休載をしばらくしておりましたが、現在も30名限定のプライベート会員の方をはじめ、約300名ほどの恒常的な読者の方がいらっしゃいます。おかげ様でLIVEDOORのお水ブログランキングは1位か2位を、海外ナイトライフブログランキングでは、900以上のブログで20位以内をKEEPさせていただいております。ブログを始めてからの累積アクセスも35万アクセスを越えました。これも皆様の温かいご支援のおかげと思っています。また、プライベート会員には30名という枠があるため、一度リセットさせていただければと思っております。継続希望、新規希望される方は5月中にメッセージをいただけたらと思います。よろしくお願いします。
今までの芊芊的故事の中で多くの方から、とても反響があったブログ、僕と芊芊の信頼関係がどうして構築されていったかといった内容のブログを<参照>としてリンクしてあります。徹夜で読んじゃいました、泣いちゃいましたなどというありがたいお声をいただいた方も多く、初めての方などは是非かいつまんでぜひ読まれてみてください。女性の読者もたくさんいて、メッセージもいただきます。芊芊との出会いは第100話から。できれば最初の出会いの顛末を読んでいただくといきさつがよくわかります。タグ「芊芊的故事」でまとめてあります。
時系列編を前回のブログから再開しました。芊芊的故事の続きからです。
W BAR Loungeで鶏尾酒(カクテル)を心地良い風に吹かれて飲みながら、芊芊は話し出しました。
芊芊は元々、台中の高中ではリーダーだった子でとても聡明でした。英語を比較的流ちょうに話すことができた彼女はその語学力を生かして酒店では欧米人や香港人の客人を接客することが多く、PT妹班の中でも特別な存在でした。幼少の頃から学業に秀でていた彼女は日本統治時代の研究やレポート、英語のコンテストで何度も表彰を受け、大勢の来賓の前でも発表したほどでした。
芊芊は貧しい家庭の生まれだったのですが、きっとその聡明さが彼女の人生の方向を少しばかり変えてしまったのかもしれません。
台湾の首都の国立大學である政治大學(日本でいうところの一橋大学といった感じ)を目指していたけど、失敗。彼女は英語や日本事情に詳しいという長所を生かして国際社会で活躍する律師(弁護士のこと)を目指していましたから、法律學系のある中國文化大学に入学をしていました。しかし、中國文化大学は台北にある私立大學。仕送りもなければ、學費も自分で支払わなければならなかった彼女は最初は士林夜市でTシャツを売る打工をしていましたが時給90元+歩合だけの収入では当然ながら生活費や学費を賄うことはできず、夜の世界へ。
<参照>芊芊的故事:我孤獨
しかし、昼夜逆転の生活、学校は休学となり、シラバスを消化するどころか、一緒に入学した友人も生活リズムのちがいから失い、この大都会・台北で孤独な生活を送っていました。そんな彼女と偶然出会った私は彼女とともに不思議な生活を始め、彼女の復学を応援していました。
<参照>芊芊的故事:第150話 芊芊的禮物
<参照>芊芊的故事:屋頂上 -The Tops-
<参照>芊芊的故事:我想念書
芊芊は嘘が言えない性格で、すぐに表情に出てしまう子でした。この時も何か私に言いにくそうにしていることがあるのが、すぐにわかりました。
「其實已經我已經復學、不過為了 晉級必須與教授面談」
(実はね。もう復学はしたんだけど、進級するために教授と面談しなきゃいけないんだ」
「没有問題了、芊芊」 (それなら、別に問題はないだろう、芊芊)
「不是、有問題的」 (ううん、それが問題があるんだよ)
「什麼?」 (何?)
「父母必須一起去」 (親が一緒に行かなきゃいけないんだよね)
芊芊によく話を聞いてみると、學費も休学のため、滞納になっていて、それは支払ったものの、これからの大學生活について単位をとって追いついていくために保護者が一緒に行って教授の指導を受けて、芊芊の学生生活を看護していく協力をしなければいけないとのことでした。家出同然で台中を飛び出して台北にやってきた芊芊は今更、両親に頼むことなどできるはずもなく、僕に台北での後見人を両親から頼まれているという名目で面談に来て欲しいというものでした。
<参照>芊芊的故事:故郷の街・銀都
<参照>芊芊的故事:潘朵拉的盒子
「如果我好、可以的」 (しょうがないなあ、僕でよかったらいいよ)
「真的OK嗎?」 (本当にいいの?)
「不要擔心、芊芊」 (心配しないで、芊芊)
この大都会・台北で心から芊芊が信頼できる人は彼女のまわりにいないことはわかっていました。
以前の吃軟飯男人とのかかわりを絶つ時や中絶手術の時など、いつも彼女が明るさを失わないで強がっているのも心の底にある寂しさや孤独感の裏返しであることを僕はいつも感じていました。芊芊を娘のように支えていこう、愛おしんでいこうと思ったのは芊芊の愛らしさももちろんありましたが、少なくとも彼女は自分をさらけ出して僕にかかわってくれたし、僕も彼女のためにできることはしていこうと、あの吉林路での中絶手術の時以来、思い続けていました。
<参照>芊芊的故事:吃軟飯男人
<参照>芊芊的故事:熊猫娘
<参照>芊芊的故事:我的利是5元
<参照>芊芊的故事:我没有MC
<参照>芊芊的故事:我不怕
<参照>芊芊的故事:溫柔的睡臉
芊芊は急にホッとしたのでしょう。そんなこと、芊芊が心配しなくとも大丈夫なのに。
そして、芊芊が最も僕によく訊いたいつもの言葉をまた口ずさみました。
「 我很高興認識你。雖然我們遇到在酒店、我們是永遠的朋友、你呢?」
(私はあなたと知り合えて本当にうれしいよ。私たちは酒店で出逢ったけど、永遠の友達だよね、あなたは?)
「不是」 (ちがうよ)
冗談で芊芊に言うと、芊芊はニコニコ笑いながら僕の頭をその温かな手でコツンと叩きました。この頃には僕らにはある種、不思議な信頼感がありました。
そんなことを訊かなくても僕の答えはわかっているだろうに、芊芊。
でも孤独に耐えながらこの台北で生きてきた彼女にとっては、そんな当たり前のことを確認をついついしてしまうのでしょう。
「ChenChen,We're all alone」 (芊芊、僕たちは二人きりなんだ)
このBARは本当に秋風が心地良い。
彼女が持つ2杯目のカクテルグラスに、ウィンクしながら僕は軽く乾杯をしました。
<参照>芊芊的故事:我是像廖添丁
<参照>芊芊的故事:紅色的紙條
<参照>芊芊的故事:Stand by me
<参照>芊芊的故事:民族的認同
<参照>芊芊的故事:徳政碑
なお、ブログの記事に関係ある画像を貼っていきますが、絶対に転載は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真は本人やその友人や私が撮影している私下(プライベート)での特別なものばかりです。従って、私との人間関係のつながりで判断してアップしているものです。画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。
このブログは元々、台妹と良い心の交流をもちたいと思っている、あるBBSでご賛同いただいた方々に情報提供する目的で始めましたので、画像等も一定期間をすぎたらほとんどをプライベートモードにしております。プライベートモードは私が友達認証した方が入れますが、コメントなどをお書きいただいたり、メールなどを通じて交流などを深め、ご信頼した方を対象にさせていただいております。酒店と同じような形で一見の方はすぐに認証はできませんので、何度かやりとりをさせていただいてからになります。ご理解のほど、お願いいたします。
今回の記事はいかがでしたか?
よろしければ、最後に下のバナー2pushのご協力をお願いいたします。
ポイントをためて現金に換えよう!お得なサイト・ハピタスの登録はここから
今までの芊芊的故事の中で多くの方から、とても反響があったブログ、僕と芊芊の信頼関係がどうして構築されていったかといった内容のブログを<参照>としてリンクしてあります。徹夜で読んじゃいました、泣いちゃいましたなどというありがたいお声をいただいた方も多く、初めての方などは是非かいつまんでぜひ読まれてみてください。女性の読者もたくさんいて、メッセージもいただきます。芊芊との出会いは第100話から。できれば最初の出会いの顛末を読んでいただくといきさつがよくわかります。タグ「芊芊的故事」でまとめてあります。
時系列編を前回のブログから再開しました。芊芊的故事の続きからです。
W BAR Loungeで鶏尾酒(カクテル)を心地良い風に吹かれて飲みながら、芊芊は話し出しました。
芊芊は元々、台中の高中ではリーダーだった子でとても聡明でした。英語を比較的流ちょうに話すことができた彼女はその語学力を生かして酒店では欧米人や香港人の客人を接客することが多く、PT妹班の中でも特別な存在でした。幼少の頃から学業に秀でていた彼女は日本統治時代の研究やレポート、英語のコンテストで何度も表彰を受け、大勢の来賓の前でも発表したほどでした。
芊芊は貧しい家庭の生まれだったのですが、きっとその聡明さが彼女の人生の方向を少しばかり変えてしまったのかもしれません。
台湾の首都の国立大學である政治大學(日本でいうところの一橋大学といった感じ)を目指していたけど、失敗。彼女は英語や日本事情に詳しいという長所を生かして国際社会で活躍する律師(弁護士のこと)を目指していましたから、法律學系のある中國文化大学に入学をしていました。しかし、中國文化大学は台北にある私立大學。仕送りもなければ、學費も自分で支払わなければならなかった彼女は最初は士林夜市でTシャツを売る打工をしていましたが時給90元+歩合だけの収入では当然ながら生活費や学費を賄うことはできず、夜の世界へ。
<参照>芊芊的故事:我孤獨
しかし、昼夜逆転の生活、学校は休学となり、シラバスを消化するどころか、一緒に入学した友人も生活リズムのちがいから失い、この大都会・台北で孤独な生活を送っていました。そんな彼女と偶然出会った私は彼女とともに不思議な生活を始め、彼女の復学を応援していました。
<参照>芊芊的故事:第150話 芊芊的禮物
<参照>芊芊的故事:屋頂上 -The Tops-
<参照>芊芊的故事:我想念書
芊芊は嘘が言えない性格で、すぐに表情に出てしまう子でした。この時も何か私に言いにくそうにしていることがあるのが、すぐにわかりました。
「其實已經我已經復學、不過為了 晉級必須與教授面談」
(実はね。もう復学はしたんだけど、進級するために教授と面談しなきゃいけないんだ」
「没有問題了、芊芊」 (それなら、別に問題はないだろう、芊芊)
「不是、有問題的」 (ううん、それが問題があるんだよ)
「什麼?」 (何?)
「父母必須一起去」 (親が一緒に行かなきゃいけないんだよね)
芊芊によく話を聞いてみると、學費も休学のため、滞納になっていて、それは支払ったものの、これからの大學生活について単位をとって追いついていくために保護者が一緒に行って教授の指導を受けて、芊芊の学生生活を看護していく協力をしなければいけないとのことでした。家出同然で台中を飛び出して台北にやってきた芊芊は今更、両親に頼むことなどできるはずもなく、僕に台北での後見人を両親から頼まれているという名目で面談に来て欲しいというものでした。
<参照>芊芊的故事:故郷の街・銀都
<参照>芊芊的故事:潘朵拉的盒子
「如果我好、可以的」 (しょうがないなあ、僕でよかったらいいよ)
「真的OK嗎?」 (本当にいいの?)
「不要擔心、芊芊」 (心配しないで、芊芊)
この大都会・台北で心から芊芊が信頼できる人は彼女のまわりにいないことはわかっていました。
以前の吃軟飯男人とのかかわりを絶つ時や中絶手術の時など、いつも彼女が明るさを失わないで強がっているのも心の底にある寂しさや孤独感の裏返しであることを僕はいつも感じていました。芊芊を娘のように支えていこう、愛おしんでいこうと思ったのは芊芊の愛らしさももちろんありましたが、少なくとも彼女は自分をさらけ出して僕にかかわってくれたし、僕も彼女のためにできることはしていこうと、あの吉林路での中絶手術の時以来、思い続けていました。
<参照>芊芊的故事:吃軟飯男人
<参照>芊芊的故事:熊猫娘
<参照>芊芊的故事:我的利是5元
<参照>芊芊的故事:我没有MC
<参照>芊芊的故事:我不怕
<参照>芊芊的故事:溫柔的睡臉
芊芊は急にホッとしたのでしょう。そんなこと、芊芊が心配しなくとも大丈夫なのに。
そして、芊芊が最も僕によく訊いたいつもの言葉をまた口ずさみました。
「 我很高興認識你。雖然我們遇到在酒店、我們是永遠的朋友、你呢?」
(私はあなたと知り合えて本当にうれしいよ。私たちは酒店で出逢ったけど、永遠の友達だよね、あなたは?)
「不是」 (ちがうよ)
冗談で芊芊に言うと、芊芊はニコニコ笑いながら僕の頭をその温かな手でコツンと叩きました。この頃には僕らにはある種、不思議な信頼感がありました。
そんなことを訊かなくても僕の答えはわかっているだろうに、芊芊。
でも孤独に耐えながらこの台北で生きてきた彼女にとっては、そんな当たり前のことを確認をついついしてしまうのでしょう。
「ChenChen,We're all alone」 (芊芊、僕たちは二人きりなんだ)
このBARは本当に秋風が心地良い。
彼女が持つ2杯目のカクテルグラスに、ウィンクしながら僕は軽く乾杯をしました。
<参照>芊芊的故事:我是像廖添丁
<参照>芊芊的故事:紅色的紙條
<参照>芊芊的故事:Stand by me
<参照>芊芊的故事:民族的認同
<参照>芊芊的故事:徳政碑
なお、ブログの記事に関係ある画像を貼っていきますが、絶対に転載は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真は本人やその友人や私が撮影している私下(プライベート)での特別なものばかりです。従って、私との人間関係のつながりで判断してアップしているものです。画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。
このブログは元々、台妹と良い心の交流をもちたいと思っている、あるBBSでご賛同いただいた方々に情報提供する目的で始めましたので、画像等も一定期間をすぎたらほとんどをプライベートモードにしております。プライベートモードは私が友達認証した方が入れますが、コメントなどをお書きいただいたり、メールなどを通じて交流などを深め、ご信頼した方を対象にさせていただいております。酒店と同じような形で一見の方はすぐに認証はできませんので、何度かやりとりをさせていただいてからになります。ご理解のほど、お願いいたします。
今回の記事はいかがでしたか?
よろしければ、最後に下のバナー2pushのご協力をお願いいたします。
ポイントをためて現金に換えよう!お得なサイト・ハピタスの登録はここから