ぎ、風景が殺風景になり、ちょっと郊外の香りがしてくると釣蝦場が並んでいるところがあります。

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日曜の午後に行ったこともありましたが、基本的に落ち着いた雰囲気になる夜に行くことが多くて、行きはバス、帰りはタクシーみたいな展開が多かったです。12時過ぎの夜遅くにタクシーが来ることは期待でない場所なので、夜中に小姐と一緒に行く場合は必ず、帰りの足のことを考えなければいけません。女の子のバイクに乗っていくとか、自分で中国語でタクシーを呼ぶということになります。このあたりは本当に釣蝦場が並んでいてそのほとんどが24時間営業、夜中も実はアベックでにぎわっています。

以下、このあたりにある釣蝦場です。

雙城 台北至善路2段469號 公 250/200/200 24H

春城 台北至善路2段471號 公 250/200/200 24H

明德城 台北至善路3段41號 公 250/200/200 24H...冬天有尊魚,夏天 有甘脂魚

尚好 台北至善路3段31號之1 公 250/200/200 am12:00~am03:00

雙溪園 台北至善路3段33號 公 250/200/200 24H...龍蝦紅蟳綜合池

松園 台北至善路3段29號 公 250/200/200 24H

車輪 台北至善路2段485號 混和 250/200/200 am10:30~am06:00

安達 台北至善路2段471-1號 公 250/200/200 24H

至善 台北至善路3段13號 公 250/200/200 過3小時每小時150 24H

私たちがいつも行く定番の釣蝦場は「車輪釣蝦場」。このあたりでは一番釣れるという評判があり、台湾人の子たちもここを勧めるのが、なぜか定番です。確かにいつも一番にぎわっていました。日本人の方を見かけることもごくたまにあるのですが、いつも出かける時間が遅いことが多く、観光の方などは夕方頃に来ることが多いようで、多くの観光サイトやブログに紹介されている割にはほとんど逢ったことがありません。

確かに10時頃に最終バスで出発し、夜中の1時過ぎぐらいまで夜風に吹かれてまったりしていることが多かったので、そんな時間の日本人はまず、いません。釣蝦場は実は夜中、結構混んでいて、客はアベックが多く、子供もいないので、大人の雰囲気があり、落ち着いて蝦釣りができるので、大人の方々にはお勧めです。日本ではこういう場所に夜遅く若い女の子がいるのはあまり考えられませんし、いたとしても少ないのでしょうが、台湾はちがいます。午後から夕方は圧倒的におじさんや家族連れ、子供などが多いのですが、夜はこぎれいな小姐が結構いて妖艶な独特の雰囲気になります。

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夜に来るとあたりは結構自然豊かなのでまわりが暗い中、ネオンが輝く、ちょっとあやしい感じですが、昼の写真はこんな感じでつくりは雑、開放的な雰囲気です。

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さて、肝心の蝦釣りですが、濁って透明度のない水が入ったコンクリートの釣り堀でやります。いつも私は2小時が多くて450元~500元ぐらい。女の子と交替でやることもあって、そうなると2人で1本の釣り竿を借りるだけで、安いです。蝦釣りをしていない一人がビールやお茶を買ってきたり、タバコを吸ったりしてまったりして、一人が釣り糸をたらすという感じです。腹が減っている時は数釣らなきゃいけないので、2人でやることもよくありました。

さて中の様子ですが、フロントはこんな感じ。車輪釣蝦場の場合、ここで料金を払うと時間がコンピューター管理されていて入場時間と退出時間が書かれたレシートを受け取ります。そして竿と餌をもらって釣り堀の適当なところに陣取るという算段です。

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夜の釣蝦場の雰囲気はこんな感じ。アベックや若い人が多いです。

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昼だとガラス張りで明るくなりますから、ずいぶんと雰囲気が変り、家族連れなども多くなります。中には自分の釣り竿を持ってくるマニアな人もいて、2~3分ぐらいに1匹釣るような超うまい人もいますね。

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餌は鶏肝と小エビ。女の子は普通、生臭い鶏肝などに触るのも嫌がるのかなと思うのが普通なのですが、そこは台湾、全然気にせず、女の子たちもどんどん手の汚れも気にせず、鶏肝も使います。

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蝦は底の方を歩き回っているので、コツはタナの取り方で、釣り堀のプールに釣竿を入れて水深を測定し、最初に浮標と針の位置関係をしっかり調節、ちょうど餌が底につくかつかないかぐらいがベストです。浮標を見ているとすぐに蝦が食いついて沈み始めますから、あまり、早くあげないのもコツです。あたりを確認して、浮標が水中に引き込まれて10秒ぐらいしたら勢いよく竿を引き上げます。あまり早くても針が蝦にかかりませんし、遅すぎると餌だけ食べられています。このタナの取り方とあたりと釣りあげのタイミングが実はすべてです。

下の図で基本的な言葉を覚えておくと、近くにいるおっさんや兄ちゃんがいろいろ教えてくれたりします。芊芊は人見知りしない子でしたし、とても可愛いのですぐに声をかけられていて、たちまち仲良くなるという特技をもっていましたから、随分といろいろな人にコツを教わりました。泡が出ているところにたくさん蝦がいるとか、放流の時間は何時で店がどこの場所から蝦を大量に入れるとか、いろんなお得な情報がありました。すごく、毎回、台湾人とのコミュニケーションが楽しかったです。基本的に夜、若い台妹を連れて、中国語しゃべりながら来ている日本人はメジャーな蝦釣りのようなレジャーでも少ないですから、いつも「你、日本人嗎?」と珍しがられていました。こんな時間はもし、台妹を連れていてもホテルですごしていることが多いと思っているのか、夜に台妹と出歩いていること自体がきっとあまりないことなのでしょう。

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下の写真のように夜中は若い子たちが結構いて、グループやアベックで盛り上がってますよ。

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釣り上げて蝦が暴れたりして腕のハサミで指をはさもうとしてきますから、女の子たちも「キャーキャー」言って盛り上がることが多いです。上の写真のようにしっかりともち、ハサミのある腕をちぎって、まずは挟まれないようにしてから針を外すというのが一般的な手順で、だいたい女の子たちはこのハサミの部分の手をちぎったり、針をはずしたりするのが苦手なので、やってあげることがほとんどでした。釣った蝦は下の写真のようなビクに入れて、釣り堀内に入れておきます。

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さて、釣った蝦は料理してもらうこともできますが、私はいつもその場で塩焼きにしていました。2小時で2人でがんばると50匹近くは行きます。少ないと30匹ぐらい。1小時で10匹を釣るのをいつも最低の目標としていましたから、女の子の腕にもよるのですが、最初に一緒に行き始めた芊芊はなかなかうまくて、なんでも器用にこなしましたから、蝦釣りも大好きで得意としていたため、調子がいいと一人で2小時で30匹近く釣っていました。まわりの人も驚くようなハイペースのことが1回あって、爆発的に釣っていた夜がありましたね。

この蝦を流しでまずはよく洗わないといけません。タイから輸入されているこの釣蝦場のちょっと青みがかったテナガエビは長生きさせるために大量の抗生素や薬物が投入されているという事実があって、よく洗わないと危険といつも芊芊は言っていました。確かに下の動画のようなニュースがあり、多少おおげさでしょうが、規制の甘い台湾ですから、ある程度は事実でしょう。



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芊芊は流しに釣った蝦をぶちまけて、いつも水をガンガンかけてとにかくゴシゴシよく洗っていました。

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この洗った蝦に櫛をどんどん刺して、粗塩を擦込んでいきます。車輪釣蝦場には午後や夕方にはちょっと日本語ができるオジサンがいて、手伝ってくれます。すごく、人の良いオヤジさんで、初めて蝦釣りに行く日本人にとっては強い味方になるでしょう。段取りをすべて教えてくれますよ。

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粗塩でまぶした蝦を網の上に並べ、ガス栓をひねって着火し、簡略式グリルでガンガン焼きます。
 
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ここでも芊芊は徹底していて、薬品投与されている釣り堀にいる蝦を徹底して焼きます。上のようにまだ、体の黒い縞模様があるうちはダメで、完全に真っ赤になるまで、何度もひっくり返しながら焼いていました。

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これでやっとできあがり。あとは台湾啤酒と皮をどんどん剥いて食べるだけです。芊芊はさらにいつも徹底していてドロッとした脳みそや内臓部分は絶対に食べませんでしたし、私にも「你不吃比較好」という建議(アドバイス)をもらっていて、よく焼けている身の部分だけ、食べていました。

夜風が本当に気持ちよくて、実際に蝦も殻を剥くと意外と身は小さいので、あっという間にたいらげてしまいます。粗塩がよくきいているため、啤酒がうまくて、女の子たちといつも心地よい時間をすごしていました。芊芊と行き始めたのがきっかけですが、私はその後、多くの子たちとこの夜の車輪釣蝦場に来ました。いつもだいたい天気が良く、いずれもとてもまったりした一時だったように思います。車輪にはオープンエアの座席があって、月がきれいな夜などは、本当にリラックスできました。

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S.H.Eも蝦釣りを楽しんでいます。台妹の子にとっては本当に身近な娯楽なんでしょうね。歌もなかなかいいのですが、彼女たちのキャラクターが多くの台湾人から支持されているのもよくわかります。天真爛漫な雰囲気がよく伝わってきます。





最後に蝦釣りを本当に楽しむ台湾の方々の動画を貼っておきます。表情がみんな素晴らしいですね。
芊芊をはじめとするいろいろな子の楽しそうな表情、私もよく覚えています。
夏の夜の蝦釣り、一度行ってみてください。夜風がとっても気持ちいいですよ。