今回の2月末の事件の少し前、2011年の夏頃から酒店の再編がさかんになっていました。今回、事件にあった制服店は民生東路で禮服店も経営していますが、この禮服店の評判も高く、台北の酒店はこの2店の黄金時代でした。この禮服店は近在的な設備、公關のほとんどが20歳前後で大学生が多数在籍しており、さらには普通、若い男性がやる小爺業務も若い女性があたるなど、他店とは異なる差別性を打ち出して成功しています。

これに対抗するのが、徳惠街のCEOという老舗の禮服名店をもつ大グループです。CEOは芸能人や政治家、財界人も利用者が多いと言われる禮服店で、女の子の質の高さは台北の禮服店でもずば抜けていると言われていました。松江路や敦化北路・忠孝東路など東區方面にも禮服店があるのですが、こちらは商談や接待で使われることが多く、実際にプライベートでこっそり使うのはCEOと言われています。

このグループは酒店界の本流の公司と言われていて、多数の店舗をもっていますが、このグループが2011年の夏頃から大攻勢をかけ始めました。経営体質が変わったのか、トップが変わったのか、さだかではありませんが、老舗のCEOを除いて積極的にグループ店舗の再編を始めたのです。

 徳惠街にある有名人もお忍びでやってくると言われているCEO
CEO1

 モダンでお洒落と評判のCEOの包廂
CEO4

このグループは農安街にかつて美麗殿というやはり、名店と言われた制服店をもっていました。私が酒店にかかわるようになり、最初に本拠地としていたのが この店です。その後、大都會という店名に換えて、装いを少し変えたマイナーチェンジをした後、今はこの場所に台北最大の禮服店である大富豪を開店させました。この店は以前あった星城と心悦という2店の禮服を合併して両店の子を集中させています。さらに民権東路にこの分店の新富豪を12月にオープンさせています。また、このグループは東區方面に絶色、麗致というどちらかというと商談、接待に使われることが多い禮服店ももっています。相互に各店の特色に合わせて公關小姐を交換して、それぞれの店の特色化を強めています。

 松江路の絶色酒店の包廂。接待によく利用される高級禮服店です。価格もやや高めですね。
絕色酒店

 農安街にある台北最大の禮服店、大富豪の店内の様子です。私も懇意にしている子が制服店からここに結構移籍していて、ノリが良い子が多いという評判の禮服店になっています。
大富豪アニメ

さらにこのグループは農安街の以前の大都會と長春路にあった海角40號の2つの制服店を統合して、10月に錦州路の大樓の13階に台北最大の公關数がいる大制服店をオープンさせました。海角40號は以前、ボディサービス的な服務が積極的な公關が多いことで知られていましたが、これを目的に来るスケベオヤジ軍団が増え、若くて可愛い小姐はこれを嫌ってどんどん流出していました。そのため、経営は芳しくなくなってきていたようで、ポンのような幹部が一見客を案内する店になってきていました。

また、農安街の大都會は、店舗規模が大きく、内装も良かったため、豪華な禮服店への転向を図るのではないかとずーっと言われていましたが、やはり、それが実行に移され、在籍していた大都會の制服公關を新店舗に移籍した恰好になっています。さらに制服店と禮服店の中間的なニーズに応える回穿店を民生東路に絶色の分店としてオープンしており、激しくビジネス展開をしています。

現在、このグループは台北の酒店界の盟主として君臨しており、新興勢力でたった2店舗しかなかった「金字號酒店」と多分、最も生意(ビジネスのこと)が良い状態でしょう。このグループがオープンした制服店も最初は海角40號にいた小姐の影響もあって、数はいるけど今ひとつという評判でしたが、このところ、店舗の雰囲気が変わってきたことの評判が定着し出して、若い子たちの入店も相次いでいますし、私の懇意にしている子2人もこの2月からここに換店しています。

現在は250人ぐらいの在籍にふくれあがっている模様で、この制服店は狭い少人数用の包廂が多いこともあって、以前から伝統のボディサービス系の服務も他店よりは多いようです。この制服店が錦州街にオープンしたのは、周到なマーケッティングがあったと言われていて、いわゆる制服店が多数ある場所に店を構え、他店でいい子がいなくてはしごしてまわる客人をすべて吸収する目的があったようです。また、台北で一番、流行っている事件のあった制服店とは距離も近く、2店舗で互いにライバル関係をつくり、凌ぎを削って質を高めていくという意図もあったと言われています。要するに2強時代を創るという目的があったようです。

これに慌てているのが、周辺の店で、錦州路の交差店にある大樓の中がつながっている3店舗のグループや青いイルミネーションが特徴の制服店と関係のある「龍字號酒店」グループは危機感を強めているようです。青いイルミネーションの制服店は換店名をして目先を変えていますし、その隣にあった回穿店は禮服店に転換、さらに民生東路にあった制服店も香水と名前を変えて禮服店にして、制服公關をこの青いイルミネーションの制服店に集中させています。しかし、女の子情報によるとどちらのグループも生意は苦しい模様。4月に錦州路にできる新たな大規模禮服店は、どうもこのどちらかのグループによると言われています。

また、事件のあった制服店の対面にある幻想的な鏡を多用した包廂を多く要する制服店と錦州路にある制服禮服混合店をもつグループは、独自路線で検討している様子です。特に制服店の方は午場に力を入れていて、学生妹の可愛い子をたくさん集めているという評判です。錦州路にある混合店も制服店→禮服店→混合店と猫の目のように内容が変わりましたが、大廳に公關をおいて、入った瞬間の客の跳選の楽しみを上げるなどの工夫をしています。また、制服をよく替えることでもこのグループは有名ですが、コスプレのようなイベントや和服のような制服などで、目先を替えて変化球勝負をしていますね。服務レベルが低いのが難点ですが、ビジュアル的な面に特色をおいていこうという戦略なのかもしれません。

長春路のあたりの酒店は、今、完全に一見さんの店に変わりつつあります。日本語で看板を出している酒店(東洋のオアシスなどと書いてあります)などは価格も高く、内装は豪華ですが、小姐のスタンスが他店とはちょっとちがいます。この大樓には禮服店なども入っていますが、やはりあまり話題には上らないです。また、2009年に全盛だった土産物屋の大樓の酒店はまた、以前の名前に戻しましたが、同じなのは名前だけで経営のトップも当時とはちがっていますから、今は日本人が一番案内される酒店になっています。このあたりの日本人相場は一小時が2000元で2時間単位の時間売りが主流だと思います。これに小費が加わるので2時間5000元といったところです。小姐はそれなりでしょうか。

ポンのような幹部に行き会った場合は、日本人ならばまず、ここを紹介されることが多いです。この酒店には資本協力をしている日本語がまあまあできる女性の年配の幹部がいて、彼女が日本人を専門的に手配しています。土産物屋の前あたりによく居ますし、自転車に乗ってリージェント周辺から中山北路あたりも徘徊しているので、行き会った人も多いかもしれません。

私は彼女とはとても懇意にしていて(利用することはない)、彼女も私とよく情報交換したがるので、よく立ち話をします。駐在員で酒店に行く人の大部分が彼女または彼女の配下の幹部を利用しているという噂で、マッサージやデリもやっている総合風俗案内的な幹部グループを形成しています。彼女の下には、複数のやや日本語ができる幹部(やや年配の中年女性が多い)がいて南京東路の麥當勞周辺、公園の前や百貨店前あたりから長春路の交差点附近にかけてけっこう出て客引きをしています。日式街とも近い距離にあるので、日本人にとっては2~3年前に比べると酒店に行く敷居が格段に低くなっています。あまり、中国語ができない方が酒店の体験するのにはちょうどいいかもしれません。

酒店界の2強は従って今は、長春路附近を完全に撤退して、錦州路附近に勢力を集中し始めています。五木の南京東路より南側が日式街、民生東路より北側が台湾人の酒店街、そして、その中間地点の民生東路と長春路の間が混合地帯で、観光客や外国人向きの一見客向きの酒店街と、ここ数年で大きく変化してきました。土産物屋の大樓の対面にあった富紳という禮服店も混合店に変えて店名も4文字にしています。やはり、日本人が案内されることが多く、禮服と制服の両方を楽しめるという新店舗になっています。

ここで紹介したグループ以外にも便服店や禮服店を東區方面で手広くやっている大グループが2つありますが、これらグループは五木には積極的に進出をあまりしていません。一度、2010年に土産物屋の大樓でひとつのグループが分店形で制服店を開店しましたが、生意があまり芳しくなく、あっという間に撤退してしまいました。

また、古い包廂をもつ名前を長い間替えない酒店が國賓大飯店近くや民権東路、民生東路にありますが、服務内容が完全に風俗的な色彩が強く、大陸妹や年配の小姐が多くて危険も感じることが多く、あまりお勧めはできません。いずれも完全な独立の制服店で公關も50名前後と少なく、雰囲気も決して良くないです(龍山寺裏の小規模KTV酒店の子を少し若くしたような感じと言えば、台北在住の方はわかるかもしれません)。

離れた所ではやはり単独で、民権西路の三重に行く橋の手前に大規模な混合店があります。この店は2010年の夏に開店したときは超豪華な装演と大規模なつくりで話題を集めましたが、今は生意があまり芳しくないという噂があります。やはり、酒店は良い子がいなければ、すぐに出て次の店に空枱を見に行くという挑選の楽しみが大きいと言われていますから、錦州街のような林立地帯の方に客はどうしても集中する傾向が強いようです。

今回の事件はどのグループが関与したかは結局、不明のままです。しかし、五木周辺だけで2000人とも3000人とも言われる酒店小姐をもつ各酒店の競争は極めて熾烈です。周辺労働人口も入れると約10000人が酒店に関連する仕事に携わっていると言われており、その経済性はいまや台北では当然、無視できるような社会的存在ではありません。酒店の再編と換店名はこの2011年の後半がもっともさかんでしたから、しばらくは落ち着いた様相になるかもしれません。それぞれのニーズにあわせて酒店の特色化が進むことは客人にとってはきっとプラス材料だと思っています。

私は事件にまきこまれて攻撃を受け、そして、苦しい展開ながらも、なんとかこのピンチを切り抜けた酒店グループの店長(今は、形としては経営に加わっていない)との信頼関係もあり、日本人客がほとんどいないという気楽さもあって、やはり、この酒店グループとライバルの大グループの2強に足が向いてしまいますね。ただし、この2強グループの各酒店は純粋に台湾人客対象の一見を好ましく思わない酒店グループですから、中国語がある程度、できないと楽しめないかもしれません。

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  よく制服を替える幻想的な包廂で有名な制服店のここ数年のいくつかの制服です。とにかくよく制服を替えます。実際にはここ2~3年であと10種類はありました。
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 この制服店は、また制服交換を行っていて、現在の新制服は下の画像のものです。もう、すでに換っていると思いますが、小姐の来ている写真はまだ、未入手です。
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 このグループの錦州路にある混合店の開店当初の制服。制服公關たちの着る和服が好評でした。
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