今日の夕方頃、新年の禮物が届いたという簡訊が紅牌の子から届きました。彼女はとても気がきくこともあって、いつも彼女の家にEMSで一気に禮物を送っています。彼女はいろいろな小姐の子たちの面倒をみるといったところがあります。ベテランの正職の小姐と若いPT妹などが一緒に包廂にいる時、普通はベテランの小姐は何もせず、アイスボックスの交換や灰皿の片付け、KTVの曲の點(曲を入れること)、お酒を客人にタイミングよくつぐといったことは若い小姐にさせていて、若い子が動かないといじめたりするということが普通です。 

しかし、彼女はいつも必ず、他の子よりも率先して動くところがあって、若い子たちがしようとしてもそれを制止して自分がするからと言って、必ずさっさとしてしまいます。長い間、いろいろな小姐を見てきましたが、進んでやる子は彼女ぐらいしかおらず、若い子は歌や踊り、客人とのおしゃべりにすぐ夢中になってしまいますが、いつもしっかりと全体の流れを見ているというか、良い雰囲気をつくるというか、そんな感じがあります。

実は彼女に送った物は高い物ではありません。ユニクロの服です。

ユニクロは昨年、台湾に進出して出店したのですが、台湾人にはとても人気があります。台湾人は基本的に日本のものが好きで、商品に日本語を入れたり、「的」の部分を「の」にしたりしていることも多いです。彼女は紅牌なので日本の銀座のナンバーたちのような生活をしているかというと、実はまったくです。いつも普段はジーンズにシャツといった恰好を好み、食べるものも屋台や近くの自助餐、安い食堂が多く、私も一緒に食事をしても2人で300元程度で終わってしまいます。

そんな彼女が好んでいるのが、実はユニクロの服です。夜市で売っている服は安いけど質が悪くてすぐに破れたり、伸びたりすると言っていて、ユニクロの服はよく作られていると言って好んでいます。ユニクロの服は実は中国製が多いため、台湾では関税が高くて、日本よりも価格が高く、結構、高級品です。ユニクロはカンボジアやベトナムで作られた商品を台湾販売の主力にして価格を下げるような方策をとりはじめていますが、日本で作られたものではないにもかかわらず、日本人が指揮をして、素材を細かく選び、デザインのアイデアを出して大陸の人たちに指示して作らせているから、まちがいないというのが彼女のユニクロ評です。
<台湾ユニクロ : http://www.uniqlo.com/tw/ >

それと紅牌には珍しく、ブランドものを好みません。LVやGUCCIといったブランドの品々は高いだけでお金のムダといつも言っていて、安くて質の良いものを好みます。彼女が一番大切にしているのは、CANONのEOSデジタル一眼レフカメラで、これには投資しています。日本のカメラはすごくいいといつも言っていて、自分で写真を撮ることも好きですし、撮られることも好きな彼女は、大量の写真をFacebookにアップしています。ですから、彼女は毎日のようにFacebook のウォールに写真をアップしてコメントを載せています。

昨日は休みだったようで、お母さんのつくった夕食の写真をアップしていました。彼女自身も高中は餐飲科という日本でいうと家政科のような学科を卒業していて調理が趣味です。だから、高級レストランで食事をするようなことはあまり好きではなく、家庭聚餐が大好きで、家族や友達と気楽に食材を自分たちで味付けして食べることが多いようです。

当時、最初に酒店で出逢った頃はそんな彼女の姿をまったく知りませんでした。とにかく美人でスタイルが良く、礼節正しく接客するというイメージでした。しかし、その素顔は自然体で屈託がなく、気さくな子でした。気持ちがやさしくて、まわりに気をつかうことができる中に凜とした強さや信念があるというのが彼女の本質であり、それを知るのはやはり時間が必要でした。

今回は奈奈(今の店では別の花名です)という子がいて、その子にも禮物を送りました。彼女は暑假の時に酒店で働いていました。暑假の終わりとともに休檔(休職すること)していて、新年明けから寒假の間、再び上檔しました。ただ、以前とは店を変えていて、鏡を多用する幻想的な包廂の雰囲気で有名な制服店に行ってみたいと言っていて、經紀人に頼んで、その店に最初は勤めだしていました。来週、また、知り合いの子が多い、以前の制服店に戻るようです。以前の店で彼女はこの紅牌の子と一緒に上班していて、私も何回か一緒に呼んでいるため、奈奈も彼女のことを知っており、奈奈も彼女が大好きでした。

奈奈は現在、お母さんが癌に冒されていて、現在、その医療費を稼ぐという目的があります。奈奈も本名でFacebookをもっていますが、そこにはお母さんの病状やその具合も書かれています。今は安定しているようですが、12月~1月はお母さんの世話のために寒假にもかかわらず、上檔できなかったようでした。その奈奈にも禮物を送ったのですが、奈奈とチャットでやりとりしていたところ、奈奈自身が紅牌の子に一緒に送ることを望みました。店を離れてしばらく逢っていないので、これを機会に少し彼女と逢いたいというのです。

普通、酒店の女の子たちはお互いを警戒していて、あまり私下(プライベート)は共にしないし、明らかにしません。なぜならば、やはり夜の世界ですから、いろいろな事情があって働きにきているわけで、その理由を明らかには基本的にしないし、騙し騙されが当たり前の世界であり、彼女たち自身が一番、そのことをよく知っていますから、他の小姐の面倒に万が一、巻き込まれたくないと思っているからです。

しかし、若い無邪気な奈奈も紅牌の彼女は信頼しており大好きでした。紅牌の子にはいつも私が世話になっている幹部、そして12月にお金を盗られたときにすぐに力になってくれ、励ましてくれた3人のPTの子たちにも禮物を渡して欲しいとお願いしましたが、彼女は、いつもすぐに面倒くさがらず行動してくれます。それと「仲の良い3人組」の章で紹介した原住民の小小(今の店では別の花名です)という子が、今、彼女と同じ店にいて、2月下旬に護理士(看護婦のこと)資格試験が迫っているのですが、その彼女の面倒も今、よくみてくれています。

なぜなのだろう?

いつも彼女の性格の良さを知る度に不思議に思います。五木の街を代表する有名な老鳥の紅牌なのですが、女王という感じはまったくありません。気が強いとか、男を手玉にとるという感じもまったくありません。彼女が多くの客人や小姐から慕われ、幹部もやや遠慮するのは、その「謙虚さ」や「誠実さ」にあると私は思っています。派閥をつくるわけでもなく、若い子に恐れられるわけでもありません。しかし、彼女を見ていると人として最も求心力があるもの、それが何かということを教えられるような気がしてなりません。

彼女は、今日、包裏(荷物のこと)が着いた瞬間、すぐに簡訊をくれました。そして服がピッタリのサイスだったこと、奈奈とすぐに連絡をとって約束をもうしたことを伝えてきました。

「我已經和奈奈聯絡上了、我今天就可以把禮物給付她了」

(私はもうすでに奈奈と連絡をとったよ。私は今日、彼女にプレゼントを渡すことができるでしょうね)

私は奈奈や小小に逢ったら励ましの言葉を伝えて欲しいと頼みました。

「目前我跟你們有距離和國境。但我常常支持你們。我真的很高興認識你們。當你見面奈奈和小小的時候、你説跟奈奈、『加油!加油!』。因為她媽媽生病、那個病有困難的。但奈奈會照顧媽媽 。而且二月底小小也有護理士的考試。我希望小小變成好的護理士未来。我在台北的時候、我遇到了可惡的小姐一點。她們喜歡説謊、偸錢、吸引K。不過大部分的小姐有誠心、溫柔的心態。你們常常相信我。所以我也相信你們喔。 XX(彼女の本名)、為什麼你會照顧及體諒其他的小姐?」

(今は僕とあなたたちの間には距離もあり、国境もある。でも僕はいつもあなたたちを応援しているよ。僕は本当にあなたたちに逢えて心からうれしいんだ。奈奈や小小と逢った時、奈奈には「がんばれ、がんばれ」と伝えて欲しい。なぜならば、彼女のお母さんは病気で難病なんだ。だけど奈奈はお母さんの面倒をみることができるからね。それと小小は月末にいよいよ看護師の試験だ。僕が小小は将来、立派な看護師になることを望んでいるからね。僕が台北に居たとき、性悪な子たちにもちょっと出逢ったよね。彼女たちは嘘が好きで、お金を盗み、ドラックを吸っていたね。だけど、大部分の子たちはとても誠実でやさしい心をもっていたよ。あなたたちはいつも僕を信じてくれた。だから僕もあなたたちを信じるんだ。でもXXはどうしてそんなに他の子たちの世話をして、思いやることができるの?)

彼女からすぐに返信が来ました。

「這是我的氣質。我討厭不誠實。
好心作好人、所以我人生著於自己心裡的那樣。XX先生、放心、我和奈奈通過電話了。XX先生你是好人、我們大家都知道」

(それはきっと私の性格。私は不誠実なことは嫌い。良い心は良い人をつくる。だから、私は自分の心のおもむくままに人生を送っているだけだよ。XXさん、安心して。私はもう奈奈に電話したよ。XX先生は良い人だよ。私たちはみんなすべてわかっているから)

彼女のこの言葉にまた、自分の彼女たちとのかかわり方は間違っていなかったというありがたい気持ちをもらいました。そして、すぐ続けて簡訊が来ました。

「我看過了、超合身的、我好喜歡它的兩面穿。真的我很喜歡。今天我下班後、我的穿UNIQLO照片、FB上傅!」

(プレゼント見たよ、超ぴったりだよ。私、リバーシブルの服とっても好きだよ、本当に大好き。今日、私仕事終わったら、私がユニクロの服着て撮った写真、Facebookにアップするからね!)

彼女は今日、下班したらFacebookに私が送ったそんなに高くないユニクロの服を着た写真をすぐに載せるというのです。彼女はいつも「心意是最重要」(気持ちが一番大切だよ)とよく言うのですが、高いものよりも気持ちがこもっていることを大切にしてくれます。彼女は夜市などではなかなかFLEECEの服は売っていないこともあって、 前からFLEECEの上着を欲しがっていました。
http://shoptw.uniqlo.com/tw/goods/069786#colorSelect 

高価なものでなくても気持ちを伝えることができる。そんな当たり前のことを私たちは見失うことがあります。
紅牌は酒店での華麗なその容姿だけでなく、その素顔こそ紅牌であり、多くの人を魅了するのでしょう。

 画像は私が小姐に以前、よくあげていたマッサージ猫人形です。女の子たちは「很可愛的!!」と言ってみんな欲しがっていました。1個100元ぐらいだったと思いますが、日本製で台湾で時々売られていました。錦州路の中山北路の交差点付近の露天商でよく売っていたのですが、最近はまったく見かけません。いろいろな色があり、それぞれの子たちが皆、けっこう愛着をもってくれています。最初は外出して露天商を冷やかして見ていたらある子がすごく欲しがってペアで買ったのですが、手にちょうど握れるサイズぐらいで握っていると気持ちがいいので、よく、皆バックに入れていて、包廂に来る度に「いつも持ってるよー」といった感じで使ってくれていました。ある子が見せると、それを見た持ってない子が欲しがるという展開で、「他の子とはちがう色が欲しい」と言われてよく行きがけに持っていってあげていました。その替わりに彼女たちがブレスレットをよく私にくれて、私は欲しいと言ったことはないのですが、「私のこと、このブレスレットを見て思い出して」とよく言われていました。家に10個ぐらいは今、あるかな?だいたい5連ぐらいをジャラジャラつけているので、そのうちの1個をくれるみたいなのが、彼女たちの間で私にお返しするものとして噂で流行っていたようです。最初は雪碧(ピンクの猫、持っています)という子が私にくれたのですが、それを見た一緒に包廂にいた戀戀(三毛の猫、持ってます)もすぐにくれて、どうも彼女たちが広めたようですね。

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 紅牌の子も当然、持っていて、彼女は4色そろえたいと言っていましたが、同じ包廂にいた他の2人(EVAと撤嬌)がすごく欲しがって、結局ピンクと青を手放してあげてました。彼女は家で猫を飼っていて、その猫の写真が多数Facebookにアップされていますが、この猫人形もお気に入りのようで、写真を何枚かアップしています。指輪やアクセサリーなどは他の客人の定番のプレゼントで好みもあり、すぐに飽きてしまうようです。私は彼女たちがいつも気軽にもらえるような廉価なちょっと粋なものをプレゼントするようにしていました。

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 すみません。プライベート文字化けしていたので再アップしました。今回は盛りだくさんです。

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