1月1日に書き始めたブログもこれが第100話となりました。

酒店で知り合った多くの子の中でも20XX年の夏に出逢った芊芊は私にとっては最も忘れられない子です。今は大学を退学して台中に住んでいるはずなのですが、元気かどうかもわかりません。芊芊とのことはいつも幻であったように感じます。いろいろなことがあったにもかかわらず、彼女の写真は1枚もなく、今はどうしているかもわかりません。だからこそ永遠に心に残っているのかもしれません。

休憩室でVickyの新人妹たちへの説明も終わりに近づいていました。私の前で三明治(サンドイッチ)と河口可楽を飲んでいた 芊芊は、「我需要換衣服了!」(服を着替えなきゃね)と行って、少し奥まったところのロッカーがいっぱい並んでいる更衣室に行ってしまいました。私はVickyに今いた芊芊を點(指名)したいと話しましたが、Vickyは、「我不能、因為我不是幹部了」(私はできないよ、なぜなら私は幹部じゃないからね)と私に言います。

酒店は幹部の名前で包廂を借りる(彼らは1部屋を手配することを1桌というようにテーブル数で数えます)ため、幹部がその場にいなくてもいいのですが、必ずどの幹部を通して遊ぶかということを確定させなければいけません。今日はVickyとは加菲のことの話し合いと思っていたのですが、実際には突然の展開があって、そのため酒店に行く予定ははっきりしていなかったこともあり、いつも使う幹部の震洲にも連絡していませんでした。私は震洲にすぐ電話したのですが、時間は夜10時近くの最も忙しい時間でもあり、きっと他の客の手配をしているのでしょう、まったく電話に出ません。 

そうこうするうちに芊芊が制服に着替えて休息室のテーブルの所に戻ってきました。芊芊は肌をあらわにすると先ほどはあまり気がつかなかったのですが、少し小麦色のような肌をしていました。スタイルは抜群。私は彼女の笑顔と屈託のない行動に興味が湧いて彼女を點しようと思ったのですが、その容姿もとても魅力がありました。

「你可以過去包廂嗎?」
(ねえ、包廂には行ける?)

「不能了。因為正在我不會找到我的幹部。我打電話給他、可是他不接受的」
(だめなんだ。幹部がつかまらないんだ。電話してるけど出ないんだ)

彼女が上班しなければいけない夜の10時まであと15分ほどしかありません。それまでにタイムカードを控台して打たないと1分50元の罰金になってしまいます。さらに実際には酒店の時計はだいたい10分ほど針を進められていて、扣錢しやすい仕掛けとなっていますから、実際には5分程度しか時間がありません。私は扣錢をとられる芊芊に悪く、彼女を點するのは難しいと考えていました。幹部に連絡がとれてもさらに包廂が空いているかどうかもわからないし、運良く空いていたとしても移動するのに5~10分はかかるからです。

「今天應該我不能的。真的抱歉。如果你晩到上班開始時間的話、你有扣錢了」
(今日は多分、無理かな。本当にごめん。もし上班の時間に遅れたら、給料からお金引かれちゃうもんね)

しかし、芊芊は驚くべき、行動に出ました。初めて逢ったにもかかわらず、それは私にとっては意外な展開でした。

「你約了!你需要守護約。我也不打卡」
(約束したでしょ。約束は守らなきゃ。私もカード打たない)

彼女は制服のまま、小さな包包裏(バック)をテーブルの上に置くと休憩室のさっき三明治を食べていた場所に座りました。その間、次々と10時から上班の子たちが制服になってどんどん通り過ぎていきます。皆、芊芊に「行かないの?扣錢だよ」と声をかけていきます。しかし、芊芊はまったく、何とも思っていないのか「Ok的!」とか言って受け応えをしています。しかし、着信の番号がついていれば、いつもすぐに折り返しの電話が来る震洲から今日に限って電話がまったくありません。しばらくすると私の対面に座っていた芊芊が、手にもっていた小機を私から笑いながら奪い取りました。時間は10時をすでにまわっていました。

芊芊が私の小機を使ってあれよあれよという間にどこかに電話を始めました。天真爛漫なこの娘はまったく気にする様子などありません。私が彼女の中国語を聞いてわかったのは彼女が自分の知り合いの幹部に電話をしているらしいとのことでした。どうやら、幹部がいない私に新たな幹部を紹介しようという目的のようでした。

電話を終えた芊芊は「OK的」と言って、笑いながら私に電話を返しました。
その1分後でしょうか。「你好!」という声が私の背後からしたと思うと芊芊が彼に向かって手招きをしています。

彼の名前は光仔。芊芊の懇意にしている知り合いの幹部でした。後に私は知ることになるのですが、彼は香港人客を主にビジネスの対象としている幹部でした。これも後から知ったのですが、芊芊はとても英語がうまく、香港人の客人に結構対応していて、香港人の手配をしている幹部の光仔をよく知っていて、電話番号も何となく覚えていたのでした。包廂に行くために自分の小機は持っておらず、また、香港人はいろいろなトラブルもあるようで、彼とはよく連絡を取る必要があったこともありました。 どうやら芊芊が酒店に入って来たときに大廳で彼と逢っていて、彼がこの酒店に客人を伴って滞在していてことを知っていたのです。私は彼の提示してくる値段など細かなことは気になりましたが、芊芊の気持ちを汲んで彼の料金やシステムのことを確認せずに、包廂と芊芊の點の手配をしてもらうことにしました。

さらにこの後も驚くべき展開が待っていました。私が震洲の電話を待っている間、2人の新人の子を伴って更衣室で説明を教育行政とともにしていたVickyが休憩室のテーブルのところに彼女たちをつれて戻ってきました。芊芊は彼女が担当している子ではなく、別の經紀人が担当していたのですが、Vickyが芊芊に何か耳元で新人の子たちに聞えないような小声で話しています。新人の子たちは化粧もばっちりで制服姿も初初しく、2人で興奮しながらじゃれあっていました。そして、Vickyと話し終えた芊芊がまた、最後に「OK的」と答えました。

「今天、她們第一次上班。她們都不明白酒店的工作、没有習慣。你花用時間、所以你試看看她們一點呀。當然你不要付款、她們的消費都免費。芊芊照顧她們。你也是很好的客人而且有信用。可以嗎?」
(今日は彼女たちの最初の上班の日だ。彼女たちはまったく酒店の仕事のことはわからないし、慣れてもいない。今日あなたに時間を使わせてしまったよね。だからちょっと彼女たちを試してみて。当然支払いはいらないよ、彼女たちの分は、すべてただだから。芊芊が彼女たちの面倒を見てくれるし、あなたもとても良い客人であり、信用もある。できるよね?)

断る理由などまったくありませんでした。新人の彼女たち2人とそして、可愛い芊芊。
3人の学生妹とすごすという思いがけない展開となってしまいました。

さっき、包廂の手配に出かけていた光仔が戻ってきました。どうやら準備ができたようです。芊芊はニコニコ笑いながら手を振っています。そして、2人の新妹はキョトンとしていました。

私は光仔に案内されて包廂に向いました。そして、さらに驚くべき展開がありました。案内された包廂はたまたま空いていなかったのかもしれませんが、中規模の包廂ではなく、20人は入れるような大包廂で、だだっ広い中に私一人という状況が待っていました。

そして、包廂に入って5分ぐらい経ったでしょうか。芊芊が「你好!」と言いながら入ってきました。そして、その後に行政とVickyに連れられた2人の新妹も入ってきました。名前はまだ、わかりません。ついていないのかもしれません。この後、どうなっていくのか、私ももう酒店にはすっかり慣れてきていましたが、久しぶりにちょっとドキドキしてきました。

休憩室で出逢った美少女大学生、芊芊。

包廂に登場した彼女を起点にして多くの夜の住人たちとさらに交流を深めることになり、そして、酒店に関わるいろいろな出来事に遭遇することになるとは、この時は知るよしもありませんでした。


 画像は私が現在一番、信頼している紅牌の子や看護師になった小小(今はもう下檔)が在籍している制服店の空枱の様子です。微笑というブログで紹介した子と仲のいい開心(名前はちがいます)も最近、この店に再び勤め始めています。制服を見ると行ったことがある人はどこの店かわかってしまうかもしれません。

 このブログは元々、台妹と良い心の交流をもちたいと思っている、あるBBSでご賛同いただいた方々に情報提供する目的で始めましたので、画像等も一定期間をすぎたらほとんどをプライベートモードにしております。プライベートモードは私が友達認証した方が入れますが、コメントなどをお書きいただいたり、メールなどを通じて交流などを深め、ご信頼した方を対象にさせていただいております。酒店と同じような形で一見の方はすぐに認証はできませんので、何度かやりとりをさせていただいてからになります。ご理解のほど、お願いいたします。 

 なお、ブログの記事に関係ある画像を貼っていきますが、絶対に撮影は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真は酒店のスタッフや幹部が撮影し、私に提供してくれている特別なものばかりです。また、画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。    

絶色