夏に入ってから、新カテゴリーの「特派員Report」をこのところ、お伝えしてきました。このブログは台湾を中心にした僕の世界各国での体験を元に綴っていますが、当然、それだけでは成り立たちません。今回の台湾南部やタイの現状についてなど「現地社会に対する温かい視点」をもったReportを送ってくれる方々、夜社会の黒子とも言える幹部や経紀人、客服などのこのブログへの理解をしていただいている方々によるところが大きいです。

さて、Kさんに伝えていただいていた「タイ編」もこの記事がエピローグ。

wp618d86fe_05_06

外国で駐在していると意外と観光などに行かないものです。つい、近場ならいつでも行けると思うのと、仕事で来ているので休日はカフェなどでゆっくりしたいという気持ちがはたらくからです。しかし、せっかく異文化の中にどっぷりと暮らしているわけですから、いろいろなものを見たり体験したりはしておくと良いに決まっています。視野が広がり、価値観も変わりますからね。

バンコクにいるとアユタヤや列車が通るたびに市場を折りたたむメークロン市場 、ダムヌンサドゥアック水上マーケットなど中距離的なところは一度は行っておこうと日帰りとかで行く気にもなるのですが、市内近隣のガイドにもあまり載っていないような所というのは駐在していても普通、なかなか行かないです。

nana-plaza-bangkok

 有名なメークロン市場。実際に見ると映像より遥かに列車が近い感じがあります。

 タイに来たら訪れて欲しいダムヌンサドゥアック水上マーケット。今は観光化されていますが、タイの運河を中心とした人々の生活を伺い知ることができます。


では、一番良い方法は何か?

それは現地の子たちと親しくなっていろいろなところに連れて行ってもらうことです。どの国の人だって自分の国の良いところは紹介したい、面白いものは教えてあげたいと思うのは自然な流れです。ただ、教えてもらった人がどう感じるかは様々ですが。

nana-plaza-girls

今は状況が変わってしまいましたが、僕は当時、バンコクのナナ・プラザのマンダリンの子たちとはとても懇意にしていました。あの頃のマンダリンはイサーンのウドンやノンカーイなどから出てきている子が多く、どちらかというとタイの文化はある程度知っていてもバンコクはあまり知らないというのが特徴で、いろいろな所にお互いのバンコクへの興味もあって、時々出かけていました。

 これは当時(200X年)のナナ・プラザ "Mandalin" で踊るFちゃん。もう時効なので、アップします。とても明るく無邪気、天真爛漫を絵に書いたような子でした。もう今はすっかりマダムのお年頃のはず。きっと「私もこんな時代があったんだーぁ、可愛かったよね」なんて思いながら見てくれはず。今は故郷のイサーンで幸せに暮らしていればいいけど。いつもチョコマカしてて、腕に絡みついてくるようなタイ・バンコクで一番忘れられない子です。


Mandalin F

 昼間はいつも必ず待ち合わせに遅刻。彼女が先に来てたり、早めに来てたりしたことは一度もありません。必ず、言い訳をしながら登場。いつも友達のバイクに乗ってやって来ていました。彼女たち、学校で体育とかちゃんとやっていたか極めて怪しく、ちょっと運動神経は?なので、何か危なっかしいんですよね。
BIKE

GOGOなどは普通、Pay Barして女の子と外出するのですが、何度か懇意にしている子をPay Barしていると出かけられるのは基本、夜だけということもあり、店が始まる前とかの午後とかに会ったりするようにもなります。同伴というようなシステムはまったくなく、ただ、空いている時間が暇な彼女たちも遊びたい、食べたいだけなのかもしれませんが。

もちろん、店はまだ、始まっていませんからPay Barなどはまったく必要ありません。彼女たちにとってみれば、退屈な日々のアクセントとご飯をただで食べられるということが大きかったとと思います。

 Cyndi Lauper の "Girls Just Want To Have Fun" 。女の子はただ遊びたいだけ。タイの子の気持ちを代弁していますね。田舎から来て、狭い空間の中で何時間も踊り続ける日々。最初は刺激的でもすぐに若い彼女たちが飽きてしまうのは当然のことかもしれません。


That's all they really want some fun. When the working day is done.
Oh girls, they wanna have fun
Oh girls just wantna have fun (girls and boys wanna have fun, girls wanna have)

僕が一番、よく聞いたタイ語のひとつは「アオ(เอา)」。”I want~” の意味です。日本語では色の名前ですが、屋台や市場に入ると「アオ」の連発。こちらはキリがないので「メダーイ」(だめの意味)の連発。ただ、タイの子たちは衝動性が強いような感じで、すぐに言いますが、しつこくありません。あっさりしたもので、また、次の興味ある品物に目移りして「アオ」「アオ」と指差して、腕を引っ張ります。まあ、いつものこと・・・・という感じになりますね。ただ、この単語を女の子などに向かって繰り返して言うと「あなたが欲しい=ヤリたい」という意味になるので、ご注意を。

9586456a

さて、そんなFちゃんと行ったバンコク市内で特に印象が深かったのが、チャオプラヤー川の向こう側。通称「川向う」です。今は行く人も増えて、ブログなどでの紹介が多くなりましたが、当時は外国人にはよく知られていませんでした。川沿いの王宮やワット・ポー、ワット・アルンなどは定番の観光地ですが、それ以外となるとなかなか訪れる日本人は決して多くはいません。

 暁の寺院の名前の通り、ワット・アルンの夕暮れ時は本当に美しいです。
ワットアルン

この地区でタイを訪れる方がぜひ、見られておくと良いのがシリラート病院の死体博物館。なかなか、このような博物館は世界でもなく、さすがにこれは人権的にどうなのか?それとも医学の発展のため?という心の葛藤をもちながら見ることになります。

 死体博物館。夢に出てくるかもしれません。心臓の弱い人にはオススメできません。
a7d6416f9d6e10bb_S

僕も実はここに行くのが目的ではなくて、Fちゃんが、コラートのおいしい料理を食べたーいということでタイのいろいろなローカル食堂が集まるワンラン市場に行ったついでという感じでした。ここと魚や肉の充実したウォンウェンヤイ市場はぜひ、時間があったら足を運んでみてください。市場を見るとその国の生活がわかると言いますが、タイという国の食習慣や庶民の文化がいろいろな売っている食品や雑貨などからわかってきます。

タイ市場

 ワンラン市場。ここは本当にローカルなタイの姿を見ることができます。
wanglangmarket02

チャオプラヤ川の川向う 「トンブリー地区」~ ワンラン船着き場目の前「ワンラン市場」

 ウォンウェンヤイ市場。魚や肉などの生鮮ものが充実。アジアの食文化を見ることができます。
uwonguweyyai

最近では女の子たちのトンブリー側の話題のスポットは "Midnight A Cocoa" のようです。小さなお店なのですが、バンコクのローカル女子の間では結構話題になっています。Cocoa のレベルを変えることによって甘さも変わるというところやオシャレ感がうけてるのかもですね。並んで一緒に飲んだら楽しそうじゃないですか。Darknight とか勝手に早口タイ語で注文されそうですけど。

Midnight A Cocoa

 ネーミングがお洒落。ココアの量で濃さが変わることから Good Night/ Mid Night/ Dark Night の3段階を夜の深さで表現。店舗も簡単ながらヨーロッパのような雰囲気で、人気なのもわかります。
a Cocoa

13592266_529511553901147_8253867834333365301_n


 
とにかく甘いものに目がないタイの子たちにとって新しいスィーツやアイスクリームのお店は行きたいところのひとつ。ちなみにタイでは「コーヒー」とは絶対に言わないでくださいね(笑)。「カフェ」と言わないといけないですよ。まあ、有名な話ですね。

 こんなのは序の口。タイの子たちは本当に甘ったるいフレーバーが大好きで、目がありません。僕もこの手のものをどれだけ、一緒に食べたか。彼女たちは基本的に好意の押し売り的な習慣がありますから、気がつくと勝手に注文とかされちゃってます(笑)。


あと、知ってはいたのですが、市場の屋台で売っている「虫」を美味しそうに食べるのもなかなかでした。タイの田舎の方(特に北部)は海や湖がなく、貴重なタンパク源として「昆虫食」が普通です。特にFちゃんの故郷イサーンは「昆虫食」がさかんで、笑顔の可愛い子が虫をパクパク食べるというのが、また、何とも言えなかったです。まあ、彼女、小さな頃から違和感なく、食べてますからね。

 ローカルな市場に行けば普通に売ってます。タガメ、バッタ、ガの幼虫、サソリ、ゲンゴロウ、セミ・・・・など枚挙にいとまがありません。最初はちょっと勇気が要ります。
Insect_foodl

insect 1

Fちゃんが大好物だったのはチンリート(コオロギ)。いつも「アオ・チンリート」と言うものだから、未だにコオロギなんてタイ語を覚えているぐらい、耳に残っています。

紙の袋におばさんがスコップで取ってバサッと入れてくれるのをナンプラー(タイの魚醤)味のようなタレにつけて食べます。「アローイ(อร่อย)~美味しいの意味)」「アローイ・マーク(อร่อย มาก)~とても美味しいの意味)」とか大声で騒ぎながら食べるので、本当に彼女にとってのソウル・フードなんでしょう。僕もよく食べさせてもらいました。ちょっと食べるときに抵抗するような素振りをすると無理やり口の中に入れられて、その様子を見てケラケラ笑うという感じでした。

「อร่อยไหม?(アローイ・マイ?)~美味しい?」と必ず訊くので「อร่อย(アローイ)~美味しい」と言わないと大の大人が小娘に激しく怒られてしまうので、まあ、言ってました(笑)。

おかげ様でタガメとかゲンゴロウのような甲虫類は堅い羽をとって食べるということも覚えました(笑)。まあ、食習慣の違いから好き好んで食べようとは思いませんが、エビ・カニのような風味で慣れたらパクパクいけますよ、今でも。もう、本当にしょっちゅう食べました。屋台があるとオヤツ感覚なんですよね、Fちゃん。虫を指差して「アオ」と言う声が今でも耳に残っています。

 懐かしいチンリートの炒め物。イナゴ系ではありますが、最初は食べるのに勇気が要ります。
7b90438f367ca624c9142a4e7520db02

 あとよく食べたのが、このガイヤーン。まあ、タイ風の焼き鳥なんですが、丸ごと一羽は厳しいのでいつも小串のやつですね。炭で焼くこともあって、すごく風味があって少しカリカリしたところもあり、これは旨いです。
gourmet_00940_album_5_1_521f1a0af031e

ガイヤーン

こんな本当のイサーン・フードも彼女と一緒だったから食べられました。もし、僕が個人的に食べるとしてもきっと最初は屋台ではなく、少なくともレストランだったと思いますが、やはり、彼女たちが言うには「市場とかの屋台」が本物とのこと。衛生面が・・・・・なんて、かったるいことは気にしてられません。Fちゃんが美味しいと言うならば、美味しいんだろうと思って食べてました。確かに今、思うとあの味が懐かしくなる時があって、また、一緒に笑って大騒ぎしながら食べたいななんて思いますよ。

Mandalin F 01

でも、彼女たちは今、一体どうしているのだろう。台湾の子たちとは違ってタイの子たちは、すれちがいのような出会いの多くがその時々の「点」としての記憶に残っても「線」となって長くつながっていくことはほとんどありませんでした。それは彼女たちもその時だけを楽しみたいという気持ち "Girls Just Want To Have Fun" が強くあっただけなのかもしれません。

でも、少なくとも僕たちは例え「点」であったとしても、そこに何かの「意味」をもちたいとは思います。それが陽炎のような幻のようなものであっても。

きっと輝きを放つ出会いは一瞬にしかすぎないことをお互い最初からわかっているのかもしれません。

 Stevie Wonder の名曲 Part-time Lover 。その時々の恋人だった彼女たち。バンコクで出会ったあの子たちをよく思い出すことがあります。


We are strangers by day, lovers by night. Knowing it's so wrong, but feeling so right
I guess that two can play the game of part-time lovers.
You and me, part-time lovers. But, she and he, part-time lovers

Part-time lovers,Part-time lovers,Part-time lovers

限られた時間の恋人、僅かな時をすごすだけの恋人、君と僕はそんな束の間の恋人なんだ・・・。

maxresdefault (14)

 なお、ブログの記事に関係ある夜世界関係の画像や動画がありますが、絶対に転載は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真には本人や友人、親しい幹部や客服、そして私が撮影している私下(プライベート)での特別なものがあります。従って私との人間関係のつながりで判断してアップしているものです。画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。    
 このブログは元々、台妹と良い心の交流をもちたいと思っている、あるBBSでご賛同いただいた方々に情報提供する目的で始めましたので、画像等も一定期間をすぎたら一部はプライベートモードにしております。プライベートモードは私が友達認証した方が入れますが、コメントなどをお書きいただいたり、メールなどを通じて交流などを深め、ご信頼した方を対象にさせていただいております。酒店と同じような形で一見の方はすぐに認証はできませんので、何度かやりとりをさせていただいてからになります。ご理解のほど、お願いいたします。 

今回の記事はいかがでしたか?よろしければ、右下の拍手をお願いします。
よろしければ、最後に左下のバナー1pushのご協力をお願いいたします。


にほんブログ村 大人の生活ブログ 中国・中華圏ナイトライフ情報(ノンアダルト)へ

 台湾壽賀喜屋へ行こう!クリックでHPへ。  
台湾スガキヤ
                
 ポイントをためて現金に換金!登録はこちら。
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス