芊芊の機車でよく陽明山の近辺は走りましたが、彼女と行った想い出深い所のひとつに「秘湯」があります。芊芊は本当に健康志向が強くて、泡湯をするのが大好きでした。

 溫泉好きの禮服店のXXと○○。2人とも現役なので店名と名前は秘密。彼女たちの臉書にたくさんの楽しそうな画像が上傳されています。台北の子たちにとって陽明山の溫泉での泡湯は極めて一般的な放鬆方法。
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彼女と行った秘湯はいくつかあって、ガイドブックなんかには掲載されているのをまったく見たことはないのですが、網路にはそれらしき情報がポツポツとあります。陽明山の龍鳳谷と硫磺谷附近は温泉をひく多くのパイプが走っていて、噴煙も上がっているという独特の風景區ですが、この近くに、彼女と行った秘湯のひとつがあります。

 勢いよく噴煙を上げる陽明山の龍鳳谷の様子。近くに来ると硫化水素の臭いが漂っています。
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 クリックすると拡大します。陽明山と北投の位置関係がよくわかります。
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ある秋の日、芊芊が今から「秘湯」に行くというので、機車でいきなり出かけたことがありました。

「這個溫泉地是免費的」 (この温泉はお金払わなくていいからね) とニコニコして言います。

さて出発後、いつものように芊芊は彼女が運転する機車に私を乗せて自分のテリトリーである陽明山をグングン登っていきます。天母西路から行義路に入り、紗帽山溫泉を通過、登り切った所に惇叙工商という高職がありました。こんな山の上に學校があることにまず、驚きますが、さらにこの高職がある交差点を右折して龍鳳谷を回り込むように泉源路を入っていきます。道は完全な山道で、建物などはまったくありません。

本当にこんな所に秘湯があるのだろうか? しかし、芊芊はどんどん機車をとばしていきます。
 
龍鳳谷を取り囲むような位置にある泉源路をしばらく走ると突然、泉源路が紗帽路に変わるあたりにポツンと「龍鳳谷餐廳」といういかにもつぶれそうな鄙びた餐廳がありました。芊芊はここに機車を停車、そしてこの横に谷底にある龍鳳宮へ降りる狭い石段があるのですが、ここを芊芊は降りだしました。

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本当にありました。階段を下りきって谷底近くまで来ると現れたのが羅漢窟溫泉(龍鳳谷公共溫泉地)。

あまりにも鄙びていてびっくり。しかし、芊芊はうれしそうにしています。コンクリートにペンキで大雑把に男・女と書かれた浴室に入ると、そこは確かに温泉。入っている人は私と芊芊のみ。男女別れていますが、声を出せば会話ができるので、お互いの様子がよくわかります。本当に誰もいません。

 網路で見つけた羅漢窟溫泉(龍鳳谷公共溫泉地)の画像。とても捜すのに苦労しました。
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泉質は青磺。龍鳳谷から直接、パイプで温泉をひいているようで、湯量は豊富、3人ほど座れる洗い場もちゃんとあって、いい湯でした。芊芊が言うようにあまりにも秘湯。人もいないし、浴槽も湯がどんどん溢れていて、手入れされているのかどうか、誰が管理しているのかさえ、わからない状態でした。この溫泉の対岸には「龍泉宮」というちょっとした宮があって、カラオケOKなどと書かれているのですが、人の気配はなく、ノラ猫が歩いているぐらいのものでした。

 龍泉宮。近くにちょっとした休憩室のような所がありました。小さな宮が谷底にあります。
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 羅漢窟溫泉(龍鳳谷公共溫泉地)側から見た龍泉宮。一帯はかなり広くて谷をはさんで施設が点在しています。
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龍鳳谷には媽祖窟溫泉というよく秘湯として紹介されている鄙びた鐵泉の溫泉地がありますが、こちらは龍鳳谷の散策コースに沿って歩いていけば行き着くこともあって、簡単に発見できますし、レポートもいくつかあります。日本人も結構、訊ねているようです。秘湯としては羅漢窟溫泉(龍鳳谷公共溫泉地)の方が上ですね。羅漢窟溫泉(龍鳳谷公共溫泉地)は日本人のレポートもまったくなく、存在そのものがあまりにもマイナーです。

 龍鳳谷へ降りて源泉などを見学しながら散策コースを渓流に沿っていくとコンクリートの崩れかけたような溫泉地が出現。これが媽祖窟溫泉。羅漢窟溫泉に比べると発見しやすい。あまりにも老朽化のため、閉鎖されている状態がしばらくあって、不規則に開いたりしていました。2010年には巨石の落石があって破壊状態になり、閉鎖。今は復旧したのでしょうか?不明です。
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媽祖窟溫泉レポート(日本人による温泉レポートブログ)

芊芊の凄いところは、この好奇心あふれる行動力。彼女自身はこの秘湯に来たことはなく、大學の友人に話を聞いて、場所のあたりをつけ、ここに来ていました。普通の女の子だったら、ちょっと・・・というようなあまりにも鄙びた公共溫泉地であるにも関わらず、どんどん入浴しちゃうようなところは、私もよく驚かされました。

芊芊が言うには、ガイドブックにも出ていないような溫泉がこのあたりには点在していて、まだまだ秘湯はあるといつも話していました。私は芊芊と共にいくつか秘湯を捜す旅に出るのが、結構面白くて、金山あたりまで時々、彼女の機車で出かけていました。

行動的でワイルドな彼女は新しい発見が大好きでした。
それだからこそ、いつも本気の彼女の行動は心を動かされることが多かったです。

彼女自身が一番、興味をもって新しい台湾を発見していく前向きな気持ちがあったから、彼女と一緒に行動することで私もいろいろな新鮮な発見や驚きがあったし、ちょっとした感動もあったんだと思います。

 ブログの最初に貼った子たちの泡湯の様子を最後にもう1枚。
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 なお、ブログの記事に関係ある画像を貼っていきますが、絶対に転載は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真は本人やその友人や私が撮影している私下(プライベート)での特別なものばかりです。従って、私との人間関係のつながりで判断してアップしているものです。画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。    
 
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