January 2017 : 我徬徨台北的夜世界 ~My Twinkle Story with Taiwanese girls~

我徬徨台北的夜世界 ~My Twinkle Story with Taiwanese girls~

私は台北で駐在生活を4年間送りました。昼間は世界の平和と日本の経済発展を目指して全力でお仕事。夜になると地表にちょこんと顔出して、五木の街あたりを彷徨っています。そこで私は数多くの天使達と悪魔に出逢いました。そんな私の夜の彷徨いを台湾社会の複雑な仕組みなども紹介しながら書き綴っていきます。ほとんどの日本人が深くかかわることが難しいと思われる台北の夜世界の様子とエピソードの紹介が中心です。これは心優しい台妹たちを愛し、そこで出逢った人達とのかかわりや心のつながりをとても大切にしながら、これからも彷徨い続けていく私の軌跡です。

January 2017

Just the two of us (上海夜的故事)

3度目のダンスが終わり、私たちは再びテーブル席に戻りました。

周りにはまだ多くの子たちが新たなパートナーに声をかけられるのを待っていました。その中でテーブル席に座っている子はいわゆる「勝ち組」という印象があるように感じました。それは彼女たちの表情がまったくちがうことからだと言えばいいでしょうか。

舞女16

莉莉は聾唖でありながら、なぜダンス・ミュージックとあわせて踊る必要がある舞女をしているのだろうか、本当の仕事は何なんだろうか、年齢はいくつなんだろうかなど、いろいろな私下(プライベートなこと)も訊いてみたいという気もしました。でも、会ったばかりで具体的なことを彼女のことばかり訊くのは失礼だろうし、プライドが高い彼女のことだから、少し今日はそのようなことを訊くのはやめようと思いました。

一晩限りのこんなよくわからない刹那的な出会いもあってもいいのかもしれません。

まもなく彼女を指名した時間も1時間になろうとしていました。僕は莉莉に100元を渡そうと思い、テーブルの上に100元札を置きました。莉莉はその100元札を大事そうに手に取ると彼女のドレスの中(多分、下着にはさんだと思います)にしまい、深々と頭を下げました。

「莉莉、拜拜!」 (リリ、バイバイ!)

僕は彼女に別れを告げ、ちょっと大げさに手を振り、テーブル席を立ち去りました。本当はもっと多くのことを伝えたかったけど、耳が聞こえない彼女には単純明快なあいさつしかできないと思ったのです。 きっと莉莉はこの後もまた、踊ってくれる人を探して壁に黙って立つに違いありません。

舞庁7

僕は預けたバックを取りに入口附近にある簡単なクロークに向かいました。バックと引き換えにもらったナンバー入りのブレスレットを渡したのですが、舞女のバックもたくさんあり、ひっきりなしに少费をもらった子たちがバックの中にある財布にお札をしまうためにクローク係のおじさんにバックを取らせるため、まったく拉致があきません。

舞庁のクロークはカウンタータイプになっており、その後ろが開放的なロッカーになっていて、カウンター越しに自分のバックを見ることができます。つまり、奥まった見えないところにバックがあると内部従業員によって盗難の恐れがあるため、いつも自分の荷物を確認できるようになっているのです。従って、ブレスレットの番号を見て、クローク係のおじさんがバックを探すというよりは、自分でバックを指差して色や形を言い、取ってもらってブレスレットの番号とバックにつけてある札が同じ番号であることを確認してもらうと言った方が正しいでしょうか。

ロッカー

バックを預けるときに引き換えにもらうのは腕にするブレスレット型になっていて、これも僕が思うに番号札だとダンスの際にポケットに手を入れられて舞女の子に盗られる可能性があるし、舞女の子は小費をもらうたびにバックの財布にしまいにきますから、手首にしているブレスレットの番号を見せればよく、すぐにバックをロッカーに戻せるという極めて効率が良い安全性の高いシステムになっています。しかし、とにかくひっきりなしに舞女の子が来ますから、とにかく係のおじさんにアピールしないと自分のバックをなかなか取ってもらえないことになります。 

僕がなかなかバックを取ってもらえないでいると、不意に後ろから頭をこづかれました。

「莉莉!」

舞庁の中でそんなことをするのは、莉莉しかいないのは明らかでした。だって、知り合いは彼女しかいないのですから。振り返ると当たり前のように彼女が口元を押さえて笑っています。

「你是来到钱包放入钱的吗?」 (お金を財布に入れに来たの?)

僕は手机の微信に書いて莉莉に見せました。そして、再び彼女と微信でのやりとりが始まりました。

「嗯嗯」 (うんうん)

「但是今天回家的」 (でも今日は家にもう帰るから)

「为什么?」 (どうして?)

「因为今天已经我的生意、很好了」 (だって、今日はもう稼ぎは十分だからね)

「你給我少费150元、天天我的平均是大概100元左右」

(あなたが150元くれたから、毎日私の平均は100元ぐらいなんだ)

莉莉はクローク係のおじさんに指をさして、自分のバックをとるように大きなジェスチャーをし始めました。

「不可以、我先说了」 (だめだよ、僕のほうが先に言っただろ)

クローク係のおじさんに言ったものの、彼は聞く耳をもたず、飄々と莉莉のバックを先に取り出しました。そして、莉莉は僕の顔を見て微笑むと手を振って、出口に向かって去っていきました。

僕はなかなかバックを取ってもらえなかったのですが、やっと取ってもらえて受け取ると出口へと向かいました。出口付近には帰る女の子や男性客のグループ、即席のカップルなどが狭い踊り場になっているような所にいっぱい溜まっていて、ちょっとした混雑でした。ゴチャゴチャした人並みをかき分けて、外に出る階段のところまで来たとき、踊り場の端の所にあるテーブルに座っている女の子が目に入りました。

舞女19

「莉莉!」

ドレスから普段着に着替えた莉莉でした。思わず声をかけたのですが、まったく気が付きません。それもそのはず、彼女は聴力を失っていることを僕は思い出しました。僕はそーっと彼女のところに近づき、彼女の頭をさっきの仕返しとばかりにこづきました。

莉莉がもっとびっくりするかなと思ったのですが、意外にも彼女は予期していたような顔をしました。そして彼女はすぐに立ち上がると微笑みながら僕の前に立ち上がり、手机の画面を見せました。

「我等待你,」 (私はあなたを持っていたんだよ)

「因为如果我回家、我只一个人以外不在」 (だって家にもし帰っても私ひとりぼっちだから)

「所以今天一起在比较好」 (だから今日は一緒にいようよ)

とりたてて急いで帰ることもないか。僕も一人よりは二人の方が楽しい夜になることにまちがいはないし。


When I think of you some time 
And I want to spend some time with you
Just the two of us 
You and I 

僕は君のことを考えることがあって、君と一緒に時を過ごしたいと思うことがある。 
だって、僕たちは二人っきりだし。そう、君と僕。 

「嗯、好的」 (うん、そうしようか)

彼女の差し上げた柔らかな手をとり、僕ら二人は夜の上海の街へ歩み出しました。

舞女20

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Without you (上海夜的故事)

彼女は、僕の手を引っ張るとダンスフロアを囲むようにあるテーブル席に案内しました。彼女が椅子を指差して「座って」というようなジェスチャーをします。手に持っているのは彼女の愛用のiphone。多くの子たちが誘われるのを待ちながら手机(スマホ)をいじっていますが、彼女も僕がキョトンとしていると手机を使って微信で連絡をすぐにしてきました。

「你可以买我的时间吗?」 (私の時間を買ってくれませんか?)

舞女14

舞庁で僕は舞女の子と一緒にテーブル席に座ったことはまだ、ありませんでした。大陸の子たちは台湾以上に拝金主義な感じがあって、気持ちよりもお金という印象が強く、正直つながりを求める気にあまりなれなかったこともあります。しかし、彼女の嬉しそうな顔を見ると断ることはできませんでした。

「まあ、いいか」

彼女に指でOKサインを出すと腕をからめて、僕とともにベンチシート方の椅子に座りました。このベンチシート型というのが後で気がつくのですが、実は彼女と微信を使って会話するときに大いに役立ったのです。テーブル席はテーブルを挟んで二人ずつが向き合う4人がけが一般的ですが、彼女と僕は並んで横に座るという形になりました。

舞庁4

舞庁では舞女とテーブル席で話すときは1時間100元の少费が基本的なマナー。もちろん、それ以上でもそれ以下でもいいのですが、舞女の子との相性や気質にもよります。

舞女は舞庁に雇用されているわけではありません。ショーダンスをする一部の舞女だけは雇用されて専属ですが、それ以外の壁にもたれていたり、ソファや椅子に座っている子は基本的に自由に舞庁に来て、踊った男性からもらう少费(1回20元)とテーブル席で話す時間(1時間100元)でもらう少费が基本的な稼ぎとなります。テーブル席にいる間は他の男性はその舞女には声をかけることができない、この間は何度跳舞してもその分の少费は支払わなくて良いという暗黙のルールがあります。

従って、舞女の子にとって一番、効率が良いのは跳舞で声をかけられ、あとはテーブル席で話をすることです。 舞庁の入口附近には飲料やお弁当の類、簡単なスナックなどが売っており、舞女の子は基本、外部者ですから、男性客と同じようにここで食料や飲料を買っています。テーブル席に座ると列車の中の売り子のように舞庁の係員がワゴンに積んだ飲料や食料を売りに来ますから、それを買うというしくみです。まあ、テーブル席に座った場合は舞女の子が指をさして「これ飲みたい」とか「これ食べたい」と言うので、その支払いは男性客がします。ただ、KTVのようにボッタクリ価格ではなく、それなりに適正な価格なので大きな負担にはなりません。基本、入口の売り場ブースで買うときと同じ値段です。

 スタイルの悪い子ややぼったい雰囲気の子はいつまでも売れ残っていることが多いです。舞庁といえども徹底した競争原理がはたらいており、踊ってもらえなければ、彼女たちはまったく稼ぎがありません。
上海舞庁2

舞女の中には容姿のあまり優れない子、化粧や服装のセンスが悪くてやぼったい子、年増の女性(30~50歳ぐらいまでいます) もおり、まあそれなりのニーズはあります。しかし、そのような舞女たちは基本的にややボディランゲージサービスを得意としていて、男性客にしなだれかかったり、膝の上に乗って座ったりという子も見受けられます。それで時間を2時間、3時間と延ばしていくというやり方です。以前あった黒舞庁ではもっと過激なサービスもしていましたが、今は公安の取締りも厳しく、そのようなことはほぼありません。

 黒舞庁ではドレスの中に手をいれさせての摸摸(おさわり)や手や口を使ってサービスする子もいましたが、今はそのような舞庁はここ上海では基本的に姿を消しつつあります。
舞女11

さて、テーブル席に座った彼女と話をすることになりました。話と言っても彼女は聾啞の女性ですから身振り手振りと手机の微信による聊天(チャット)と実際にはなりました。横に座りながら、手机(スマホ)で会話をするという感じで、僕にとっては初めての体験でした。奇妙な感じもありましたが、彼女は慣れているのでしょう。まったく、自然に言葉を入力していきます。

「你的名字呢?」 (あなたの名前は?)

「我是日本人。我的名字是XX、你叫我、XX」 (僕は日本人なんだ。名前はXX、僕をXXと呼んで)

「你是日本人吗?」 (あなたは日本人なの?)

「嗯嗯」 (うん、そうだよ)

「我的名字是莉莉」 (私の名前はリリ)

「你明白了、我是聋哑妹子」 (わかったと思うけど、私は聾唖の女の子なんだ)

「所以沟通不很好的、不好意思」 (だからコミュニケーションがよくとれないの、ごめんね)

「但是我讨厌被同情」 (でも、私は同情されることがとても嫌なの)

「因为我自己决定着很强」 (なぜなら、私は自分自身で強く生きると決めてるから)
 
手机

彼女と微信で聊天を続けていくうちにいろいろなことがわかってきました。さっき、1曲目を踊った後に50元を僕が渡したときに、やはり同情されたと思ったこと。でも2曲目を続けて踊るならその少费は妥当だと思い、続けて2曲踊ってくれる人はまずいないから、すごく嬉しくなったこと。だから、もしかしたら、テーブル席に座っても彼女を指名してくれるかもと思ってここに僕を連れてきたこと。

「因为我是聋哑人、所以我和跳舞的人几乎不在」 
(だからね、私は耳が聞こえないし、言葉もしゃべれないから踊ってくれる人はめったにいないんだ)

「一晚三个人左右在就行了」  (一晩で三人もしてくれればって感じ)

「可是你跟我跳舞二次、很幸运了」 (でもあなたは二回も踊ってくれて、すごくラッキーだよ)

「 与我在一起、因为他们无聊的」 (みんな私と一緒にいてもつまんないからね)

「你也无聊吗?」 (あなたもつまんない?)

「不是、我是日本人、因为我也不说中文、可以一点的」 
(そんなことないよ、僕は日本人だし、中国語も できないからね。ちょっとできるぐらいさ)

「所以我也用微信比较好 」 (だから微信を使ったほうがありがたいよ)

「天天我的生意是不好、今天我是很高兴吧」 (毎日、すごく稼ぎが少ないから、今日はとってもうれしいよ)

彼女はとにかく日頃、一緒に踊ってもらえることが少なく、一日あたりの稼ぎはがんばって100元ぐらいという感じでした。僕はたまたま、彼女に声をかけたけどそれは言葉を滑らかに介してコミュニケーションがお互いにうまくとれないということで、ある意味共通項があり、それは彼女にとってはありがたいことだったようです。さらに彼女が知り合った外国人は僕が初めて。まあ、こんな場所にめったに日本人や欧米人は来ないだろうということもあるけど。

すると彼女が再び、僕の手を取りました。そして今度は微信ではなく、目を見て「アー、アー」という感じで一生懸命話しかけてきました。よくわからなかったけど、彼女の仕草からもう一度踊ろうという意思であることが感じ取れました。音楽は聞こえないし、テーブル席で100元の少费を払うから、踊ってももう少费はもらえないことを彼女はわかっているはず。

相変わらず、ダンスフロアの周りにはまだ、声をかけられていない舞女の子がいっぱいいます。

 過激なサービスがあった黒舞庁がほぼ壊滅した今、容姿端麗なこと、化粧や服のセンスがいいことが選ばれる最も大きな基準。そしてテーブル席につくことができるのは、さらに会話がうまく、話していて飽きない子でしょうか。誰もが打工(アルバイト)気分で来ることはできますが、男性に選ばれるのは簡単なことではありません。
舞女12

「为什么?」 (どうして?)

僕は急いで行こうとする彼女に微信を打ちました。彼女はそれを見るとすぐに返信をしてきました。

「因为我是舞女」 (私はダンスガールだから)

そう入力すると彼女はドレスの胸の谷間にiphoneをはさみ、再び私の腕に手を通してきました。 ダンスフロアーにはいつものようにバラバラと少しずつ即席のカッップルが集まりだしました。そして灯りが少し落ちるとともに彼女は僕の首に手を回しました。

かかった曲は Mariah Carey の名曲"Without You" 。



No I can't forget this evenin'
Or your face as you were leaving
But I guess that's just the way
The story goes

よくわからない時間が流れているけど、確かに僕はこの芊芊に面影が似た莉莉を少し昔から知っていたような気がしました。「話し言葉」というツールが彼女との間には存在しないものの、それに代わるものはきっとある。

マライヤの名曲を聴きながら、いろいろな思いが交錯していました。

舞女8

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Alone again (上海夜的故事)

ブログを旧正月休みのタイミングで再開したところ、多くのコメントやメッセージをいただき、さらに拍手もわずか半日あまりでたくさんいただき、感激しております。先日、台北時代の旧友・RMSさんとお会いしたときに「多くのブログ読者がきっと再開を待っていると思いますよ」という言葉を少しばかり実感いたしました。5年前に始めた当初から多くの読者の皆さんには多くの元気をいただき、ブログがご縁でお会いした方もたくさん。人とのつながりはありがたい限りです。閲覧していただいた方ものべ50万人までもうすぐ。こんなつたない私小説的なブログではありますが、がんばって更新してまいりますので、今後もご拝読いただけるとありがたいです。まずは御礼まで。

 心地よい調べのダンスが終わりました。わずか5分程度の彼女とのダンス。

舞庁2

ダンスが終わると踊っていた舞女たちは少费を求め、気があえば女性をボックス席へ連れていき、談笑します。ただし、女性には拒否権があります。断られたり、次のパートナーを見つけたりするときは、その場で別れて、男性は並んだり、椅子に座ったりしている多くの舞女の子から、また新たなパートナを探し、舞女たちも艶っぽい目線を場内の男性に投げかけて声がかかるのを待ちます。

舞女9

舞女6

ダンスが終わるや否や少し明るくなったステージで彼女は僕に向かって手を差し出しました。

ダンスを1曲踊ってもらうと男性が20元の少费を渡すのがマナーです。ただ、20元以上ならばいくらでもいいということもあり、僕は持っていた50元札を彼女に差し出しました。正直言うと耳が聴こえず、言葉もうまく出ない彼女が可哀想だという同情のような気持ちもありました。

そのとき、彼女の表情が変わりました。 

50元

いきなり、彼女は「ウー、ウー」(多分、「不要、不要」(いらない、いらない)と言っていたと思います)と言いながら僕の手に怒ってその50元札を 戻してきたのです。そして、足早にダンスフロアーから一目散に立ち去ろうとしました。僕は彼女がきっと喜ぶだろうと思ったのですが、逆に小費を多めに渡したことがいたく彼女のプライドを傷つけてしまったことがすぐにわかりました。すぐに追いかけて彼女の手をとりました。しかし、彼女はいかにも触らないでというような感じで手を振り払おうとします。

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彼女のプライドを傷つけてしまった・・・・・・。同情されることが彼女にとって最も辛いことなんだ、とわかりました。

手を掴まれた彼女はその場に立ち止まり、振り返ると大きな身振りで僕を指差し、言葉にならない言葉で僕に話し始めました。でも次のダンス・ミュージックがかかる時間が近づいていたこともあって、ダンスフロアには次々と新たなカップルがやってきていました。雑踏の中、まわりの人にはまったくわからないことを言っている彼女は奇妙に見えたのでしょう。多くの人が私達の方を見つめていました。

僕は彼女の手をとり、そして再び彼女を引き寄せました。言葉を話しても聞こえない。でもきっと気持ちは伝わる。

「我想跳舞再一次」 (もう一度踊りたい)

彼女に向かって大きく口を開き語りかけました。意思が伝わったのでしょう。彼女は僕を見つめると口元に微笑みを浮かべながら、離れていたもう一方の僕の手をとりました。ダンスフロアにはいつの間にか多くのカップルが手を取り合って佇んでいました。再び、場内の灯りが消えて美しいバラードが流れ始めました。

聞こえてきた曲はGilbert O'Sullivan の Alone again 。

中国の舞庁は社会主義国ということもあるのでしょう。かかる曲は耳に憶えがある名曲が圧倒的に多く、ステップを踏みやすい(といよりは身をゆだねやすい)曲が多いのが特徴です。


聞こえてくる歌詞の内容が胸をしめつけます。

”As I did on my own,Alone again naturally"
”自分でそんなことしてちゃ、また、当たり前のようにひとりぼっちになっちゃうよ”


ダンスを踊る彼女は「舞女」という仕事ということもあるのかもしれません。
でも例え仕事であってもこの瞬間は彼女の心を抱きしめよう。

たった10分前に知り合った彼女のことは僕はよくわからないし、今までどんな人生を送ってきたかは到底検討もつかないのは当たり前。でも一人の女性として普通に接しよう。彼女は音楽が聞こえない。どんな歌詞かもわからない。ただ、見よう見まねでステップを踏んでいるのかもしれない。

彼女は手をつなぐ今までの姿勢から、僕の体にしがみつくように身を寄せてきました。そして、比較的背の小さな彼女は曲が終わり、フロアのライトが明るくなると僕を見上げると彼女なりに一生懸命、僕に語りかけました。

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「謝謝」 (ありがとうね)

それは、はっきりと言葉が話せない彼女が伝えた言葉。正しいかどうかはわからないけど、僕は彼女の口元を見て、そして彼女の瞳を見ていたら、そのように聞こえた・・・とういうべきでしょうか。

そして、今度は初めて僕が彼女に声をかけたときと同じように彼女は僕の手をとり、ゆっくりと歩みはじめました。

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I miss you (上海夜的故事)

「可以跳舞一起吗?」 (一緒に踊りませんか?)

大音響の中で思い切って彼女に声をかけたのですが、まったく反応がありません。壁にもたれて下を向いたままです。もう一度、彼女に声をかけました。

舞女5

「OK吗?」 (オッケーかな?)

しかし、彼女はまったくこちらを見ようともしません。「ああ、これは完全にシカトされてるなあ」と心の中で思いましたが、その表情がとても気になりました。無表情と言うか、感情を表さないというか、とても奇妙な感じがしました。基本的に彼女たちはお金を稼ぎにきていますから、誘えばわずか5分ほどのダンスをするだけなので、断ることはまずありません。断るとしたら、ダンスの後にボックス席で話そうと誘ったときなのです。 それにもしダンスを断るとしたら、彼女たちの礼儀として、そのままその場所におらず、スーッと立ち去るというのが一般的です。話した中国語も極めて明快・単純、通じていないということはありません。

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どうも奇妙な感じがした僕は彼女の肩を少したたきました。 

そして、彼女はやっと視線をこちらに向けました。そのとき僕はやっと彼女の手つきを見て気づきました。彼女は耳が聴こえない聴覚障害者だったのです。耳の方を指差し、何度も手を横に振る仕草をみせました。そして、その障害のこともあり、少し話そうとするのですが、言葉もほとんどはっきりとした発音にはなりません。

彼女は聾唖の女性だったのです。 

顔立ちがとても愛らしい彼女がダンスに誘われない理由がやっとわかりました。コミュニケーションをとることが難しい彼女は踊っていても男性たちは話すことはできないし、ダンスのあとでボックス席で談笑することはもっと難しいのでしょう。可愛い彼女を見て声をかけた男たちも彼女が聾唖であることがわかると立ち去ることが多く、そのため、彼女はダンスホールの壁の花となっていました。

僕は自分のスマホを彼女に見せました。手話は少ししかできないのですが、スマホを指差し彼女にあるかどうか、尋ねました。彼女は嗯嗯と首をふるようなジェスチャーをして、僕に彼女はiphoneを差し出して見せました。 僕はスマホの微信のサイトを見せて、彼女にアクセスを求めてみました。中国人はLINEの替わりともいえるこの微信とQQは必ずと言ってよいほどIDをもっています。

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彼女はニコニコと笑いながら僕のスマホを取り上げるとそこに自分のIDをすばやく入力しました。そこで僕は再び彼女からスマホを取り戻して早速、中国語で入力しました。

「我想跳舞跟你」

微信を見た途端、彼女は私の手を握り、どんどんとダンスフロアの方に私を引っ張りっていこうとします。僕には申し訳ないのですが、「ウー、ウー」という感じにしかうまく聞こえないのですが、多分、「一起去吧」(一緒に行こう)というようなことを言っていたように思います。とにかく、彼女に引っ張られるまま、私はまだ、ほとんど人がいないダンスフロアに彼女とともに到着。そして、曲もかかっていないのに彼女は身を寄せて手をしっかりと握り、ダンスがすぐにでもできる姿勢をとりました。

彼女は音が聴こえません。当然ながらダンスをする際にかかるダンスミュージックも聴こえません。
それなのに音楽と合わせて踊る舞女にどうして?

多くの疑問が心の中によぎりました。台湾でも大陸でも僕は彼女のような聾唖の子には出会ったことが一度もありませんでした。

どう向き合っていったらいいんだろう?

いろいろな思いはあったけど、ずっと寂しそうに他の女の子とも話さず、まるで蝋人形のようだった彼女。僕はたまたま台北で懇意にしていた芊芊と面影が重なったから声をかけたものの、正直とまどいがあったのは事実です。

曲が始まろうとする合図でダンスフロアの灯りが少し落とされました。でもその中で見る彼女の表情は先程までの「壁の花」だったときとは異なり、まるで幼女のようなあどけない笑顔。そして曲が始まると彼女はまるで音楽が聴こえるかのように滑らかにステップを踏み始めました。

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上海の舞庁は懐かしいバラードがかかることが多く、流れた曲はKlymaxxの”I miss you" 。
この曲の歌詞は今思うととても示唆に溢れたものでした。

Don't waste your time on me you're already、The voice inside my head. I miss you.

そして、この後、僕は彼女の多くのことにかかわるようになっていきます。

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魔都(上海夜的故事)

 秋頃からしばらく、極めて体調が良くなくて休載しておりましたが、この1月下旬に台北時代の盟友・RMSさんと上海で5年ぶりに再会し、さらにこのブログを始めたころからの何人かの読者の方からLINEやメッセージをいただき、その後押しもあってブログ再開です。もし、よろしければ、また、ご拝読ください。なお、台湾美人時計はブログパーツ終了で「今天我最美」のリンクになっています。画像をクリックすると日々の台湾美女画像が開きます。


上海は1840年のアヘン戦争以降、当時の各列強(イギリス、フランス、アメリカ、日本など)の租界がつくられ、急速に発展した近世の大都市です。人口は2600万人とも言われ、「魔都」「東洋のパリ」とも呼ばれてきた歴史もあります。そのため、現在も旧租界地や外灘(バンド)には当時の欧州風の雰囲気も多く残されており、中国の伝統文化が反映された都市というよりは旧ヨーロッパなどの西洋的な雰囲気の方が濃いのかもしれません。

映画「上海灘」や「夜上海」、「上海バンスキング」で描かれた世界は今でも上海の夜を彩る極彩色の怪しい光を放っています。その代表的な文化が「舞庁」。男は入場料を払い、女性は免費で入場できたりしますが、そこを職場として働く舞女もたくさんいます。

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上海で最も知られているのは静安寺附近にある「百乐门大舞厅」でしょう。その歴史は古く、1929年に開業、「Paramount Hall」の英名を冠し、当時から貴族階級や西洋人の社交場として知られていました。

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 中国の伝統的な衣装・旗袍(チャイナドレスのこと)に身を包んでいたかつての舞女たち。今は歴史と伝統のある舞庁で見られるのみ。街角にある舞庁では普通のドレスやタイトなミニスカートのワンピースが主流。
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上海舞女

当時からのレトロな雰囲気を今も残してはいますが、今では近代的な照明設備やイルミネーションも加え、モダンなソシアルダンスの社交場として生まれ変わっています。中国語ができないと、また上海の夜の雰囲気になれていないと入りにくいのですが、日本から来られたゲストなどを案内するとその艶やかな雰囲気に少し感動してもらえるといった場所ですね。

 現在の百乐门大舞厅。設立当時とはもちろん趣きが異なります。。
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舞庁(中国語では舞厅)は中国全土にたくさんあって、ここ上海も例外ではありません。ちょとした繁華街の中には舞庁があり、人々の社交場として市内の10箇所ほどに点在しています。

以前、ブログの中で「黒舞庁」のことを紹介しましたが、現在は一部の黒舞庁は上海においてはほぼ壊滅、公安の取り締まりも厳しく、ここ上海では基本的には舞庁にいる舞女の子に声をかけて一緒に踊り、もし、踊っている間にコミュニケーションをとって気が合えばボックス席で話をするという感じのみです。まあ、あとは自由恋愛の世界が広がっているのかもしれませんが。このスタイルは上海では租界の頃から継続しています。

 租界時代の舞庁。テーブルや雰囲気こそ今は現代的ですが、その仕組自体に大きく変わっていません。
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昔の舞庁

僕は夏のある夜、上海の市中心部にある舞庁にいました。

大陸は台湾に比べると刹那的で拝金主義の女の子が多く、人とのつながりを求めたいという気さえ起こりませんでした。 貧しい地方から、この大都会・上海に富を求めて集まる女の子が圧倒的に多く、身一つでいくらかの金を日々掴んでいける可能性があるからです。虚飾に満ちたこの魔都の夜は「騙し騙され」の世界が色濃く存在し、人の気持などはそこに挟まる余裕すらないように感じました。人を思いやっていたら、この大人口の国や大都会ではすぐに出し抜かれてしまうからです。多くの人がコネと金を求め、駆け引きをしている・・・・というのが僕の印象でした。

それは舞庁に集まる舞女たちも同じ。昼は学生や売り子などでこの物価の高い上海では十分に着飾ったり、化粧品を買うこともできません。時給20元から30元(300~400円ぐらい)の打工だけでは当然、生活ができないからです。地方から出てきて子たちはワンルームの部屋を3人ぐらいでシェアしていることも珍しくはありません。一般的に上海の家賃は極めて高く、極めて古いワンルームでも2000元ぐらいはします。月収が3000元ぐらいではとても追いつかないのです。 

 舞女はいわゆる踊って話すことがほとんどのため、大学生やOL、お店の売り子なども多いです。
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エアコンがすごくきいたこの妖しい舞庁は、ざっと見た限り、女の子は100人以上。一晩に5回も踊ってもらえれば女の子にとっては十分と言われるこの大人数の中で選ばれるのは簡単なことではありません。1曲踊ってもらえる小費は20元。何とか一晩で100元(大陸の最高額紙幣です)は稼ぎたいと思っている子たちが、こぎれいな洋服ときっちりした化粧でアイコンタクトをたくさん送ってきます。

 一般的な舞庁の雰囲気です。お小遣いを稼ぎたい舞女の子の数は半端なく多いです。
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そのとき、壁にもたれて、目線を落としている子が目に入りました。ダンスが終わり、やや証明が明るくなってその子の顔立ちを見ると、そう、あの台北で出会った芊芊と面影がどこか似ていました。とてもスタイルが良く、顔立ちも美人なのにその子はまったくと言ってよいほど声をかけられません。

一体、どうして?

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僕は彼女に近づき、「你好」と声をかけました。

しかし、その瞬間、彼女が美女であるにもかかわらず、誰にもダンスに誘われない理由が初めてわかったのです。

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