「スーミエ。どこでご飯食べようか?」

「ဗိုလ်ချုပ်အောင်ဆန်းဈေ (ボージョーアウンサンマーケット!)」

「どこなの、そのマーケットは?」

「၁၅ မိနစ်ခန့်ဤအရပ်မှသွားပါ (ここから歩いて15分ぐらいかな)」

「ဗိုလ်ချုပ်အောင်ဆန်းဈေ、ဤတွင်ကျွန်ုပ်သည်ရန်ကုန်၌ပထမဆုံးအလုပ်လုပ်ကိုင်ခဲ့သည်။ (ボージョーアウンサンマーケットはヤンゴンに来て最初に私がアルバイトしていたところ)」

「ငါဆိုင်မှာအမှတ်တရလက်ဆောင်ပစ္စည်းတွေကိုရောင်းခဲ့တယ် (あるお店で土産物を売っていたんだよ)

「သို့သော်တစ်နာရီလုပ်အားခမှာ ၈၀၀ ကျပ်ဖြစ်သည်။ (だけど、時給が800チャットほど・・・)」

「ဒါကြောင့်ကျောင်းကုန်ကျစရိတ်ရောလူနေမှုကုန်ကျစရိတ်ကိုပါဖုံးလွှမ်းရန်ခက်ခဲသဖြင့်Iကရာဇ်ထံကျွန်တော်သွားခဲ့သည် (だから学費と生活費の両方を補うのは難しくてエンペラーに行ったんだ)」

チャイナタウンから北の方にスーミエと歩いて行くととても趣きのある建物が見え始めました。

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ボージョーアウンサンマーケットは英国統治時代から続く、伝統のあるマーケットで中は広大。二階もあって多くの美容室があります。野菜や肉、魚などの生鮮食料品は扱っていないマーケットで主に真珠や宝石、ロンジーなどの衣服、飾り物、竹や籐の小物や家具、アンティークな品々などが売られていて1800店ほどのたくさんの店があります。観光客はもちろん、ヤンゴン市民にも親しまれているヤンゴンの名所でいつも多くの人で賑わっています。

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僕はマーケットの中にあるレストランで昼食を食べようとしましたが、スーミエが「こっち、こっち」と手招きをするのでついていくとアウトサイドの食堂街がありました。

「အားလုံးဒီမှာပါ ပြီးတော့ဒါကစျေးပေါပြီးကောင်းတယ်၊ ဒါအဆင်ပြေတယ်။ (ここは何でもあるし、安くておいしいから。私にまかせて)

 アウトサイドのフードコートのような感じで、いろいろな屋台があり、好きなものを買って持ってくるという形式。スーミエがよくわからない、おいしいというミャンマー料理を食べました。日本人にとっては味が微妙(笑)。
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 スーミエにとってはこのマーケットはかつてアルバイトしていた場所で勝手知ったる所。当然、どこで何を売っているかをだいたい把握していて、日本人にとっては何やら怪しげな食べ物も買ってきていました。ケーキみたいなのは凄く甘くてちょっとまいりました(笑)。
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昼食を食べながらスーミエはこのマーケットのことを説明しだしました。翻訳アプリがこうやって座っているとすごく使いやすいこともあって、スーミエの唯一の財産というスマホも活躍です。

「ဤနေရာသည်အထူးသဖြင့်လက်ဝတ်ရတနာများရောင်း ၀ ယ်ခြင်းနှင့် ၀ ယ်ခြင်းများဖြစ်သည် (ここは特に宝石の売り買いがさかんなの)」

「မြန်မာနိုင်ငံသည်ကျောက်မျက်ရတနာများကြောင့်ကျော်ကြားပြီးသင်သည်ပတ္တမြားနှင့်ပုလဲအမြောက်အများကိုရနိုင်သည်။ (ミャンマーはすごく宝石が有名でルビーやパールがたくさん取れるんだよ)」

「Pigeon Blood လို့ခေါ်တဲ့ Ruby ဟာအထူးသဖြင့်နာမည်ကြီးတယ် (特に英語でピジョンブラッド(鳩の血)という真っ赤なルビーが有名なの)

「ဝင်ပေါက်မှာရှိတဲ့လူတွေကလက်ဝတ်ရတနာတွေကိုရောင်းဝယ်တဲ့သူတွေပါ။ (入口にいた男の人たちは宝石の取引をしている人たちなの)」

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 ミャンマーのピジョンブラッドルビーは深みのある赤色をしたルビーの最高級品。世界最高価格はなんと34億円!タイのビーフブラッド、カンボジアやベトナムのチェリーピンクなどに比べてクロム含有量が多く、古来から権力や財力の証明として貴婦人に愛されてきました。
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確かにミャンマーは宝石の宝庫でマンダレーにいたときも街には宝石の取引をしているようなところがありました。マンダレーから少し行ったところにモゴック鉱山という有名なルビーの産地があり、そこにはルビーパークがあってオプショナルツアーも出ていました。ただし、モゴックに入るのは旅行社などでパスポートを提出するなど事前に許可を得る必要があります。

 モゴックでの宝石取引や宝石バザーには世界中からバイヤーや愛好者が集まり、ミャンマーの大きな主要産業として確立しているため。外国人は鉱山に入れないとか、加工していない原石を許可なく持ち出せないなどの多くの制限があります。モゴックのマニミンガラー市場には中国人やゲルカ人などのバイヤー相手に原石を、パンチャンタープエ市場には観光客などの土産として加工したくず石などを売っています。
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モゴックのルビー鉱山(日本に留学したモゴック出身のミャンマー人宝石商のHP)

 写真をクリックするとモゴックで開かれた800年祭りの「ミャンマーの多民族が宝石の産地に集合した」HPにジャンプします。大変、興味深いです。ぜひ、お読みください。
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 マンダレーでは路上市場の中に宝石のくず石(良いものは市場に流れるのでしょうから)を
売っている露天商を見かけました。特にマンダレーでは翡翠市場が有名ですね。

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昼食を食べ終わるとスーミエが昔働いていた場所に案内してくれると言います。僕はスーレーパゴダの拝観料やバス代などスーミエがまだお金を渡していないのに結構持っているのが不思議でした。しかし、その謎は解けて、1月~2月初旬まで大学が終わった後にここに来てアルバイトして蓄えたお金が2万チャットぐらいあるということ。でも当初は10万チャットほどあった貯蓄がだんだんと底を突き出してエンペラーにやってきたというのが真相でした。

 マーケットの中は本当にパールや宝石、アクセサリーを扱う店が多くて、台に乗って高い所から声をかけて交渉してくるというのが独特。
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しばらく迷路のようなマーケットの中の小道を進むとアンティークなミャンマー小物を扱うお店に到着しました。

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「ဒီမှာ (ここだよ)」

中から女ご主人でしょうか、金髪のミャンマー女性が出て来て、スーミエににこやかに話しかけています。当然ミャンマー語なのでどんな話をしていたかはわかりませんが、スーミエが後から教えてくれるには、この店はミャンマーの伝統的な工芸品などを扱っていて、主にマンダレーやインレー湖周辺の伝統的なものが多いので、近くの出身であるスーミエを店員に雇っていたとのこと。併せてスーミエは大学生で多少の英語ができるので、外国人の観光客にも対応できるということがあったということです。

 スーミエのアルバイト先はこれこそミャンマーという品が揃うアンティーク品やドメスティックな品が揃うお店でした。今から思えば一つぐらい何か買えば良かったと後悔しています。
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ボージョーアウンサンマーケットを2時間ほど食事したり、散策したりしていたら、もう時刻は3時過ぎになっていました。

「さっき、ご飯食べたばかりだし、まだお腹も減っていないからどうしようか?」

「ငါရန်ကုန်အကြောင်းသိပ်မသိဘူး၊ ဒါကြောင့်မစဉ်းစားတော့ဘူ (私はヤンゴンのことはあまり知らないから思いつかないよ)」

ボージョーアウンサンマーケットを出るとエレベーターがあって道路を渡れるペデストリアンがかかっているショッピングセンターが向かい側に見えました。

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「スーミエ、あそこ行ってみようよ」

「Junction City လို့ခေါ်တဲ့အလွန်စျေးကြီးတဲ့စျေး ၀ ယ်စင်တာမှာအဲဒီလိုငါတစ်ခါမှမကြောက်ခဲ့ဘူ (えーっ、あそこはジャンクション・シティというすごく高級なショッピングセンターで怖くて行ったことがないよ)」

スーミエは清貧の生活をヤンゴンで送っていましたから、ヤンゴンに最近できた近代的なショッピング・モールにまだ行ったことがないようでした。やはり庶民的なマーケットや露店、屋台が当然ながら生活スタイルの中に組み込まれていますが、このようなショッピングモールを彼女は利用する資格もないと思っているようなところがありました。

「ငါဟာဒီလိုရှည်လျားလှတဲ့အဝတ်အစားတွေနဲ့ရှက်နေတယ် (私はこんなロンジーと冴えない洋服で恥ずかしいよ」

「大丈夫だよ、スーミエは可愛いから」

 ヤンゴンに登場した近代的な大ショッピング。モール。利用者は外国人と富裕層のミャンマー人にまだ限られているようなところもありますが、徐々にバンコクのようにヤンゴンも変貌していくように感じました。3階のフードコートにはファーストフードのロッテリアや一風堂、元気寿司などの日本食もあります。
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スーミエはこういう緊張する場面になると無口になって、僕に近づいてくるのですが、このときはすごく初めて見る近代的なショッピングモールに驚いていました。無理もありません。まだこの12月までインレー湖近くの北の小さな田舎町で暮らしていたわけですから。自分が理想とする近代的な国家や街づくりが現実に進んでいる姿を見て感動していたこともあるように思います。ミャンマーもここまで来たって。

 高級ブランドのショップも入っていますが、スーミエはじめ多くの庶民の女の子はLVなどもよく知らないです。でも、これからだんだんとミャンマーにも浸透して資本主義の大きな流れの中に組み込まれていくんでしょうね。
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僕らは1階にあるBread Talkというベーカリー兼カフェのような店に入りました。

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「ငါပထမ ဦး ဆုံးအကြိမ်လာ။ , ဒါပေမယ့်ငါတကယ်ပြောင်းရွှေ့ခံခဲ့ရသည်။ (初めて来たけどすごく感動したよ)」

「မြန်မာမဟုတ်ပါ (ミャンマーじゃないみたいだ)」

「မြန်မာနိုင်ငံသည် ဆက်လက်၍ တိုးတက်လိမ့်မည် (これからミャンマーもどんどん発展していくんだね)」

「うん、スーミエたちのような優秀でがんばる若い人たちが、この国を引っ張っていくことになるのは間違いないよ。今までミャンマーは政治的な不幸があったけど、それも今はほぼ安定したからあとは経済的な成長がついてくればもっと国際的に評価される国になると思うよ」

「မနက်ဖြန်အိမ်ကိုသွားမယ် (ねえ、明日帰るんだよね)

「မဖြစ်နိုင်ဘူး (無理なことだけど時々私を支えて)」

「ငွေမဟုတ်ဘူး (お金のことではないよ)」

「ကျွန်ုပ်သည်သမီးကြီးဖြစ်ပြီးအောက်တွင်ညီငယ်နှင့်ညီမလေးရှိသည်။ (私は長女で下に弟と妹がいる)」


「ငါအတတ်နိုင်ဆုံးကြိုးစားရမယ်လို့စဉ်းစားပြီးကြိုးစားခဲ့တယ်။ ငါထင်တုန်းပဲ (だから、がんばらなきゃいけないと思ってがんばってきた。今もそう思っているよ)」


「ဒါပေမယ့်ရန်ကုန်မြို့ကြီးတစ်မြို့မှာငါတစ်ယောက်တည်းရှိနေချိန်မှာငါ့နှလုံးကြေကွဲစရာဖြစ်ကောင်းဖြစ်နိုင်တယ်။ (だけどこの大都会のヤンゴンに一人いると心が折れそうなときがあって)」

「အရမ်းပြောတာစိတ်မကောင်းပါဘူး (無理を言ってごめんね)」

「ဒါပေမယ့်မနေ့ကသူ့ကိုတွေ့ခဲ့တာငါမထင်ဘူး ရုပ်ပိုင်းဆိုင်ရာဆက်ဆံရေးကိုငါလုံးဝမုန်းသည် (でも昨日会ったばかりとはとても思えないの。ただの体の関係だけなんて絶対に嫌だから)」

「ဒါပေမယ့်မကြာမီတော့မည် (でも、もうすぐお別れなんだよね)」

そう言って彼女は少し悲しそうな顔をしながら、オーダーのレシートに自分の電話番号を書くと僕に手渡しました。

「うん、ありがとう」

何とも言えない気持ちこみあげて、多くの言葉がでませんでした。

 マライヤ・キャリーが歌い上げる名曲のバラード。映画のサントラでもあったこの曲は多くのアーチストによってカバーされています。


No I can't forget this evenin' or your face as you were leaving
出て行くあなたの顔も今夜のことも忘れられない
But I guess that's just the way
でもわかってる
The story goes
これでよかったって

You always smile
いつも笑顔だった
But in your eyes
だけど瞳には
Your sorrow shows
悲しみが見えた
Yes it shows
そう、見えていた

No I can't forget tomorrow
明日のことはきっと忘れられなくなる。
When I think of all my sorrow
私が悲しさを覚えるとき
When I had you there
そこにあなたはにいるはずだった
But then I let you go
でもあなたを行かせてしまった

何か、明日ヤンゴンを去ってバンコクに行くのが急に辛くなってきました。でも時間には限りがあります。僕はただヤンゴンに降り立ったただの旅人でここにずーっといるわけではありませんが、田舎から出てきたこの素朴な子を支えてあげたいと思うことはよくありました。

確かに彼女は特別に可愛いとかではなく、普通に街を歩いているような目立たない子かもしれませんが、とても素朴で誠実な人柄は愛すべきものがありました。 スーミエにとっても一緒にいて楽しい存在というよりは、安心感のようなものを感じてくれたのかもしれません。

「スーミエ、スーミエはやっぱりダウンタウンの方が気楽だよね」

「ဟုတ်တယ် (うん!)」

笑顔になったスーミエとともに夕刻が近づくダウンタウンへ。 明日のことは考えないようにしよう、それがきっと今は一番いいにちがいないから。

「スーミエはやっぱり笑っている顔がいいよ」

I cannot live without You in Yangon.

スーミエと会ってからまだ24時間も経っていません。でも僕はこの子なしでのヤンゴンは、もう考えられなくなっていました。

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