太平山荘の服務站を通過した私たちは再び、太平林道を芊芊の開車する機車で快適にとばしていきます。行きとちがって、昼過ぎになったこともあって、時折、対向車もやってきました。しかし、まったくスピードを緩めることなく、このおてんば娘は一気に山を下っていきます。本当に後ろに乗っていると怖い時もあるのですが、命すべてをこの娘に託していますから、もう、どうすることもできません。

180ad59e-a7dc-4915-850f-b8d5c4f61e5a_std

太平林道をどんどん下っていくともう鳩之澤溫泉區は目の前。遠目からでもわかるぐらい温泉の噴煙が上がっているのがよくわかります。ちょっと太平林道から支線に入ると木造のような建物が見えて来ました。かなり、立派な建物で、方々に看板や案内があります。しかし、温泉の周辺は灰色の土砂というのがぴったりな感じのダートな道や河原になっていて、ちょっと荒涼とした感じがあり、整備されているのは施設の周辺だけといった印象でした。

02

標識に沿って進んで行くと鳩之澤溫泉區の入口にあたる服務站に到着、さっそく機車を置いて、芊芊がいつものようにテキパキと行動。元気が有り余るこの台中娘の後をおじさんの私もそそくさとついていくと、入ってすぐのところに手続きを行うカウンターがありました。

2291120724_e686c41c73_o

13

「泡湯前先到櫃檯登記看看有沒有你想泡的種類、有湯屋、露天溫泉SPA、露天裸湯。人多的時候會需要等等、如果沒有要泡湯的還可以到附近走走。旁邊還有煮蛋區可以煮溫泉蛋。可以的話最好先在山下買好蛋、不然這裡一次要買一盒、要價50元」

(温泉に入る前にまず、このカウンターでどの温泉に入りたいか決めないといけないんだよ。湯屋と、水着で入るSPA、そして裸で入れる男女別の露天湯があるの。湯屋は人が多い時は待たなきゃいけないことがあって、もし温泉に入りたくなかったら、周辺を散策もできるからね。すぐこの横には温泉卵なんかをつくることができる煮蛋區もあるよ。先に卵を山の下で買ってくるのが本当は一番いいんだけど、ここでも50元で一皿買うことが出来るから問題ないからね)

まず、私たちはお腹がすいていたこともあって、清水地熱と同じように煮蛋區で温泉卵や茹でトウモロコシを作ることにしました。そして、入る温泉は、芊芊が別々に絶対に入りたくないと言い張るので男女別の露天裸湯をやめて、最初に水着をその場で購入して露天溫泉SPA(一人150元)へ入り、その後、広めの中池湯屋(600元)を予約して、まったりと入るということにしました。

さて服務站の後ろには煮蛋區があって、清水地熱より規模が大きく、広い煮蛋池が作られていました。清水地熱の時は網を購入したのですが、ここはすべて籠。押金(保証金のこと)を100元払うと貸してもらうことができ、使用後に返すと100元が戻るという仕組みでした。私たちは清水地熱の時のように玉米(トウモロコシ)と卵を買って、籠もそれぞれが借りることにしました。ここの煮蛋池はひとつだけですが、竹の竿を置く溝が周辺にはあり、借りる竹籠も縦長で効率よく煮ることができるようになっています。清水地熱よりは、整備が進んでいる感じでした。温泉の温度は最高140℃ということもあって、およそ10~15分でできあがりとなります。

 クリックすると拡大します。
ike


8112810554971

20100803143106

nEO_IMG_IMGP9708

nEO_IMG_IMGP9704

4429740835_c6b35e8f1d

できあがった温泉卵とトウモロコシを私たちは少しお腹が減っていたこともあってパクパクと一気に食べてしまいました。特にトウモロコシを少し多めにしたのが正解で、とても甘みがあっておいしくいただけました。昼下がりの自然豊かな中で食べるのはとても気持ちよくて、それもおいしかった要因のひとつだったと思います。これだけではまだ、お腹いっぱいというわけにはいかなかったので、服務站の中にある餐廳で軽く昼下がりの小吃飯。その後にまずはSPAに入るために適当に水着を購入しました。芊芊が買ったのは裸も厭わない大胆娘なのにおばさんくさいワンピース型の安い水着。少し使うだけだから、何だっていいというのが彼女の言い訳?でした。

114050

さて、ちょっと休憩した後に買ったばかりの水着と帽子(必ずかぶらなければいけません)に着替え、広々としたSPAへ。温泉プールといった感じになっており、広々としていて、本当に気持ちよく湯につかることができます。星期一(月曜日)ということもあって、人も少なく、子供もいなかったため、のびのびと泡湯することができました。

 SPAは時間は無制限。假日は200元ですが、非假日は150元です。
cgm7010e717c71ac32fa000e94af6122763691

 2006年に整備されたSPA.私たちが行ったころはまだ、施設・設備も新しくきれいでした。
601290354561474

114087

 帽子をかぶらずに入っていると注意をされるため、必ず、髪の毛を落とさないようかぶる必要があります。
Dscf0137

Dscf0134

SPAでじゃぶじゃぶと泳ぐようにしている芊芊がいきなり話しかけてきました。

「因此有地熱、溫泉等資源、故昔稱「燒水」。泉質屬弱鹼性碳酸溫泉、水溫可達140℃、水質清澈無硫磺臭味、非常適合沐浴」

(ここも地熱や温泉が湧くことから、かつて昔は「焼水」って言われていたんだよ。泉質は弱アルカリ性の炭酸温泉で、水温は最高140度にもなるの。水質は滑らかで硫黄臭もないから、沐浴にすごく向いているんだ)

説明したがり娘は多分、看板の案内を見たのでしょう。いつものようにお姉さん顔で小学校の先生が子供を諭すように解説してくれました。温水プールのようなこのSPAでくつろいでいましたが、芊芊が「我想脱泳着的!」(水着脱ぎたいよ)と言い出しました。そろそろ予約した湯屋の時間にもなってきましたから、私たちは湯屋へと移動することにしました。

本館の2階にも湯屋があって、こちらは檜の湯船が設備されていて利用することもできますが、私たちは離れの大きめの湯屋である家庭野湯區にある湯屋を予約していました。この湯屋には小池と中池があり、利用する人数によって選択をします。

 本館の2階にある檜木浴池湯屋。家庭野湯區より狭く、安い。
114059

 檜木浴池湯屋の方は狭くて、個人で利用するのに適しているような感じです。
114055

湯屋は本館から少し歩いた所に独立して建物があり、いくつかの湯屋の入口が並んでいるという感じです。入口に服務站があり、ここでチケットを提示すると、使用できる湯屋の鍵を渡されて、簡単な説明を係の方からしてもらうという形になります。私たちは泳着(水着のこと)のまま、トコトコと歩いていきました。

小池:每節50分鐘,請於購票後十分鐘內入場(溫泉池1.5m*1.5m,限2人) 500元
中池:每節50分鐘,請於購票後十分鐘內入場(溫泉池2.6m*2.0m,限6人,備次冷水池) 600~800元

 家庭野湯區
A3E43342-3AD0-453B-9714-8C0EF74E7943_d

無題

「領了鑰匙。」 (鍵を受け取ったよ)

芊芊はニコニコしています。この子は早く裸になってザブンと温泉に飛び込みたいのでしょう。エッチな感じというよりは健康的で子供っぽいところがあり、まあ元々制服店で上班していますから、裸になるというのはまったくといって抵抗がありません。私たちはせっかくだからということもあって広い中池を預約していましたが、中はなかなかのもの。石造りの湯船に透明な湯が掛け流しのようになっており、見るからに気持ち良さそうでした。

 湯屋の入口。木造でしっかりしたつくりになっています。屋根は空が見える半露天風呂。
70cf1a46683bd413df3ef35f4ab8984f

45

 夜の湯屋。なかなか雰囲気があります。
ike3

 屋根はこのような造りになっている半露天。
17

5182779181_6e7a5a7c37_z

ike2

パッパッと芊芊は泳着を脱ぎ捨てて、一気に湯船へ。

「很舒服!!!!」 (とっても気持ちいい)

やはり、裸になると気持ちも開放的になるのでしょう。私も芊芊と抱き合うような形で湯船へ。確かに気持ちがよくて、午前中の太平山ハイキングの疲れがとれるようでした。時間が50分なのですが、そこは台湾。空いていれば実は、かなり時間はルーズで、実際には1時間ちょいいたと思います。

湯屋を出て、私たちは付近の散策をしてみました。もう少し離れた所には男女別の男女裸湯區があり、裸で入ることができるもっと大きな露天風呂があります。私たちは使わなかったのですが、中はちょっと覗いてみました。

 裸湯區。同じように木造で半露天になっています。かなり湯船は広いですね。
4ba718db998c4

1344236731-220417601_n

4ba71916135d9

4ba7195a9d870

裸湯區の先には鳩澤橋と書かれた青い吊り橋があって、独特の土砂が崩れたような河原をちょっと上から見ることができます。

147525412_m

芊芊は本当に無邪気な娘で、すぐに駆け出すようなところがあり、また、小走りに橋の真ん中まで先に行って手を振っています。せっかく温泉で疲れをとったのにこれではまったく意味がありません。橋の真ん中に行くと芊芊は私に向かって思わぬ提案をしました。

「今天不回去台北。工作休息吧、再在這裡1天喲!」

(今日は台北に戻らないよ。XXさんも仕事休んで、もう一日ここにいるからね!)

ええっ!思わぬ展開にびっくり。代休は今日までで、明日は私は仕事の予定でした。
しかし、このわがまま娘の提案も悪くはないか・・・とちょっと思ったのも事実でした。 

2291124970_e2f1cdd069_o

今回の記事はいかがでしたか?
よろしければ、最後に下のバナー2pushのご協力をお願いいたします。
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ナイトライフ情報(ノンアダルト)へ 

 ポイントをためて現金に換えよう!お得なサイト・ハピタス&げん玉の登録はここから
日々の生活にhappyをプラスする|ハピタス