芊芊的故事。
天空和海的光
ほのかに潮の香りがする。
心地良い海風で深い眠りから私は目覚めました。 外を見ると水平線の彼方に龜山島から金色に光りながら太陽が昇ってくるのが見えました。
「芊芊、早安」 (チェンチェン、おはよう)
生まれたままの姿で無邪気にまだ、眠っていた芊芊に私はそっと声をかけました。しかし、彼女は心地良い眠りからなかなか目が覚めません。 ウーンと私の手をはねのけると再びベッドに潜り込んでしまいました。しょうがなく、私は一人テラスへ。思えば芊芊の思いつきでやってきた宜蘭でしたが、この短い時間の中にいろいろな新たな台湾を彼女に見せてもらいました。頭城から出発して再び、頭城へ戻ってきた私たち。静かな潮騒の音だけが聞こえてきました。
台湾は世界的に見てもそんなに大きな島ではありません。アメリカやオーストラリア、ブラジルなどのような目を見張るスペクタルな観光資源があるわけでもありません。しかし、この台湾には心豊かに暮らし、温かく日本人に接してくれる台湾人がたくさんいる。再び、そんなことに気付かせてくれた宜蘭の旅でした。さらには宜蘭には日本統治時代の足跡が多く残り、日本と台湾のかかわりを深く知ることができました。ここ数日のいろいろな芊芊と歩いた軌跡。静かな早朝の海を見ているといろいろな想いがこみあげてきます。
冷たいミネラルウォーターで喉を潤しながら、ボーッと海を一人見つめているといきなり、私の背中に柔らかい何かがぶつかりました。振り返るとそこには小さな枕の替わりにしていたクッションが落ちています。その向こうにはあの悪戯娘がスッピンでケラケラ笑っていました。私に彼女はいつものように他愛もなく、クッションを投げつけて驚かせようとしたのでした。
「早安的!」 (おはようさん!)
「宜蘭的礦泉水好吃嗎?」 (宜蘭のミネラルウォーターはおいしい?)
そう言うと芊芊はいつものようにゆっくりと解説を始めました。
「悅氏礦泉水可以說是相當知名的礦泉水品牌之一、在宜蘭雪山山脈的水源地。悅氏宜蘭水源地、水源地鄰近國家原始森林保護區、海拔約600公尺、沒有任何工業汙染。好水造就豐富的天然美景、水源地沿途除了有百年老樹聳立」
(今飲んでる悅氏のミネラルウォーターはとても知名度があって、品質が高いと言われてるの。宜蘭の雪山山脈に水源地があるんだよ。悅氏のミネラルウォーターの水源地は国家原始森林保護区と接していてね、海抜600mのところにあるの。工業汚染などはまったく無縁でね、水を取水するのにふさわしい豊富な自然に囲まれているし、周りには樹齢100年くらいの老樹が立ち並んでいるわ)
悅氏礦泉水の水源地。見学ができるようです。頭城から約30kmぐらいの雪山の麓にあります。
芊芊が言うには「台湾の名水は宜蘭にあり」と言われるほど、宜蘭の雪山山系から湧き出す水はおいしいという話で、台湾の多くのミネラルウォーターはかなりの種類がここ宜蘭で生産されているということでした。特に悅氏礦泉水はその中でも名高く、水源地などの見学や工場見学をさせてくれることで有名ということでした。
Angel's Paradise 可愛いエンジェルさんによるブログです。
悅氏礦泉水の工場や水源地を紹介する可愛いAngelさん。よく、悅氏礦泉水のことがわかります。
台湾で必ず、どこでも見ることができる悅氏礦泉水。ラベルに見覚えがあると思います。
悅氏礦泉水の工場は頭城にあるらしく、見学に行くのも面白いかもと話しだしました。彼女はとにかく好奇心旺盛なので、思い立ったらすぐ行動みたいなところがあります。最終日の今日の予定はまだ、芊芊から聞いていなかったのですが、せっかく来た宜蘭なので、最後にどこか面白そうな所に寄りたいようなそぶりが見え見えでした。どうやら、珍しくこの日の予定を決めていないらしく、ノートPCを取り出して、網路でいろいろと調べ出しました。
すっかり陽が昇ってきました。相変わらず、潮風が心地良く私たちの頬を撫でています。
いったい、今日はこれから、どこに行くのだろう?
私は手にした礦泉水を再び飲みながら彼女の顔を見つめました。
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天空和海的光
ほのかに潮の香りがする。
心地良い海風で深い眠りから私は目覚めました。 外を見ると水平線の彼方に龜山島から金色に光りながら太陽が昇ってくるのが見えました。
「芊芊、早安」 (チェンチェン、おはよう)
生まれたままの姿で無邪気にまだ、眠っていた芊芊に私はそっと声をかけました。しかし、彼女は心地良い眠りからなかなか目が覚めません。 ウーンと私の手をはねのけると再びベッドに潜り込んでしまいました。しょうがなく、私は一人テラスへ。思えば芊芊の思いつきでやってきた宜蘭でしたが、この短い時間の中にいろいろな新たな台湾を彼女に見せてもらいました。頭城から出発して再び、頭城へ戻ってきた私たち。静かな潮騒の音だけが聞こえてきました。
台湾は世界的に見てもそんなに大きな島ではありません。アメリカやオーストラリア、ブラジルなどのような目を見張るスペクタルな観光資源があるわけでもありません。しかし、この台湾には心豊かに暮らし、温かく日本人に接してくれる台湾人がたくさんいる。再び、そんなことに気付かせてくれた宜蘭の旅でした。さらには宜蘭には日本統治時代の足跡が多く残り、日本と台湾のかかわりを深く知ることができました。ここ数日のいろいろな芊芊と歩いた軌跡。静かな早朝の海を見ているといろいろな想いがこみあげてきます。
冷たいミネラルウォーターで喉を潤しながら、ボーッと海を一人見つめているといきなり、私の背中に柔らかい何かがぶつかりました。振り返るとそこには小さな枕の替わりにしていたクッションが落ちています。その向こうにはあの悪戯娘がスッピンでケラケラ笑っていました。私に彼女はいつものように他愛もなく、クッションを投げつけて驚かせようとしたのでした。
「早安的!」 (おはようさん!)
「宜蘭的礦泉水好吃嗎?」 (宜蘭のミネラルウォーターはおいしい?)
そう言うと芊芊はいつものようにゆっくりと解説を始めました。
「悅氏礦泉水可以說是相當知名的礦泉水品牌之一、在宜蘭雪山山脈的水源地。悅氏宜蘭水源地、水源地鄰近國家原始森林保護區、海拔約600公尺、沒有任何工業汙染。好水造就豐富的天然美景、水源地沿途除了有百年老樹聳立」
(今飲んでる悅氏のミネラルウォーターはとても知名度があって、品質が高いと言われてるの。宜蘭の雪山山脈に水源地があるんだよ。悅氏のミネラルウォーターの水源地は国家原始森林保護区と接していてね、海抜600mのところにあるの。工業汚染などはまったく無縁でね、水を取水するのにふさわしい豊富な自然に囲まれているし、周りには樹齢100年くらいの老樹が立ち並んでいるわ)
悅氏礦泉水の水源地。見学ができるようです。頭城から約30kmぐらいの雪山の麓にあります。
芊芊が言うには「台湾の名水は宜蘭にあり」と言われるほど、宜蘭の雪山山系から湧き出す水はおいしいという話で、台湾の多くのミネラルウォーターはかなりの種類がここ宜蘭で生産されているということでした。特に悅氏礦泉水はその中でも名高く、水源地などの見学や工場見学をさせてくれることで有名ということでした。
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台湾で必ず、どこでも見ることができる悅氏礦泉水。ラベルに見覚えがあると思います。
悅氏礦泉水の工場は頭城にあるらしく、見学に行くのも面白いかもと話しだしました。彼女はとにかく好奇心旺盛なので、思い立ったらすぐ行動みたいなところがあります。最終日の今日の予定はまだ、芊芊から聞いていなかったのですが、せっかく来た宜蘭なので、最後にどこか面白そうな所に寄りたいようなそぶりが見え見えでした。どうやら、珍しくこの日の予定を決めていないらしく、ノートPCを取り出して、網路でいろいろと調べ出しました。
すっかり陽が昇ってきました。相変わらず、潮風が心地良く私たちの頬を撫でています。
いったい、今日はこれから、どこに行くのだろう?
私は手にした礦泉水を再び飲みながら彼女の顔を見つめました。
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