ワールドカップ開催の頃に大陸の諸事情をブログアップしましたが、最後の記事に酒吧の特集をしたところ、メッセージなどで反響が結構ありました。あのブログで詳しくご紹介せず、ちらっとだけお伝えした大陸独特の世界「舞厅」について今回はご紹介したいと思います。
舞厅(台湾では舞廳が一般的)はダンスホールのことで大陸ではどこの地方にも主要都市なら必ずあると言って良いと思います。特に有名なのは蘇州で数多くの舞厅があるのですが、その中に数多くの「苏州黑灯舞厅」と言われる風俗的な服務のある舞庁(日本語表記、中文では舞厅という表記になります)があります。上海もかつて欧州の列強に租借されていた経緯から舞厅は多く、蘇州スタイルのところもありますが、カチッとした歴史と伝統のあるソシアルダンスホールも数多くあるので店の見極めがとても重要と思います。格式のある舞厅は上層階級の人たちの社交場ですが、黑灯舞厅はどちらかと言うと低所得者層の人たちの手軽な摸摸(おさわり)と性的な服務の提供場所であることが多く、まったくその様相は異なりますから、注意が必要です。
歴史と伝統のある大舞厅・上海の百乐门(百樂門)。
最近はソシアルダンスをする舞厅だけでなく、台湾の夜店(DJクラブ)風の舞厅もあって定義が幅広くなっていますが、夜店風の舞厅も違法すれすれの地下舞厅がたくさんあって、この類いの店はセクシーなショーを売り物にしています。これらの現代的な舞厅は次のブログで紹介したいと思います。
夜店風の舞庁(クラブ)も大都市には増えてきていますが、地方ではまだ数多くはありません。多くは跳舞小姐の脱衣や性感秀(セクシーショー)が売り物で、いろいろな趣向が最近は増えてきました。
しかし、これらの地下舞庁は、よく当局の扫黄(掃黄:摘発のこと)を受けています。極めてローカル色が強く、中国語は必須、事情に詳しくない限りは安易に網路などで見つけたからと言って興味本位に絶対に行かない方が良いと思います。
2010年の大扫黄運動で摘発を受けた西安の黑灯舞厅・天上人间大舞厅
この黑灯舞厅にあったS用の小部屋。いかにもという感じの清潔感がない房間です。
それともう情報通の方々は当然知ってると思いますが、習近平政権が旧正月明けの2014年2月9日から始めた东莞など大陸全土で徹底的に行なっている「三防黄賭毒」運動は大陸の風俗産業を壊滅的な状況にしました。今の大陸は珠三角を始め、全土にわたり、以前とは状況が大きく変わっていることを頭に入れて夜世界を彷徨うべきです。常に極めて重篤な「危檢」と隣り合わせという状況があることをお忘れなく。大陸に転勤した台湾時代の朋友XXXさんからも以前はLINEで状況報告がありましたが、最近はLINEも規制を受け、送受信ができなくなってしまいました。
2月9日に放映された中国中央電視台など多くのTV局、新聞台による異例と言われる东莞などの風俗潜入ルポ。この後に大扫黄が始まりました。当局の確信犯とも言われています。このような状況があることを広く国民に知らせ、すぐのタイミングで摘発。ある意味、大陸らしいやり方なのですが。
現在の大扫黄後の东莞を考えるという特集。状況は複雑で長年にわたり、その周辺産業も含め、大きな経済効果があっただけに大扫黄後の寂れていった东莞の今後を考えるという趣向です。
性都大摘発で経済損失1000億円以上! 周辺産業、地銀も完全崩壊か
性風俗摘発が吹き荒れた中国の「性都」 300以上の風俗店が一夜で消滅…
东莞を中心とした珠三角は「三防黄賭毒」運動により、ほぼ壊滅状態に近いでしょう。
哀愁を感じさせる。もう復活はないでしょう。あんな男の遊園地のような街はもう出現しないでしょうね。
今回の大扫黄の直前にアップされた動画。深圳でしょうか。このような光景はもうこれからは大陸では見られなくなるかもしれません。
さて、今回のテーマであるローカルな舞厅は昔ながらのダンスホールですから、ホールが真ん中にあって、まわりのテーブル席やソファがあり、そこに幅広い年齢の女性が座っています。入場料(5~20元ぐらい:台幣ではなく中国元、以下同様)を払えば誰でも入れますし、ドレスコードなどはないと思います(少なくとも私はかつて一度もそのようなチェックはありませんでした)。そこでまわりにいる子たちから声もかけられますし、こちらが「これは」と思う子は声をかけてもかまいません。ダンスに誘うのですが、小費を渡すのが原則で地方によって差がありますが10~20元で10分程度という感じです。小姐によりますが、服の上から股間を触ってくる子は多く、チャックをあけて手を入れてくる積極的に誘う子もいます。また、服の上から小姐の胸や股間をさわるのはあたり前ですが、小姐によっては胸や下半身に手を入れてもいい子もいます。
これはかつて昆明にあった舞厅。客待ちする小姐たちの様子。
やはり2010年の夏に実施された大扫黄でこの大舞厅も摘発されて壊滅しています。
こちらはやはり壊滅した西安の舞厅のかつての様子。手軽な風俗として大陸では昔からあります。
音がめちゃくちゃ悪いので注意。西安の舞厅の隠し撮りをいくつか。雰囲気がよくわかります。
これは舞厅ではなく、全套服務がある西安洗浴中心。
黑灯舞厅は幅広い年齢の小姐が「壁の花」になって椅子に座っており、客に声をかけられるのを待っています。相当な年増の子もいて、かなりローカル色が強く、また、来ている客も工事などに従事するブルーカラーの職種や低所得者層のような方が多く、安い値段で気軽に摸摸(おさわりのこと)できるという側面があります。治安は良くないですね。油断するとすぐに置き引きされたり、財布をどさくさにまぎれて盗られたりしそうな雰囲気があります。
下のリンクは蘇州の黑灯舞厅の場所と服務を紹介したHP。ただし、2012年前後のものです。大規模な扫黄以後の状況はわかりませんが、公安当局は世界的に有名だった东莞の壊滅が大きな目的という説は多く、特に公務員や警察官と夜世界の「見て見ぬふり的な」癒着を正すという目的があったと言われていますから、大陸の地方はそのまま、状況が変わらず、こっそりあるのではないかと思っています。ただし、派手にやると一発で扫黄になることは過去の歴史が実証していますので、危険を察知できる能力と切り抜ける才覚に自信がない限りは絶対に近寄らない方が無難です。大連などにもありますが、かなりローカル色が強く、小姐のレベルも私が行った経験から言うとかなり厳しいですし、アバズレ的な子も多いですから、要注意です。
苏州黑灯舞厅地址及简介
あまりにもローカル過ぎるかも。中国語ができない人、危険が察知できない人は近寄ってはいけません。
選んだ小姐と10分程度のダンスというよりは摸摸タイム。
ダンス後にSがしたくなると店内にある秘密の小部屋でという仕組み。いかにもです。
服務をしている小姐は大陸の奥地や田舎から出てきた子が多く、住み込んでいる子も多数います。どちらかというと年輕な子はほぼおらず、大都市や东莞から都落ちしてきた子が地方の舞厅やKTVには多く、その日暮らしをしていることがほとんどで、わずかな金を求めて服務をしています。都会的で煌びやかな上海の舞厅とは比べものにならない状況が大陸の地方にはあります。私はちょっと見で当時、恐る恐る地元に詳しい中国人の関係者に蘇州で案内してもらいましたが、生活感が半端なくあって、実際には短時間で去ってしまいました。「苏州黑灯舞厅」は蘇州の特徴だからということでしたが、あんまり楽しいという感じはなかったです。夜の治安というか雰囲気も良くはなく、日本人はまずいませんから、緊張していたのを覚えています。
舞厅の小姐たち。生活のほとんどがこの舞厅で完結しているのでしょうか。生活感があり過ぎます。
大陸は一言で言うとカオス、混沌とした世界です。人の数やエネルギーはすごいのですが、台湾に比べると原色といったイメージが強く、また、社会状況も一夜で変わってしまうようなところもあります。予想ができないのが大陸の夜世界の明日。この大国家はこれから、どのように舵をとっていくのでしょうか。
大都市・上海の光と影。上海の路地に潜む街娼たち。混沌とした大陸はどうなっていくのでしょうか?
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舞厅(台湾では舞廳が一般的)はダンスホールのことで大陸ではどこの地方にも主要都市なら必ずあると言って良いと思います。特に有名なのは蘇州で数多くの舞厅があるのですが、その中に数多くの「苏州黑灯舞厅」と言われる風俗的な服務のある舞庁(日本語表記、中文では舞厅という表記になります)があります。上海もかつて欧州の列強に租借されていた経緯から舞厅は多く、蘇州スタイルのところもありますが、カチッとした歴史と伝統のあるソシアルダンスホールも数多くあるので店の見極めがとても重要と思います。格式のある舞厅は上層階級の人たちの社交場ですが、黑灯舞厅はどちらかと言うと低所得者層の人たちの手軽な摸摸(おさわり)と性的な服務の提供場所であることが多く、まったくその様相は異なりますから、注意が必要です。
歴史と伝統のある大舞厅・上海の百乐门(百樂門)。
最近はソシアルダンスをする舞厅だけでなく、台湾の夜店(DJクラブ)風の舞厅もあって定義が幅広くなっていますが、夜店風の舞厅も違法すれすれの地下舞厅がたくさんあって、この類いの店はセクシーなショーを売り物にしています。これらの現代的な舞厅は次のブログで紹介したいと思います。
夜店風の舞庁(クラブ)も大都市には増えてきていますが、地方ではまだ数多くはありません。多くは跳舞小姐の脱衣や性感秀(セクシーショー)が売り物で、いろいろな趣向が最近は増えてきました。
しかし、これらの地下舞庁は、よく当局の扫黄(掃黄:摘発のこと)を受けています。極めてローカル色が強く、中国語は必須、事情に詳しくない限りは安易に網路などで見つけたからと言って興味本位に絶対に行かない方が良いと思います。
2010年の大扫黄運動で摘発を受けた西安の黑灯舞厅・天上人间大舞厅
この黑灯舞厅にあったS用の小部屋。いかにもという感じの清潔感がない房間です。
それともう情報通の方々は当然知ってると思いますが、習近平政権が旧正月明けの2014年2月9日から始めた东莞など大陸全土で徹底的に行なっている「三防黄賭毒」運動は大陸の風俗産業を壊滅的な状況にしました。今の大陸は珠三角を始め、全土にわたり、以前とは状況が大きく変わっていることを頭に入れて夜世界を彷徨うべきです。常に極めて重篤な「危檢」と隣り合わせという状況があることをお忘れなく。大陸に転勤した台湾時代の朋友XXXさんからも以前はLINEで状況報告がありましたが、最近はLINEも規制を受け、送受信ができなくなってしまいました。
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現在の大扫黄後の东莞を考えるという特集。状況は複雑で長年にわたり、その周辺産業も含め、大きな経済効果があっただけに大扫黄後の寂れていった东莞の今後を考えるという趣向です。
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东莞を中心とした珠三角は「三防黄賭毒」運動により、ほぼ壊滅状態に近いでしょう。
哀愁を感じさせる。もう復活はないでしょう。あんな男の遊園地のような街はもう出現しないでしょうね。
今回の大扫黄の直前にアップされた動画。深圳でしょうか。このような光景はもうこれからは大陸では見られなくなるかもしれません。
さて、今回のテーマであるローカルな舞厅は昔ながらのダンスホールですから、ホールが真ん中にあって、まわりのテーブル席やソファがあり、そこに幅広い年齢の女性が座っています。入場料(5~20元ぐらい:台幣ではなく中国元、以下同様)を払えば誰でも入れますし、ドレスコードなどはないと思います(少なくとも私はかつて一度もそのようなチェックはありませんでした)。そこでまわりにいる子たちから声もかけられますし、こちらが「これは」と思う子は声をかけてもかまいません。ダンスに誘うのですが、小費を渡すのが原則で地方によって差がありますが10~20元で10分程度という感じです。小姐によりますが、服の上から股間を触ってくる子は多く、チャックをあけて手を入れてくる積極的に誘う子もいます。また、服の上から小姐の胸や股間をさわるのはあたり前ですが、小姐によっては胸や下半身に手を入れてもいい子もいます。
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やはり2010年の夏に実施された大扫黄でこの大舞厅も摘発されて壊滅しています。
こちらはやはり壊滅した西安の舞厅のかつての様子。手軽な風俗として大陸では昔からあります。
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黑灯舞厅は幅広い年齢の小姐が「壁の花」になって椅子に座っており、客に声をかけられるのを待っています。相当な年増の子もいて、かなりローカル色が強く、また、来ている客も工事などに従事するブルーカラーの職種や低所得者層のような方が多く、安い値段で気軽に摸摸(おさわりのこと)できるという側面があります。治安は良くないですね。油断するとすぐに置き引きされたり、財布をどさくさにまぎれて盗られたりしそうな雰囲気があります。
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ダンス後にSがしたくなると店内にある秘密の小部屋でという仕組み。いかにもです。
服務をしている小姐は大陸の奥地や田舎から出てきた子が多く、住み込んでいる子も多数います。どちらかというと年輕な子はほぼおらず、大都市や东莞から都落ちしてきた子が地方の舞厅やKTVには多く、その日暮らしをしていることがほとんどで、わずかな金を求めて服務をしています。都会的で煌びやかな上海の舞厅とは比べものにならない状況が大陸の地方にはあります。私はちょっと見で当時、恐る恐る地元に詳しい中国人の関係者に蘇州で案内してもらいましたが、生活感が半端なくあって、実際には短時間で去ってしまいました。「苏州黑灯舞厅」は蘇州の特徴だからということでしたが、あんまり楽しいという感じはなかったです。夜の治安というか雰囲気も良くはなく、日本人はまずいませんから、緊張していたのを覚えています。
舞厅の小姐たち。生活のほとんどがこの舞厅で完結しているのでしょうか。生活感があり過ぎます。
大陸は一言で言うとカオス、混沌とした世界です。人の数やエネルギーはすごいのですが、台湾に比べると原色といったイメージが強く、また、社会状況も一夜で変わってしまうようなところもあります。予想ができないのが大陸の夜世界の明日。この大国家はこれから、どのように舵をとっていくのでしょうか。
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