先ほど、いつも本拠地にしている制服店にいる緑茶という子からAppで連絡がありました。聊天(チャット)を30分ぐらいしていたのですが、この4月から完全に酒店を下檔したからということでした。転職のことを中国語で轉行業といいますが、「轉」というのは方向を変えるといった意味に使われる言葉です。例えば、タクシーの乗っていて、右に曲がって欲しい時は「右轉」、左なら「左轉」、Uターンは「回轉」となります。日本語ならば「転」の意味と思います。

新しくついた仕事は「酒促小姐」ということでした。これはちょっとした台湾料理の店などにいるビールなどを売っている小姐のことです。だいたい、売っている銘柄のユニホームや販売している会社のユニホームを来ていて、台湾では極めて一般的です。以前、このブログでも紹介しましたが、酒店に勤める子たちは、かなりの子が打工でこの酒促小姐を経験していて、さらに収入をふやすために酒店に来る子が多いです。

現在、ブログで紹介している「芊芊」も以前、雙城街の欧米人がよく行くBARでこの酒促小姐をやっていました。日本でも野球場などでビールを売っている娘さんやスーパーやデパートで試供品の酒を配っている子がいますが、普通のレストラン(開放型の海産店などが多い)にフラッと入ってきてお酒やビールを売るような酒促小姐(酒促妹とも言います)は、日本ではまずいません。中國大陸の南側や東南アジアに行くと結構いますが、亜熱帯の開放型レストランが台湾は多いことも理由のひとつかなと思っています。出入りが自由ですし、素肌をさらす部分が多い格好で多くの店を渡り歩くのも台湾だからこそ一般的なのでしょう。

画像はよく酒促小姐がいるようなタイプの開放的なレストランです。台湾では一般的ですね。

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また、酒促小姐にもいろいろあり、大きなイベントでコンパニオン的にやっている子たちはモデルのような感じの美人タイプやアルバイトで来た大学生などで、スタイルの良い子が多く、その時だけ募集に応じてやっている子が多いです。画像はそのようなタイプの酒促小姐たちの写真です。

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しかし、一般的な海産店や台湾料理店にいる酒促小姐はもっと庶民的な気さくな感じの子が多く、これを正職にしています。本当に普通の高中や大学生がアルバイトしているといった感じの子もたくさんいて、一生懸命やっているので、つい食事していると声を掛けてしまいますね。

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緑茶に聞いたところ、基本給は1萬五千元程度、さらに売ったビールや酒の本数による歩合制になっていて、月に約2萬二千元ぐらいということでした。制服店でPTとして週3日もし、勤めたら6~7萬元前後といったところですから、 当然給料的には低くなってしまいます。しかし、彼女がわずか4ヶ月で制服店を去ったのは、やはり、自分自身の体と心を考えてのことでした。

「現在不想傷害自己了」 「做正常工作就好・・・・」 と彼女は回答しました。

18歳になったばかりの彼女は学校に行っておらず、自分自身がそのためにしっかりした職業につくことができないと思っていました。従って、酒促小姐も夜の仕事ですが、毎日、客の中には壊人もいる状況で、あこぎら客を躱しながら、いろいろな客人と酒を飲み、昼と夜が大きく逆転する酒店に比べれば、かなり、気が楽に勤められるのでしょう。好き嫌いがはっきりしているタイプである彼女にとってもその方がいいように感じています。

彼女はあるBBSで知り合った方とこの12月の聖誕節にいつも本拠地にしている酒店に行った時に幹部が包廂に連れてきた子です。当然、空枱に並ぶことは当初はまったくなく、私が逢ったのもまだ、入ってから1週間も経たない頃でした。彼女はアマノジャク的な性格で、最初、逢った時は「日本人は嫌い、台湾人がいい」とはっきり言うような子でした。一緒の頃に入った中の仲の良い18歳と19歳の子がいるのですが、その子たちはまだ、酒店に残っていて、彼女一人だけが下檔しました。3人の中でも一番、はっきりした性格でしたから、考え方にも強いものがありました。12月から3月にかけて最も簡訊をよく送ってきた一人なのですが、彼女が厭だったのは日本人ではなくてあこぎな客でした。日本人は酒店でそのような評判があって、また、ほとんどの日本人が興味本位の一見客で交流やコミュニケーションもとれないという噂を彼女も聞いていて、最初はそのように思ったようです。

しかし、私もその時に一緒にいった方も台北に慣れていて、彼女たちと当然、中国語でコミュニケーションをとることができましたし、楽しく唱い踊って何晩か、すごしたため、日本人に対する偏見はすっかりなくなっていました。逆に1月から2月にかけてはいろいろな客に出逢うことが極めて多く、3月頃にはもう酒店の仕事が心から厭になってきていたようでした。3月には上班しないことがとても多かったようです。彼女は跳舞はまあまあなのですが、本当に素人丸出しのような娘で歌は極めて音痴で、「你努力唱歌!」というとプーッとほっぺたをふくらませて子供っぽく怒っていた(もちろん冗談ですが)のが、とても可愛らしくて印象的な子でした。

出逢いがあれば、別れもある。

いろいろな子が酒店に様々な理由でやってきて、そして去っていきます。一部の正職になる子たちを除いては絶えず、新陳代謝が繰り返されているのが酒店の世界。だからこそ、同じような店に行ったとしてもメビウスの輪のようにいつも無限に新たな出逢いがあり、新たな物語が始まっていきます。

酒店で知り合った子たちとは、彼女たちが下檔した後もつきあいが続くことが多いですが、皆、当時のことは記憶になかったように語らないし、また、私も話しません。酒店は夢幻の虚構の世界ですが、そこにわずかの間だけ、生きていた彼女たちも自分であって自分ではなかったような感覚をもっているのではないでしょうか。

台北に住んでいる方が台湾料理の店などで酒促小姐と出逢ったら、それは緑茶かもしれません。

 画像はいろいろタイプの酒店小姐の写真です。気軽に声をかけると軽いおしゃべりの相手もしてくれて、とても気さくな子が多く、ビールなどもついでくれます。私も時々、ちょっと高めですが余分に買っちゃいますね。

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