July 2012 : 我徬徨台北的夜世界 ~My Twinkle Story with Taiwanese girls~

我徬徨台北的夜世界 ~My Twinkle Story with Taiwanese girls~

私は台北で駐在生活を4年間送りました。昼間は世界の平和と日本の経済発展を目指して全力でお仕事。夜になると地表にちょこんと顔出して、五木の街あたりを彷徨っています。そこで私は数多くの天使達と悪魔に出逢いました。そんな私の夜の彷徨いを台湾社会の複雑な仕組みなども紹介しながら書き綴っていきます。ほとんどの日本人が深くかかわることが難しいと思われる台北の夜世界の様子とエピソードの紹介が中心です。これは心優しい台妹たちを愛し、そこで出逢った人達とのかかわりや心のつながりをとても大切にしながら、これからも彷徨い続けていく私の軌跡です。

July 2012

號碼牌

冰果店を出て、 艋舺隘門を見ていたら時刻はすっかり4時頃になっていました。朝から萬華を回っていたという感じがせず、あっという間に夕刻。芊芊という子は人を飽きさせない魅力があって、この日も彼女の天真爛漫な行動につきあってきたのですが、実は用意周到に彼女は計画していました。きっと術前の家で一人すごしていた時にいろいろと考えていたに違い有りません。

「芊芊、你不累累嗎?」 (チェンチェン、疲れていない?) 

「不要擔心了!好好的身體、没問題」 (心配しないで!体、超調子いいから。問題ないよ)

確かにあんまり運動はしていませんでしたが、炎天下の中、結構歩いてはいたので、ちょっと心配でした。しかし、出血もないし、痛みもないようでした。この子の取り柄はたくさんあるのですが、とても体が強いことがそのひとつです。酒店で上班して客人と大量に酒を飲んだ次の日も、いつもケロッとしているようなところがあり、無尽蔵の体力があるような印象を受けます。しかし、体のケアに無頓着かというとそうではなく、食べ物や茶に結構、こだわりがあって、いつも一人暮らしのせいか、自己管理をしっかりしていました。

「芊芊、我們過去在那裡?一起去華西街歡光夜市吧、你呢?」 

(チェンチェン、どこへ行く! 一緒に華西街歡光夜市でも行くか?)  

「不是。華西街歡光夜市是奇怪的夜市、而且有危險一點。 以前那邊是紅燈區。不好的」  

(ううん。華西街歡光夜市は変な夜市だし、ちょっと危ない雰囲気もあるよ。それに以前、あのあたりは赤線だったからあんまり良くないの)

「其實我已經決定下次去的地方」 (実はもう次に行くところは決めてあるんだ)

まあ、芊芊のことだから、すでに行くところは決めているかなと思っていましたが、案の定でした。いつものようにどこへ行くかは教えてくれません。手を引っ張って、廣州路を再び、龍山寺の方に向かって歩き出しました。龍山寺の前を過ぎて先ほど行った西昌路との交差点に再び戻ると、青草巷とは反対方向に十二號公園に沿って歩き出しました。さっきこのあたりにいたのだから、先にこっちにくればいいのにと思いましたが、芊芊のことですから、何か企みがあるのでしょう。

暫くするととてもわかりにくくて店と店の間にある細い巷の方を見つけ、芊芊がまた「到了」と一言。艋舺独特のまた、摸乳巷のような道です。普通だったら見落としてしまうような家と家の隙間という感じでしょうか。

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よく見ると巷の壁には看板があって、芊芊がそれを指さして教えてくれました。

「有巷口牆上有掛個招牌。福州元祖胡椒餅是很有名的麵食點心。超美味、不錯了!你知道嗎?」

(小径の壁の所に看板があるでしょ。そこに書いてある福州元祖胡椒餅はすごく有名な食べ物なんだ。すごくおいしくて、間違いないから!ねえ、知ってる?) 

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私は、台北に観光に来ているわけではないので、ガイドブックなどは見ないため、結構このような台北で有名なものには無頓着なところがあります。実はこの胡椒餅は結構、有名らしいのですが、この日までその存在すら知りませんでした。芊芊は実はしっかり考えていて、青草巷から廣州街の龍都冰果まで歩き、さらに戻るというコースをとったのは動いてお腹を空かすためでした。彼女は基本的に暑さには滅法強いし、元気ですから、術後とは言え、ゆっくり歩いてお腹を減らしたかったようでした。そして、私にもこの胡椒餅を彼女と同様、少しお腹を減らしておいしく食べさせたかったのでしょう。 芊芊はいつも先回りして考える子ですから、そんなところだと思います。

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さて、芊芊と奥の看板を目指して、巷を30mぐらい進むと多くの人が店の前にたむろして待っていて、かなり人気があるのがすぐにわかりました。

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店の前には桶か樽のような竈?があって、上には手でこねられたようなまだ焼いていない白い胡椒餅が乗っています。よく見ているとこの竈の中に入れて焼き上げています。私は初めて見たので、結構、感動しました。なるほど、炭火でこうやって焼くんだというのが、とても実感できました。 日本人だとタコ焼きやお好み焼きを鉄板で焼くような感じしかなかったので、この樽のような桶状の竈に入れて焼くというのはなかなか興味深かったです。芊芊の説明によるとあれは樽でも竈でもなく、桶で中には鍋子と呼ばれる石窯が入っているとのことで、台湾の有名どころの胡椒餅店には必ずあるという重要な代物。店先で焼いてくれますから、その使い方や胡椒餅の入れ方や出し方もよくわかります。

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しかし、待っている人がたくさんいて、買い方が今ひとつよくわからなかったのですが、芊芊が教えてくれました。

「你記得來買胡椒餅可要先付款跟拿號碼牌喔!每個小格子裡的銅板,都紀錄著客人預定的數量,1塊錢代表1顆,很有趣吧!」

(胡椒餅を買う時は先にお金を払って、自分の順番の番号札を持っていくんだよ。この格子の中はお客さんの買う予定の数がすべて記録されているんだ。置いてある1元が頼んだ胡椒餅の数を表しているんだ。面白いでしょ) 

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なるほど。芊芊に言われてよくわかりました。とりあえず、芊芊に買ってもらわずに自分で買うことにし、芊芊と私の分、各1個を注文しました。號碼牌(番号札)をもらい、あとは待つだけです。運が悪いと30分ぐらい待つこともあるようですが、店の人に訊いたところ、10分から15分ぐらいということでした。タイミングがあるようで、晩餐にはちょっと早い夕方5時前だったこともあって、結構空いていたのはラッキーでした。待っている間、店の中で胡椒餅を作る様子をよく見ることができ、また、芊芊に胡椒餅のことをいろいろと教えてもらいました。  

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「胡椒餅是來源自於中國福州地區豬肉餡烤餅小吃的『蔥肉餅』 、後因餅加胡椒、逐漸由 『福州餅』 音訛為『胡椒餅』 的。調製肉餡、肉餡內包括剁碎長蔥、大量胡椒粉及各自店家特有香料。店家都備有大型圓柱形桶内包石窯、桶底部燒熱柴火、桶內部上方周邊便黏貼上十數塊胡椒餅、蓋上桶蓋烘烤餅、數分鐘後店家掀開桶蓋、持火鉗將桶壁上已烤熟餅一一挾出」

(胡椒餅は中国の福州の豚の挽肉を入れて餅にして焼いた「蔥肉餅」が元なんだ。それに胡椒を入れるようになって「福州餅」の発音が「胡椒餅」と似ていて今の「胡椒餅」という名前になったんだよ。挽肉を使って、挽肉の中に細かく葱を刻んで入れるの。そして大量の胡椒とそれぞれの店が工夫した香料を加えてるんだ。店は必ず、大きな柱状の石窯の入っている桶を持っていて、この桶の底に薪や炭で火を入れるんだ。桶の内部の上の方にだいたい10個ぐらいの胡椒餅をぐるっと廻すように貼り付けて焼くんだ。そして蓋をするの。数分後に焼き上がるから蓋をとって火箸で挟んで一つ一つ焼けた胡椒餅をはさんで取り出すとできあがりってわけ)  

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芊芊と話しながら15分ほど待っていると號嗎を呼ばれて、めでたくでき上がりました。胡椒の香りがほのかにして食欲をそそります。それと、とても大きくて、1個でも十分、食べこたえがある大きさと重量でした。1個45元なら十分に安いと思います。

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芊芊と公園の方に行き、ちょっとした段差のところに座って食べ始めました。夕方になってきて少し気温も下がってきて外側がカリッと焼き上がっていますが、中はジューシーな肉汁と葱の味がうまく、さらに胡椒や香料がスパイスとしてよくきいていて、非常にうまいと言わざるを得ません。今まで、まったく知らなかったことをチョッピリ残念に思いましたが、芊芊が教えてくれたことにとりあえず感謝、感謝の気持ちです。

「好吃嗎?」 (おいしい?)

芊芊がいつもの自信ありげな顔で訊いてきます。いつも芊芊に連れてきてもらう所は確かにつまらなかったり、まずかったりしたことがありません。私はちょっとくやしかったのですが、芊芊の誇らしげな顔を見ると素直に彼女の言う通りという気持ちになってしまうから不思議なものです。このとらえどころのない台中娘の自由奔放さ、憎めないわがままさは私にとっては結構、心地よいものでした。

あたりはだんだんと暗くなってきて夕闇に包まれてきました。胡椒餅を食べた芊芊はお腹も満たして、さらに元気いっぱいになってきました。芊芊と行動をともにするようになってわかってきたのですが、彼女はまだ、したいことがある時は目が生き生きとしていて、酒店に上班しているような作り笑いをまったくしません。いつもエヘヘという感じに笑って話しかけてきて饒舌になるという特徴があります。

本当に芊芊は昨日、醫院で手術をしたのだろうか?それとも青草巷で飲んだ苦茶がきいているのだろうか? 

「今天你還有時間嗎?」 (今日、まだ時間有るよね?)

「哈哈哈、當然的。我也有暑假、我有空。暑假之間我已經決定儘可能與你交際、陪你。你給我自由的心情、所以我很開心了」

(ハハハ、当然だよ。だって僕も夏休みだから、時間があるよ。それに僕はもう、夏休みの間出来る限り、芊芊と会ってつきあうことに決めたんだ。いつもチェンチェンは僕に自由な気持ちをくれる。だから僕はとってもハッピーだよ)

そう話すと芊芊はいきなり私の首に手を回し、抱きついてきました。

それは恋人や愛人というよりも一人暮らしをさせていた自分の可愛い娘と久しぶりの夏休みをすごすような妙な感覚でした。芊芊がどう感じていたかは私にはわかりません。ただ、たった一人で生きている台北でちょっぴり彼女の心の支えになれたのかもしれません。

芊芊は立ち上がり、私の手をとり、急に和平西路の方へどんどん歩き出しました。
いったい彼女は次にどこへ行こうとしているのか?

少しずつ夜のとばりが降り始めた萬華は、人の喧噪が少しずつ激しくなってきていました。

導覽路線

艋舺的暗巷(休息一些)

廣州街は商店が多い路なのですが、夕方から夜にかけて多くの小吃屋台が出て、大賑わいになります。東西に走る廣州街と南北に走る華西街(華西街歡光夜市の入口)が交わるあたりを中心に十字方向に夜市が広がる感じになります。 華西歡光夜市は台湾の夜市には珍しいアーケード街ですが、廣州路はいかにも台湾という雰囲気になりますから、ローカルな夜市を味わいたいなら、廣州街の方がいいかもしれません。下のリンクは廣州街夜市の様子がきれいな画像でアップされていてよくその雰囲気がわかります。
萬華夜市

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 画像は夜の廣州街夜市の様子です。士林夜市よりもさらに価格も安く、昔懐かしい雰囲気が漂います。
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華西街歡光夜市は蛇を食べさせる店がいくつかあることで有名で、私も何度か来たことがあります。台北で最も怪しい夜市などと観光ガイドによく紹介されていますから、日本人観光客の方もよく訪れる夜市の一つです。廣州街や桂林路とぶつかる入口にはきれいな牌坊(門)があります。アーケード街は普通、歩行者専用と思うでしょうが、そこは台湾、バイクが時々走って来ることがあって、驚かされます。気をつけていないと危ないです。

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この夜市は意外と空いていて、圧倒的に廣州街夜市の方が人が多いです。どちらかというと夜市の雰囲気というよりは商店街の感じで、そんなに活気があるような雰囲気はありません。ただ、蛇料理店の前はいつも人が集まっていて、マイクを使ってオジサンやオバサンが蛇の解体などをショー仕立てで見せていますから、やはり、ついつい足を止めてしまいます。カメラやビデオでの撮影禁止と店の前には看板が出ているのですが、あまりお咎めはないので、外国人観光客などがこっそり撮影をしていますね。こちらのHPは蛇の種類や料理が詳しく解説してあり、よく蛇料理のことが理解できます。私は一度も食べたり、生き血を飲んだりしたことはないのですが、勇気があって精力を付けたい方はいいのではないでしょうか。
華西街餐「蛇」天堂

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それとこの夜市は紅燈區が近くにあった経緯から、蛇や鼈(スッポン)、鱷魚(ワニ)を食べさせる店が多いのも精力をつけるためですが、ゲテモノ精力剤系の料理店だけでなく、それ以外にも極めて怪しい店が多くて、いわゆる「情趣精品店(大人のオモチャ)」や「精力剤の店」、「性病(写真があります)の予防?や対応の藥店」、「A片店(アダルトDVD店)」などが普通に紛れ込んでいて、確かに健全ではありません。

 画像は華西街にある情趣精品店。子供が歩く通りでも堂々と問題なく店は営業しています。
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 動画は廣州街から桂林路までの華西街歡光夜市の様子です。雰囲気がとてもよくわかります。
 

この夜市は若い女の子グループやカップルはそのためか、あまりおらず、ほとんどがオジサンか家族連れという変った夜市です。士林夜市などは衣料関係やアクセサリー関係の店が多いため、若い世代の台湾人が圧倒的に多いのですが、こちらはちょっとうらぶれた斜陽の雰囲気が漂っています。

さらに桂林路を越えて、貴陽街までは、さらに人も減り、ちょっと閑散とした雰囲気もあります。実は本当の花街・遊郭(公娼寮)はかつてこのあたりにあって、今は本当に寂れた感じになっていて、昔の公娼寮跡がたくさんあります。阿公店が集まっている廣州街より南側のあたりではなく、このあたりがかつての面影をより多く残しているところです。本当に狭い小路が左右にあって、ちょっと紛れ込むとタイムスリップしたような錯覚を憶えます。

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廣州路から桂林路までの間に華西街40巷という細い横道があります。この先に有名な古山園旅社というホテルがあり、当時は私娼の子と遊ぶ目的のためのホテルだったのですが、電影のロケで使用されたこともあって、今はどちらかというと懐古趣味あふれるホテルとして観光名所になっています。この路はとてもわかりにくくて、華西街を歩いていくと左側にとても細い40巷の入口があります。

 画像は古山園旅社の入口にあたる華西街40巷の入口です。よく注意していないと見落としてしまいます。
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この40巷は「摸乳巷」という別名があります。この「摸乳巷」という名前は台湾では彰化の鹿港にある摸乳巷が最も有名ですれちがう時に胸がふれるという意味の細い道という意味です。台湾にはたくさんの「摸乳巷」があります。昔ながらの風情があり、なかなかの雰囲気があります。

 画像は萬華ではなく、「鹿港の摸乳巷」です。観光名所になっていて、多くの人が訪れます。私も行ったことがありますが、本当に細くて、太った人では入れません。台湾の老街にはこのような路が結構あります。日本にはなかなかない情景なので、かつての台湾を知るためにこのような老街は一度行かれることをお勧めします。

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艋舺にはこのような路が本当に多くて、多分、普通の観光で来られた方などは華西街歡光夜市も桂林街までぐらいしか行かないことが多く、その先のかつての花街があったあたりの細い路地などを入ることはあまりないと思います。しかし、これらの暗巷はちょっと独特の雰囲気があり、いかにも「昔の台湾」という感じがあって結構、心が動かされます。基本的に萬華の細い暗巷である横道は危ないところもあって、迷い込まない方がいいのですが、阿公店が集まっている三水街あたりよりはこのあたりの方が若干、治安が良いように思います。

 画像は華西街40巷(摸乳巷)の様子です。この先に古山園旅社があります。鹿港ほどの狭さではありませんが、やはりかなり細くて暗巷であり、野良猫が歩いているような路です。
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現在は電影「艋舺」のヒットの影響もあって、訪れる方が増え、摸乳巷に写真パネルなども掲示してあって、多くの文化人や写真家などが来ているようです。撮影も多いようで、昔の台湾の花街の退廃的な雰囲気を表現するのに絶好のロケーションになっています。また、このあたりのホテルはすべて、布団は自分で敷くという方式が昔はあって(多分、男女の行為のあとの布団をとりかえるという必要があったのでしょう)、特殊な布団のたたみ方も文化・風俗的な伝統技術として有名になりました。

 画像は40巷を行ったところにある古山園旅社です。本当に昔のままで、現在ももちろん営業中。泊まることができますが、経営者が芸術家の方に替って懐古趣味を前面に出して成功、現在は電影のヒットの影響もあって、とても人気があるようで撮影や台湾人観光客が多く、あんまり落ち着けないかもしれません。 
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紅燈區がなくなり、公娼寮がなくなった後、多くの性工作人と呼ばれる女性たちは私娼となり私娼寮で客をひくか、流鶯(中国語のスラングで外娼のこと) として夜の街に立つ女性が多くなりました。また、萬華に雨後の筍のように増えた阿公店などに勤めるなどしてその生業を続けてきた女性も多いです。

しかし、これらの女性たちは2011年11月の社會秩序維護法の成立以後、さらに社会的に地下にもぐったと言われています。1000元~1500元前後の価格で性を売ってきた彼女たちは高齢化し、現在ではさらに数も少なくなっています。替りに大陸妹や越南妹などの外国籍の女が多く入り込み、治安の悪化を招いている一因にもなっています。
萬華-人肉市場大洗牌-大陸妹打跑老流鶯







三重・基隆などの私娼寮も2005年から2010年にかけて大規模な掃黄と撤去が相次ぎ、桃園や中壢にごくわずかの私娼寮が残るだけになっています。彼女たちは一体、どこへ行き、そして、台湾社会はこれからこの問題に対してどう向き合っていくのか。
從公娼到工娼—向妓\女權運動者致敬

性風區

萬華の夜の雰囲気は、五木の街とは異なる昔ながらの台湾の姿を思い起こさせ、そして、人がいる限りなくならない「性」という命題についての奥深さについて考えさせられます。華西街にはその原点が現存しており、単なる夜市として一面を見るのではなく、その成立の背景を見ることによって台湾社会の影の歴史を知ることができるように思います。

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 萬華に残るかつての花街・公娼寮の跡です。華西街の北の貴陽街あたりの方が、かつては紅燈區の中心でした。現在は阿公店の集まる南側や龍山寺周辺に私娼が多く、このあたり歴史的遺産といった趣きになっています。
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また、下のHPは萬華の公娼寮跡を撮影した画像が趣き深く撮影されていますので、ぜひ、ご覧いただくと当時の様子がよくわかります。
萬華拍攝情景~寶科里娼寮
風華退盡.艋舺

 萬華に紅燈區があった頃の様子です。現存する写真はとても少なくて貴重な当時の写真です。
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2001年,公娼走入歷史,性產業轉移到萬華一帶,歸綏街的老街屋牆上長滿的雜草,2006年被指定為市定古蹟的文萌樓保留了當年公娼的營業空間,或許我們可以比較正面的態度來看性產業,讓人了解這一段傷心的過往。今日雖然已經沒有公娼,但是性產業我想永遠會存在的。每次經過這棟房子前,潮濕的霉味傳出,2006年,曾經是公娼的官秀琴落海自殺的過往,都讓我深思。

看到隔壁還在生產製作麵條的小型工廠,是不是在都市更新後這些人的生活就可以解決?女性的身體來做為營利的工具、女性身體的自主權等問題,我們的立法院是否有跟上社會的現實面?還有國際的潮流如何?在文萌樓指定為古蹟後一切也都不能解決吧?

現在、萬華や台北近隣をはじめ、急速に全国規模で2010年頃から私娼寮が撤去されたことにより流鶯として客をひく、高齢な女性がさらに多くなりました。性病などの保健衛生面や黒道の控制などを含め、社会的な治安の問題が大きく生じてきていると言われています。また、彼女たちは以前は「公娼」だった時代があり、それが「私娼」に変ってきていました。以前の「公娼」は国が認めた公の仕事だったため、公娼制度が約10年前に撤廃された後、彼女たちの生活をある程度、守るために私娼寮に公的機関は必要悪として目をつぶってきたと言われています。しかし、さらに約10年が経過、50歳前後になった彼女たちはついには私娼寮も社会的に葬られ、流鶯になり、生活を立ていくしかないと言われています。そこには末期的な断末魔のような状況があり、台湾社会の負の歴史のツケの大きさを感じてしまうのは私だけでしょうか。

 萬華周辺の流鶯の様子です。写真からもわかるように、皆、高齢で性病などの衛生対策も不十分と言われています。大陸妹や越南妹などの東南亜妹が若いため、阿公店や餐廳では勝負ができず、流鶯は台湾人の50歳前後の女性ばかりです。年輕台妹が、この辺にいることは100%ありません。 
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 最近まであった基隆市三坑火車站近くの龍安街(鐵路街)・私娼寮の様子。現在では掃黄もあって、ほとんどの私娼寮が撤去、または閉鎖しています。時代とともに社会の考え方も変りました。女性の人権を考えた時、劣悪な狭い暗蔵の中で、性的な工作のみを30分前後でする状況は明らかに今の時代では台湾社会の世論は受け入れないでしょう。
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基隆市の龍安街周辺には現在も小吃店が林立していて、萬華の阿公店と同じような服務をしていると言われています。社會秩序維護法成立以後の実態は不明。ますます地下に潜り、様相はわからなくなりました。しかい、以前に比べ、危険度は上がっていると思います。最近の2012年にはこのような報道もありました。
讓警方好生為難︰台灣患癌截肢女被查獲裸身陪客喝酒

基隆市龍安街一帶小吃店的拉客情形時有所聞,但現在卻傳出有一間名叫美多的小吃店,拉客手段太過 蠻橫,專挑路過的老翁,強拉進店裡限制行動,即使客人連一杯水也沒喝,仍要支付「基本消費」。有 些被害人甚至因為沒錢,被扒光衣服抵債,最後裸奔逃出小吃店。
基隆市龍安街上的監視器,拍到一名男子一絲不掛的在大街上狂奔,這名可憐的男子是被強拉進一間小 吃店消費的受害者之一。外傳會強迫客人的小吃店,是一間掛著七彩旗、鐵捲門緊閉的美多小吃店。
這間小吃店會鎖定路過的老翁,再將他們強拉到店內,就算老翁們連一杯水也沒喝到,依舊要付200 0到3000元不等的基本消費,其中下場最慘的就像監視器上的這名男子,因為付不出錢,全身被扒 光,赤裸裸的在街上狂奔。
基隆市文安里里長李隆進表示,「小吃店的拉客情形很嚴重,到了夜裡整條店家的招牌亮起,還不時會 傳出音樂或爭吵聲,讓為人父母者都很擔心,怕會影響孩子。」
現在受害人直接找上警方報案,就是不想日後在行經龍安街時,還必須膽顫心驚 、忐忑不安。當地居民也希望轄區派出所能派出員警加強巡邏,以遏止這股不良風氣。(新聞來源:東 森新聞記者呂國寶、黃曼昕)

 
基隆市の龍安街周辺に乱立する小吃店です。服務はいろいろとあるのでしょうが、実態はわかりません。  
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こちらは雲林の私娼寮の現状。いずれもかつての歴史という遺産的な扱いが年々、強くなってきています。
昔日私娼寮今落寞 臺鄉民吁社會拿掉假道學面具

高雄の鳳山、台中、台南、宜蘭や苗栗、嘉義、平鎮などの地方都市においても2010年頃から掃黄が続いており、私が台湾にいた頃は結構、現存していたのですが、今はもう姿を台湾全土から消しつつあります。
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 台中市精武路にあった私娼寮のかつての様子。現在はほぼ壊滅しています。
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 彰化縣花壇鄉平和街のかつてあった「透明な窓」で有名だった私娼寮。かなり最近まで現存していましたが、ついに2011年夏から秋にかけて撤去され、ほぼ壊滅しました。
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私娼寮大門改透明 花壇鄉「櫥窗女郎」當街攬客(2011/07/13 15:30)  

 台南市新營區にあった私娼寮「應菜窟」。やはり、2011年11月~12月にほぼ壊滅しました。
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 苗栗の私娼寮跡。暗く劣悪な環境で性工作をし続けなければならなかったのが実感できます。
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200米紅毛土路暗藏14家私娼寮
突擊私娼寮拒開門! 警以榔頭敲鐵門無懼私娼寮衛生堪慮 嫖客仍喜魚水合歡樂
公權力展鐵腕 強制拆除私娼違建
「警」迫盯「雞」奏效 私娼改打游擊
扯!屏東內埔整條私娼寮 可用肉菜換肉體
屏東榮家旁 私娼寮猖獗
私娼寮緊鄰學校 家長盼改善林園警分局連破兩民宅化身銷魂窟

萬華においてもつい先日の2012年6月に次のような事件があり、私娼問題が地下に潜り、事件化することがこれからも次々に出てくるでしょう。
黑幫入侵私娼寮 掌控流鶯
削皮肉錢「撕開不流血嗎」

華西街。

それは台湾で最も古い夜市ですが、そこには人と人が交錯する多くの歴史があり、今は近代化する台湾の中で人々がこの国の様々な過去の遺物を見つめ直す、そして、それを未だ引き摺る人たちもたくさんいる街だといつも私はここへ来る度、思っています。
關於萬華三水街的紅燈巷

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 こちらの画像は紅燈區の替りと言われている現在の三水街のあたり。白黒の写真も最近のものです。かなり高齢な台湾女性が客を待ち、長い年月、このような仕事に携わっていることがうかがえます。
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美好懐念的回憶

西昌路に戻った私たちは多くの人で賑わう龍山寺の前を通り過ぎ、再び廣州路を西へ向かって歩き出しました。芊芊の目的地はもうすでに決まっているようで、私の手を引っ張ってどんどん歩いて行きます。西園路を渡ったところで、すごく賑わっている店の前に来ました。

芊芊がいつものように「到了」(着いたよ) とニコニコ顔で一言。

「龍都冰果」という店の前でした。看板には日本語も書いてあるのですが、1920年開業の名店らしく、確かに人でいっぱいです。時刻はすでに午後3時を回っていたのですが、灼熱の夏の台北では確かに冰果が食べたくなります。台湾で最もうまい水果といえば、やはり芒果でしょう。本当においしくて、旬の季節は6月から8月ぐらいまでなのですが、芒果冰のうまさは確かに格別です。もちろん、芊芊も大好き。台湾の飲料や冰果はすごく量があるのも特徴で、飲料はだいたい溢れそうなぐらいコップいっぱいだし、冰果も一人で食べるのはなかなか大変なぐらいの量です。しかし、この日は暑かったこともあって、二人で一緒に一皿を食べずに思い切ってそれぞれが頼むということにしました。 

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 芊芊が頼んだのはこの店の招牌(看板商品)である「八寶冰」。山盛りの水果が乗っています。
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 私はもちろん、芒果牛乳冰です。本当にめちゃくちゃうまくて、暑かったこともあり、自然と笑顔が出ますね。
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これを芊芊と交互に食べ合うという方式なのですが、自分は八寶冰を頼んだのに、私の芒果ばかり取って食べます。

「不可以吃吧!芊芊吃自己的冰冰」 (ダメだよ、食べ過ぎ。芊芊は自分のを食べなよ)

しかし、基本的に遠慮があんまりない彼女はそんなことは無視して食べています。こういう子供っぽいところが芊芊はすごくあって、自分の気持ちをあんまり抑えることがない彼女の近くにいると、こちらも我慢するような気持ちが自然となくなり、あまりストレスを感じなくなります。

まあ、芊芊が幸せそうに食べるなら、いいか。

結局、私が芊芊の頼んだ八寶冰のほとんどを食べるということになりました。こちらもかなりおいしくて、どんどん食べることができるので、あんまり問題はないのですが。

さて、龍都冰果店で少し涼をとった私たちは再び、廣州路に出ました。この龍都の正面に漢江皮衣という看板がある店があるのですが、芊芊がその脇の細い道に入ろうとします。すごく古くさい狭い道なのですが、特に何もありません。しかし、よく見ると空中に建物があってちょっとしたトンネルのようになっています。

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そのトンネルのようになっているコンクリートの脇をみると石碑がありました。実はこのトンネルのような建物は門になっており、その上には小さな廟がありました。

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「有個小小的門、這就是「艋舺隘門」。 以前艋舺地區為了保障居民安全,建造了隘門。這就像個小城門」

(あそこに門があるでしょ。これは 「艋舺隘門」 と言って、依然、萬華地区の人たちの安全を保障するために狭い門を作ったんだ。城門のようなものね)  

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こんな門と小さな公廟なのですが、すごく歴史があって清朝の時代、日本統治時代と300年の歴史を重ねてきた歴史的な遺産でした。台北は城門都市で敵に攻められないようにいくつかの門があったらしいのですが、現存しているものは、ほとんどなく、多くの文化人の意見によると極めて貴重な史跡でした。

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しかし、実は現在はもうこの貴重な 「艋舺隘門」 も取り壊されてしまったようです。私自身は確認していないのですが、台北市の道路計画と防災安全計画に引っかかっていて、火災が発生したら消防車が通ることができず、住民の安全を確保するために2011年9月14日に消失してしまったとのこと。かつて敵から自分たちを守るための隘門が今度は災害などから住民を守るために取り壊されるという何とも皮肉なことになってしまいました。
經典「義氣」場景 艋舺隘門9/14消失

 画像はだんだんと工事が進む様子と現在のもう取り壊されてなくなってしまった廣州街223巷の様子です。狭い路地や古い建築物がどんどん取り壊され、再整備されていくことは難しい判断だったでしょうが、今の住民にとっては悪いことじゃありません。しかし、300年の歴史があっという間に消え去るという事実にちょっとした郷愁を感じることはあります。

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あの時、芊芊から説明を聞いて一緒に見た、あの「艋舺隘門」が今はもうないかと思うと、一抹の寂しさがあります。
 しかし、もう 「艋舺隘門」はないけど、あの暑かった夏の日、芊芊と暗い路地で一緒に隘門を見上げた美好懐念的回憶は私の心の中でいつまでも決して消えることはありません。

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越南小吃部(休息一些)

ブログで萬華の阿公店について書いたところ、メールでお問い合わせなどを何人かの方からいただきました。感想や見たことがあるが、あまりにも怪しげなので、何かよくわからなかったという内容がほとんどなのですが、この阿公店と同様、台湾で気を付けなければならない店に「越南小吃部」があります。

これは南部に圧倒的に多くて、台北では市内ではあまり見聞きしたことがありません。林口、三重、板橋、土城などの周辺部には結構あるようですが、実態が私もよくわかりません。しかし、高雄や屏東、彰化ではとても多くて、本当にすぐに見つけることができます。特に高雄では多くの台湾人が利用していると言われています。価格はとても安くて1小時200元程度。だいたい3小時が基本で600元程度で越南から出稼ぎでやってきている若い子と遊ぶことができます。服務の小費は当然いるのですが、有Sで1000~1500元程度と言われ、下層階級の労働者が圧倒的に多いと言われています。

高雄の大寮鄉光明路はトラック街道なのですが、この道路に面してバラック建てのような安っぽい小吃店やKTV店が林立しています。増え始めた2008年から2010年頃にかけて、かなり、警察は掃黄を行ったので、現在は少なくなっていると思われますが、私が台湾にいた当時はバンガローのようなKTV小吃部や怪しい檳榔西施がいる(特別服務有り)檳榔店がたくさんありました。網路のニュースを検索すると2011年現在でもかなり摘発がまだ、行われているようです。

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 画像は越南小吃部KTVの越南小姐の様子です。台北の酒店の子に比べ、包廂もみすぼらしく、女の子の感じも辛すぎますね。いくら安くてもどうなのでしょうか?
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同様に高雄の鳳山區建國路三段周辺も越南小姐による違法色情按摩店が多く、よく摘発されています。決して安易な気持ちで利用したり、怖い者見たさで行かないようにした方がいいです。
美容推拿坊藏春色 僱越南女子進行色情交易
鳳山區色情氾濫 高市警局鎖定查緝
台湾槟榔店地下室藏越南女脱衣陪客(组图)

さらに警察官も内通していたとのことで摘発があり、事件となっています。
色情業買通員警 交錢暗語「來泡茶」(鳳山分局警紀狀況百出 縣市合併後應該優先裁撤鳳山的恥辱!)

実はなぜ、このようなことをブログで書くかというと、高雄のタクシーは台北よりも雲助的な要素が強く、運転手が「你要妹妹嗎?」などと言ってくることがあります。中国語ができない観光の方などは可能性がまずないのですが、中国語ができるとわかると案内したがります。光明路や鳳山區は結構遠くて、実はかなりの距離を稼げるのと帰りの足をつかまえるのが困難なので、帰る時間に再び迎えに来るという算段をして稼ぎたいからです。私はどちらの地区も様子を見に言ったことがありましたが、これは危険とすぐに察知しました。雰囲気も悪く、トラブルになったらひとたまりもありません。案内してくれたタクシーの運転手も苦笑していましたが、ちょっと安い値段で気軽に遊ぼうなんて思わない方が絶対にいいです。落とし穴があるような気がしてなりません。

くどいぐらいに言っておきますが、極めて危険だと思います。女はすべて越南(ベトナム)から来ているか大陸や東南アジアなどから来ていて、相当なアバズレばかりと思った方がいいです。台北の場合は結構紳士的な部分が客人にもありますが、南部は客人もあこぎな者が多いと言われていて、特にKTV小吃部は低収入の台湾人の遊び場と言われていますから、ストレス発散もあって、酒を飲んでやりたい放題のことをやっている場合が多いと聞いています。女もそれに対応しますから、警察ざたに発展する可能性は高いです。実際、かなり周辺の環境が悪化したことから高雄市警察も本気で手入れしているようです。ただ、2012年現在もかなり生き残っていて、ちょっとイタチごっこみたいなところがあります。
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越南小吃跳脫衣舞 全是越南新娘
越南小吃部 情色襲南台  
員警疑以毒 控制越女賣淫
大寮色情小吃部違建將拆 業者憂心 
縣市合併勤掃黃 大寮情色店 1周連抄3家
光明路豔名遠播 警抓脫衣女30人

 光明路の越南店の摘発の様子です。2008年頃から続いていて現在もまだ、摘発が続いています。


 こちらは彰化の越南小吃部の摘発の様子です。
 

 台中での摘発の様子。やはり越南の外籍小姐です。


 雲林では農場でKTV小吃部があり、摘発されています。地方ではこんなようなことがまだ、よくあります。


 これは場所がどこかはわからないのですが、インドネシアの女たちの摘発です。


 やはりどこの摘発かはわからないのですが、南部の方でしょうね。女は越南から来ている模様です。


越南からの小姐はだいたい不法滞在ですから、警察も大酒店などの臨檢と違って本気です。台北や台中、高雄などの大酒店は価格も高く、政財界人やプロスポーツ選手もいますし、公司が近代的な経営をやっていますからあんまり大きな危険はないのですが、外籍の小姐が安く、掘っ立て小屋のようなKTVや小吃部で服務をしているような店は極めて警察も本気です。萬華の阿公店は黒道や角頭というヤクザ組織があり、そのからみで有る程度は維持されているようなところもありますが、外籍小姐を使うような小吃部や檳榔店、KTVは何の後ろ盾もない小規模店ですから、ひとたまりもありません。

 南部の越南小吃部KTVの摘発の様子です。警察はどんどん包廂に入りますから、逃げ場はまったくありません。辛い結果が客人にも待っていると思います。

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 「君子危うきに近寄らず」は外国では極めて重要。どうにかなるだろうなんて甘く見てはいけません。
台湾は親日的な国ですが、外国です。風俗がすべて違法な台湾でトラブルになったら、切り抜ける術はきっとありません。

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身體保重

進財切仔麵は廣州路に面していますが、私たちは西昌街の方へ向かって歩き出しました。廣州路と西昌街の交差点にはよく利用する85度Cがあって、萬華の風情にあわせた煉瓦づくりのようなレトロなつくりになっています。

「芊芊、喝珈琲一點嗎?」 (芊芊、ちょっとカフェを飲まないか?)

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さっきの進財切仔麵はちょっとあっさりとした中にもコッテリ系の味付けのものが結構あったし、暑かったこともあって芊芊と少し喉を潤すことにしました。芊芊はコーヒーが大好きだったので、すぐに賛成し、さっき出発したばかりなのに5分も歩いたかどうかで休憩となりました。

この交差点から西昌街を見通すことができるのですが、北の方角を見るともう多くの青草店の招牌(看板のこと)をみることができます。ちょうど昼下がりということもあって、人もたくさん歩いていて、にぎやかさも増していました。

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85度Cでちょっと休んだ私たちは西昌街に沿って再び歩き出したのですがものの1~2分で青草巷の入口に到着しました。青草巷は西昌街224巷にありますが、入口の両脇に「天順蔘藥青草行」「安安青草店」と「萬安青草店」が有ります。幅の狭い小さな巷ですが、その両側には青草が山ほどつまれていて、なかなかの雰囲気です。

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とにかくたくさんの青草があって、いずれも藥草なのですが、どの青草がどのような効果があるか、さっぱりわかりません。この青草巷は「救命巷」とも別名言われていて、多くの生病の方々が訪れることでも有名で台湾全土から人が集まると言われています。確かに雰囲気的に何か、体に良さそうな感じはします。

「芊芊、你認識青草藥嗎?」 (チェンチェン、青草にどんな薬の効果があるか知ってるの?)

芊芊はまた、エヘヘという感じでニコニコしていますが、どうも笑ってごまかしています。芊芊も詳しいことはよくわかっていなくて、ただ、何となく体にいいからということのようでした。この青草にはとても、それぞれの効果があって、店の人に訊くと詳しく説明してくれます。芊芊は術後でしたから、とにかく体の調子を整え、感染症を防ぐという目的にかなったものを捜したかったようで、店のオバサンにいろいろと訊いていました。あまりにも中国語の単語が難しくて、専門用語も煩雑に入りますから、私にはさっぱりわからず、芊芊の問答から彼女がどう行動するかで会話の類推をすることしかできなかったです。店の中にはプラスティックの容器にそれぞれの藥草が摘めてあってなかなかの壮観。ここは日本ではなく中華圏の台湾なんだということを実感します。
百草圖鑑

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さらにいろいろな種類の茶も売っていて、藥草の種類もわからないばかりか、茶の種類とその効用もよくわかりません。一体、どのような効果があり、目的に応じてどの茶を買えば良いかの見当もよくつかないのが正直なところでした。芊芊と巷の奥まで入って様子を見てきましたが、結局、入口の所にある「萬安青草店」に重点をおくことになり、ここで茶及び藥草を買い求めようということになりました。
萬安青草店

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青草の効能をよく知ることは簡単ではないのですが、せめて茶の種類ぐらいは憶えようと思い、芊芊によく茶の種類を訊いていました。一番ポピュラーな百草茶(青草茶)と苦茶の効能ぐらいは何とか理解できたように思います。その場で飲める茶を大きな青草店の前では販売しているので、ちょっと芊芊と一緒に飲むことにしました。彼女の体調を整えることが目的でしたから、私たちが選んで飲んだのは「苦茶」でした。

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苦茶的功效
 
消暑解渴、消除疲勞、清涼身心、預防口臭
苦茶煉製過程十分耗時,要先在配茶室揀選適合的茶葉,然後送至煉茶房裡用電子煉茶鍋煉出茶汁,再以蒸氣鍋蒸餾出苦茶純汁。苦茶是草藥的一種體質虛冷的人不宜多喝 

確かに薬っぽい感じですが、日本の青汁のような飲みにくさはありません。かなり、自己暗示もあると思うのですが、体にいいような気がします。色は黒っぽくて、台湾に来て初めて飲んだのですが、あんまりうまいという感じはないです。

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結局、芊芊が買ったのは一番ポピュラーな涼茶とも呼ばれる百草健康茶でした。

青草茶是台灣民間常用的夏季保健飲料,又稱為百草茶、涼茶。根據調查,台灣本土可以供做青草茶原料的藥用植物,大約有200種以,其中經常被使用的有將近100種之多,這些都是我們的祖先透過經驗的累積,所篩選出不具毒性,而且藥效溫和的植物。

市面上販售的青草茶,大多含有五種以上的藥草材料,像是咸豐草、馬鞭草、著手香、蒲公英、薄荷、含羞草、車前草、半支蓮、夏枯草…等等,全都是常用來製作青草茶的材料;一般人家有時也用單一種原料來煮青草茶。這些植物大多屬於涼性,但也有些有青草是屬於溫性的植物,像是仙鶴草、狗尾草(通天草)、桔梗等。

製作青草茶的植物大多有清涼解熱、消暑退火的作用,尤其適合在夏季飲用,有些植物甚至還具有消炎解毒的功能,能夠防治夏季的胃腸疾病或感冒症狀,像是喉嚨開始覺得癢癢痛痛,有發炎徵兆時,魚腥草煮的青草茶,或者摘幾片著手香的葉子沖水喝,有時候就能消除喉嚨發炎的情形了。

事實上,青草茶除了適合在夏季裡用來消暑降火之外,即使天氣並不炎熱,但吃多了油炸或高熱量食物,身心出現「上火」的情形,例如口乾舌燥、便秘、失眠,或者很容易發脾氣,這時候很適合用青草茶來褪火調身。

でも芊芊はとってもうれしそうでした。たった100元程度の青草茶でしたが、一生懸命、考えた末の結果でしたから、あまりにも平凡で定番の品なのですが、とても満足しているようでした。私が思うに、品を買うということよりも健康を維持し、病気にならないように考え、努力する姿勢が大切で、「病は気から」と言いますが、この「救命巷」にはそんな台湾人の気持ちがこもっているように感じました。

だから、きっとここに来て多くの藥草を試し、そして捜し、信じて飲む。

青草茶ならわざわざここで買わなくても家の近くにも売っています。しかし、この青草巷で自分の健康状態を振り返り、いろいろなことを青草店のオジサンやオバサンに質問しながら買うことに意味があるのではないでしょうか。台湾人がよく使う言葉に「身體保重」という言葉があります。「お体に気をつけて」と言った意味なのですが、手紙や簡訊、最後の別れのあいさつによく使われます。

芊芊がわざわざここに来たのは、きっとその「身體保重」の大切さを確認するためだったように思います。思わぬ展開で人工中絶の手術を受けることになった彼女は気丈に振る舞ってはいたものの、やはり、自分の体が心配だったのでしょう。私自身も一生懸命、藥草を捜し、質問する彼女の姿を見て、彼女の現在の心境が痛いほど、この時はわかりました。

青草茶や苦茶には体を清涼にする効果があると言われますが、芊芊が清涼にしたかったのはきっと自分の心だったに違いありません。 

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剥皮寮で2時間以上をすごしたこともあって、もう正午をすっかり回っていました。芊芊は基本的におしゃべりなので、このような場所に来ると時間を忘れて、話に夢中になるところがあります。いつも不思議に思うのですが、体はすごく痩身なのに体力がすごく有り、疲れを知らないようなところを持ち合わせていて、とにかく、いつも元気という感じがあります。しかし、ちょっと腹が減ってきたので、さすがに吃飯しようということになりました。

剥皮寮の前の廣州街には「阿秀傳統切仔麵」と「進財切仔麵」という切仔麵があって、芊芊と進財切仔麵に入りました。店はHPもあって、何と100年続くという有名なお店。芊芊が言うにはもうひとつの阿秀傳統切仔麵もうまいという評判らしいのですが、芊芊が進財切仔麵の方が有名だと言うこともあり、こちらになりました。  
進財切仔麵HP
進財切仔麵介紹部落格

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切仔麵は台南の有名な麵ですが、本当にうまいです。小吃もすごくおいしくて、空心菜は特に大好物でその他、黄金蛋や紅焼肉などの各式小吃をどんどん頼んで、2人でガンガン食べてしまいました。小吃にかかっている醬油膏が私は大好きでちょっと甘みのあるトロッとした醤油でクセになるような味です。金蘭醬油膏が最も台湾では有名で、台湾人なら皆、知っているという定番です。桃園大溪にこの金蘭という公司は醬油博物館も作っていて、子供たちに校外教學の場も提供しています。すごく多くの商品を販売しているのですが、金蘭の中でもこれに勝るものはなかなかありません。実は鳳梨酥やお茶よりも私は台湾の一番喜ばれるお土産はこれかなと思っています。今まで概して好評でした。
金蘭醬油 
金蘭醬油博物館

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切仔麵は湯麵と乾麵のどちらもうまいのですが、暑かったこともあり、この日は乾麵。特に意麵と呼ばれる台湾独特の麵がとてもうまいです。 意麵は台南地方の原産ですが、大きく分けて南投意麵と鹽水意麺があります。進財の意麵は南投タイプ。すごくモチモチした食感があり、台湾の多くの種類の麵の中でも私は一番、好きな麵です。

「真的QQ的!」 芊芊がまたわからないことを言います。

「QQ是什麼?」 (QQって何なの?)

「台灣人習慣形容某種食物的「彈牙」、「有嚼勁」 的口感, 叫做「Q」的」

(台湾人の食感だよ。歯を弾くような、噛むことにちょっと力がいるような食感を私たちはQという表現を使うの)

すなわち、コシがあるというような食感で「キュッキュッ」という感じからQQとなったようです。若い子たちは特によく使う表現で、「Q的」とよく言ってうまそうに食べることが多いのですが、多分、台湾人はこの食感が大好きなのでしょう。いろいろなところでとてもよく使う俗語のひとつなので、知っておくと良いと思います。

このHPは台湾のいろいろな麵のまとめ的なページで麵の種類がよくわからない方にはすごく、参考になります。
また、高雄の製麺公司のHPも麵の種類や製法が詳しく紹介されていますから、とても麵のことについての理解が進みます。しかし、実は私もタンツーメンにも担仔麵、擔仔麵といろいろな字があって、 切仔麵との微妙なちがいがよくわかりません。同じものなのかも知れないのですが、様々な種類の麵と味があるので、よくわからないことも多いです。 麵の種類では陽春麵が多分、一番一般的なのでしょうが、陽春麵にもいろいろとあって、よくわからないことが結構あります。意麵や米粉、板條もその中にさらに細かなバリエーションが多く、そのちがいを知るのはなかなか難しいです。   
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阿吉製麵廠

「芊芊、你想過去在那裡?」 (芊芊、これからどこへ行くの?)

「我覺得健康是很重要的。所以一起去青草巷。附近呀。你也身體保重比較好」

(健康であることってとっても大切だと思うよ。だから一緒に青草街へ行くからね。体を大切にした方がいいに決まってるじゃない?)

そうか、朝、芊芊は手術後だから漢方がどうのこうのと言っていたのを思い出しました。萬華の附近は庶民的な市場や路が多くて、いろいろと探検するのは悪くありません。あんまり、今日まで萬華をじっくりと歩いたこともなかったし、日本人の私だけでは知識や台湾人の習慣を知るのも限界があります。芊芊は実際に物知りなので、この子と行動することは新たな発見が多く、とても楽しみになってきました。いつもスポーツ系の遊びに連れて行かれることが多かったのですが、さすがの芊芊も手術後はその選択はできません。

芊芊と台湾の文化や社会的な慣習、伝統を知る一日はまだ、始まったばかり。

私が多くの酒店の子たちとつながりや交流を長くもつことができたのは、実は芊芊がいろいろと教えてくれたことが大きかったように思います。後から振り返れば、その感覚や知識がベースにあったことはビジネスの上でもプライベートの上でもとても意味があることでした。

台湾をいろいろな目で見つめること。

台湾で暮らし、台湾社会を相手に仕事をしていた私はまだまだ、その部分が不十分でした。いろいろな経験や知恵があることはプラスになることはあってもマイナスになることはありません。同じ台湾に暮らす日本人の方でも邦人社会の枠から飛び出さず、日本語だけで生活をされる方も少なくはないです。でも、せっかく来た台湾、そしてひょんなことでかかわりをもち、心を開いてくれた彼女たちとのつながりを生かさない手はありません。事実、初めて酒店を訪れた昨年の秋から、格段に台湾社会の仕組みがわかってきていました。

「芊芊、一起去吧! 我想理解台湾的社會很多」

(芊芊、行こうか! 僕はもっとたくさん台湾の社会のことを理解したいんだ)

「哈哈、你是像學生哦。我們已經吃包了!今天也很開心。真的我很高興認識你!)

(ハハハ、学生みたいだね。私たちはもうお腹いっぱい!今日も私はハッピー。本当にあなたと知り合えてよかったと思ってるよ)

芊芊のその言葉を私が彼女に返したいぐらいでした。
彼女の好奇心は私の好奇心も刺激し、新たないろいろな世界を見ようとする気持ちを一層強くしてくれたのだから。

私たちは再び、暑い日差しが降り注ぐ街へと歩き出しました。

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你是老師了!

「芊芊、可以走路嗎?」 (芊芊、歩いて大丈夫?)

「没問題。没有出血了。我是精神、不要擔心!」 (問題ないよ。出血もないし。私は元気だから心配しないで!)

芊芊と青山宮で拜拜をして、ゆっくりと歩き、西園路との交差点の牌坊の所まで来ました。すぐにタクシーがやってきて、出発の時はMRTで行くと言い張っていた芊芊が、すぐにタクシーを止め、私たちは再び乗り込みました。芊芊はまた、早口の中国語で行き先をつげましたが、どこに行くのかいつものように教えてくれません。

しかし、今度はあっという間にタクシーが目的地に到着してしまいました。ものの5分ぐらいでしょうか。古い煉瓦づくりのような建物があり、入口の看板には「台北市郷土教育中心」とあります。

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「ああ、ここが剥皮寮か」と思いました。依然、台湾人の女の子からもし、時間があったら行ってみるといいですよと教えてもらっていました。台湾の昔の街並みや歴史がよくわかるからというお勧めをいただいていました。芊芊が今日、秘密にしていた場所はここでした。それは彼女が台中の國中時代に校外教學(校外学習・社会科見学のこと)でこのあたりに見学・勉強に来たことがあったからです。

芊芊は優秀な學生だったようで、ここの見学のレポートを絵や画像入りで詳しくまとめ、とても老師(学校の先生のこと)からすごく褒められ、高い評価をもらい、代表で発表したことがあったようです。当時は、まだ、十分に今のように整備されておらず、古い街並みが残っているぐらいのものだったようです。しかし、まだ、あまり一般観光、教育用にここが整備されていなかった時(剥皮寮が正式にできたのは2006年4月)に、この剥皮寮老街の歴史やかつての日本統治時代のことをていねいにまとめたこともあって、極めて高い評価を受け、表彰され、台中市全体の教育発表会でも発表したと言っていました。

芊芊はだから、今日はここへ私を連れて来たくてしょうがなかったようでした。
人はいつになっても高い評価を得たこと、褒められて感心されたことはよく記憶に留めているものです。

「勉強ができた」ということは芊芊のアイデンティティと誇りであり、「本当は私は酒店小姐などやっていなかった」という彼女自身の気持ちのレジスタンスを感じることはよくあったのですが、そのためかいつも饒舌な彼女が、さらに一生懸命、いろいろと解説してくれました。

中に入ると、確かに台湾の昔の建物が再現されており、かつてのこの国の様子を偲ぶことができます。日本にも愛知県に明治村というテーマパークがありますが、それをぐっと小規模にした感じと行ったらよいでしょうか。いたるところに展示品や解説の看板があり、歴史的経緯や社会的な背景が詳しく説明されています。

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芊芊と入った建物(資料館)は2階建になっていて、中はちょっとした博物館のようになっていました。芊芊を見ると目を輝かせていて、いつもの自信ありげな顔になっていました。案の定、彼女はあっという間に学芸員に変身してしまいました。 

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このあたりの外側の建物は清朝時代の日本統治化にあった当時の小学校の建設予定に奇跡的に残された当時の古い建築物を利用したもので、隣には立派な老松國小の校舎を見ることができます。芊芊はひとつひとつの展示してる当時の写真やいろいろな物を見て、詳しく解説してくれました。

自分が國中時代にレポートを詳しく書いているので、その知識は確かであり、私も含蓄を深めることが十分にできました。ただ、とても難しい中国語を使う場面があって、よくわからないような表情をすると「ウーン」という感じで腕組みをして英語や説明のプレートを指さして文字で補うようなところがあり、とにかく徹底して教えてくれたのが印象的でした。特に台湾の教育制度の変遷みたいなコーナーではすごく力が入っていて、自分が受けてきた教育の内容、日本とのちがい、日本人が整えてくれた教育制度を台湾の近代教育はたくさん取り入れていることなどを熱心に話してくれました。学校が大好きで、老師に可愛がられていた彼女らしい姿でした。

展示されている当時のいろいろなものの紹介はこの台湾人の女の子のブログが詳しく、いろいろな物品の中国語もちゃんと掲載されいるのでお勧めです。
一個人流浪~艋舺剥皮寮

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資料館になっている建物を出て、芊芊と外歩きを始めました。この日は天気が良くて、まだ、午前中ではあったものの、お昼近くになってきて日差しが強くなってきました。芊芊はちょっと色黒で、実は夏の日差しにとても強く、それが、またこの子の元気さの象徴でもあったと思います。昨日、醫院で手術をしたとはまったく思えない元気さと足取り。基本的にワイルドガールなのですが、オジサンの私には時々、ついていけない時がなきにしもあらずです。次々と手を引っ張って自分の興味関心のあることを紹介しようというおせっかいな気質は人一倍強いですから、このような時は生き生きしています。

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面白いのは煉瓦の壁にいろいろな落書きがあってなかなかお洒落な感じで、鉄腕アトムやウルトラマンなど日本人にも馴染みのあるキャラクターが書かれていて、台湾の日本文化に対する愛着を感じることができます。当時はまだ、整備中でいたるところが工事中の部分がありました。現在は再現された街並みもほぼ完成し、多くの観光客や学校の見学者を集めています。

そもそも日本統治時代のこのような老街を教育中心にして保存し、さらには整備していくことは、かつて日本に統治されたという歴史の有る中では、簡単ではないように思います。これが韓国や中国大陸だったら、このように遺跡保存できるかどうかが、そもそも疑問です。ポーランドにあるアウシュビッツのような負の遺産もありますが、ここはそのような印象はまったくと言って良いほどありません。「
剥皮寮 」という名前は確かにインパクトがあるのですが、日本のように同和問題に関わる人権的な負の名前ではなく、大陸からの木材の集積地であった萬華では、ここで木の皮をはいで加工していたという史実をそのまま使っているだけです。

剥皮寮の街並みはこの方のHPの写真集が抜群の素晴らしさです。一度ご覧になってみてください。簡字体なので大陸の方かもしれません。
日本侵占时期-台北市 剥皮寮历史街区

それとこの剥皮寮を有名にしたのは2010年に公開された萬華を舞台にした電影「艋舺」(日本名モンガに散る)の大ヒットによることが大きいと言われています。撮影をここ剥皮寮でかなり行っていて、1980年代の台湾の黒道と台湾の若者のかかかわりを中心とした映画で生き生きとした主人公たちの奔放な様子が話題を呼びました。元々この萬華という地名も統治した日本人が艋舺から変更して名付けたと言われており、統治時代の日本とは接点が多いところです。 モンガというのは艋舺の台湾語読みのこと。多数の関連動画もアップされているので、見てもらうと台北・萬華の雰囲気がよくわかります。生き生きと当時の萬華の街の様子が描かれていて、剥皮寮の雰囲気が現実感ある風景として重要な役割を果たしています。

また、この電影は台北映画史上第2位の観客動員を記録した大ヒット青春映画です。1位は時代を超えた日本人女性と台湾人男性の恋愛を描いた「海角7號」でこちらは南部の懇丁を舞台にしていました。やはり台湾人にとって日本統治時代というのはいろいろな感情と郷愁がある特別な時代なのかもしれません。
電影「艋舺」(公式サイト)
モンガに散る(公式サイト)
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YOU TUBEの予告編は日本語版、中文版、英語版とありますから、ちがいを比べてみるのも良いと思います。







かつての萬華・紅燈街の雰囲気がよく出ています。このような小さな物語は現実にきっといっぱいあって、それが台湾人の共感を得たのでしょう。
李玖哲や林志荽が唱う「Making love out of nothing at all」や張懸が唱う「我想妳要走了」もヒットしました。





この電影のロケ地を取材したHPがあり、この方の写真も素晴らしく、この剥皮寮のスポットをもれなく撮影していて一見に値します。
剝皮寮老街陳年歷史風情-電影艋舺場景一日遊

この電影の影響もあって剥皮寮ではモデルの撮影なども多く、写真家や芸術家が今は集まるスポットにもなっています。入場が無料というのもうれしいところ。運が良ければCMの撮影や雑誌の撮影などに遭遇できます。数多くの写真が公開されていて、これらのHPはいずれも模特を使っての美しい、情趣あふれる美しい構成の写真が多く、やはり一見に値します。変身写真のお国柄だけあって、写真は台湾人は大好きで、積極的に公開しますから、これからもどんどん被写体の背景としてレトロな雰囲気のある剥皮寮の画像がアップされると思います。
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氣質正妹~Sunny林采緹~短裙外拍照前凸後翹
龍龍~剥皮寮
剝皮寮人像外拍~曾經
剥皮寮~Mika
萬華剝皮寮老街+「Ailin」姐姐
艋舺剥皮寮外拍
Summer~剥皮寮外拍
Sony外拍@萬華剝皮寮
緊身T-Shirt~歡歡~艋舺剝皮寮性感外拍
珮珮~剝皮寮初登場
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䖝の攝~Liuye~

さらに剥皮寮がさらに興味深いのは教育中心であるのも関わらず、夜の歓楽街の様子まで少し再現してあることです。史実に忠実なのですが、子供たちもたくさん勉強に来る所の発想としては、日本ではちょっと考えにくいと思います。「愛仕」という当時の大系列だった色情理容院も再現してあって驚きます。
愛仕理容院

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「芊芊、你是我的台湾老師了」 (チェンチェンは、僕の台湾の先生だな)

芊芊はエヘヘといういつもの感じの笑容を見せ、鼻がちょっと高くなっていました。

酒店で客人からいつも褒められるのは可愛い顔や身材(スタイル)、そして歌や跳舞です。しかし、芊芊が本当に認めてもらいたかったのは、彼女の心の豊かさややさしさ、そして聡明さのような内面の美しさだったと思います。学校ではそのようなことが認められる場面はたくさんあるのでしょうが、夜の酒店の世界では、とにかく容姿と活発さが価値観の上位にあるため、きっと、そのような内面的な部分を見つけてもらう機会は極めて少ないのでしょう。

しかし、いつの時代も人が人に惹かれるのは、最後は心や気持ち。

芊芊は外面的にもとても可愛いかったことに異論はありませんが、台北の青空のように澄み切った誠実な心といつも人を楽しませようとする気持ちは私の心を魅了するのに十分でした。

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艋舺風華(休息一些)

龍山寺は台北を代表する観光地ですが、その周辺の治安は決してよくありません。萬華あたりは台北で最も歴史のあるところですが、龍山寺は東京で言うならば浅草寺のようなものです。浅草の場合はかつてロックと呼ばれた繁華街が近くにあり、そしてその先には遊郭であった吉原があります。浅草周辺は本当の下町でとても風情がありますが、新しい繁華街の新宿や渋谷、池袋、六本木あたりとは異なるローカル・ドメスティックなちょっと危ない雰囲気もあります。

五木の街はどちらかというと、新宿などの繁華街に性格が似ていると思います。規模は日本に比べてとても小さめですが、農安街や雙城街は六本木、錦州路や長春路周辺は新宿や渋谷、日式街は池袋西口のスナック街に似ているといった印象が私にはあります。

龍山寺の付近もかつては東京の吉原と同じように台北の紅燈區(赤線地帯のこと)がありました。近くの華西街観光夜市は他の夜市とは異なり、怪しげな夜市で知られていますが、それはかつて近くに紅燈區があった名残です。民國90年に台北市政府は正式に公娼制度を廃止しました。今から約10年前のことです。しかし、当時の公娼たちは職を失った後もこの街で私娼として残っている女性が数多くいます。しかし、そのほとんどは40歳~50歳ぐらいの高齢で、60歳ぐらいの女性も多くいます。

私娼が多いのは龍山寺の北東にあたる康定路と西昌路の間の桂林路あたりと言われており、かなり年配の女性が未だ客人をひいている姿を見ることができます。私は当然、まったくかかわったことはありませんが、人間の性というか、負の遺産というか、そんな感情をもってその風景を見つめてしまいます。 

下のリンクしたHPに台湾の公娼制度の歴史が詳しくまとめられていますから、一度ご覧になると良いと思います。哀しい歴史がそこにはあり、公娼制度が廃止となっても娼婦としてしか生きる道がない女性がたくさんおり、近代化した現代の台北においても多くの運動や議論がまだあるのが現実です。
從公娼再到流鶯 揭秘台灣性工作者的辛酸血淚史(組圖)

夜に龍山寺の前にある西園路を渡ると吉野家があり、その前を北に20mぐらい進むと左手に下の画像のようなアーチが見えます。 

華西街17

この道は西園路一段212巷ですが、ここを進むと俗に言う「阿公店」のネオンがいっぱい見えます。

華西街10

夜は雰囲気があんまり良くなくて、年配の小姐と人相の良くない男たちが1階の大廳のようなところで話したりしており、前を通ると話しかけられたり、時には睨まれたりもします。昼は、下の画像のような感じです。

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華西街11

では、「阿公店」とは何なのでしょうか? 萬華以外に三重などにもたくさんあるようです。

茶室變觀光區 萬華擬仿日「歌舞伎町」
阿公店拚經濟~小姐出門拉生意
阿公店~台湾特有文化之二

実は私もよくわかりません。それに台湾人も実態がよくわからない人が多くて、酒店の幹部や經紀人に訊いても「萬華の阿公店は行かない方がいい」とよく言います。基本的に安っぽいKTV酒店(五木の國賓大飯店の裏手にも似たような感じのKTVがいっぱいあります)あるいは小規模な茶荘のようなものだと思いますが、中でKTVや賭け事をしながら小姐と酒を飲むと言った感じだと思われます。小姐と気があえばいろいろな展開があると思われるのですが、私が外から見る限りでは、ちょっとその気になるような小姐はまったくいません。ちょっと失礼かもしれませんが、私が見た限り、毒々しい厚化粧のオバサンばかりです。
阿公店是什麼店



入ったことのある知り合いは私の周りには皆無で、私も入ったことがなく、その実態がよくわからないです。ただ、雰囲気はちょっと危ない感じはあって、黒道が関係をしているらしいということしかわかりません。昔の公娼制度が廃止になった後、この「阿公店」が雨後の竹の子のようにできたらしく、本当にこの周辺には多数あります。値段はとても安いようなのですが、「タケノコ剥ぎ」のようなボッタという噂もあり、下のHPには台湾人による体験記もありますが、彼らも実態がよくわかっていません。

流鶯及阿公店觀察日記971021 文/傑西 

特に阿公店は「角頭」と呼ばれる地域ヤクザの黒道がからんでいるという報道もよくなされていて、近代的な公司のシステムをとっている五木あたりの酒店とは訳が違います。特にある程度の中国語ができないとこのあたりの店は本当にトラブルを打開することが難しいように思います。 
萬華頭北厝幫 長期壓榨阿公店
萬華頭北厝在地角頭 吃定阿公店

 

それと、最近は阿公店と似てはいるのですが、ちょっと看板がちがって、梧州街あたりに多い「餐廳」と書かれている怪しげな店に若い大陸妹や越南小姐がかなり、流入しているという情報もあります。その実態はまったく定かではないので、よくわかりませんが、性的な服務に特化した「餐廳」 と看板を出している阿公店も中にはあるようです。きっと値段は安いのでしょうが、かなり危ない要素も強いでしょうから、情報を鵜呑みにして近づかない方がいいように思います。
關門脫衣陪酒 不算妨害風化?
阿公店開喇叭店 辣妹吸金
阿公店賣靈肉 15中國女「賭」轉運
8旬翁上阿公店 5女「摸」走3萬元

さて、西園路一段212巷の道を行くと華西街とぶつかるのですが、これを通り越すと華西路と平行する梧州街にぶつかります。この道を右に曲がり、最初の交わる道である三水街という道があります。ここから西園路までの三水街は雰囲気が本当に悪いです。

阿公店

龍山寺の後ろ側にある東三水街は市場になっており、いろいろな食材が安く売っている庶民的な道ですが、こちらの西園路を渡ったところから始まる三水街は細くて、本当に危ない雰囲気があり、狭い道の両側にかなりお年の私娼も立っていて、目つきが悪く、雰囲気の悪い感じの男たちも多数たむろしています。絶対に気をつけた方がいいです。ここは外国で駐在を何年もした私のカンでは極めて危ない予感のある場所のような気がします。撃たれたり、強盗にあうことまでは考えにくいですが、ひったくりやまわりを囲まれる、仲間を呼ばれるなどのことはありそうです。夜は絶対に一人で行かない方が良く、怖いもの見たさでも迷い込まない方がいいですね。女性に手を引っ張られる、拉致されるように店に入れられるということも多いようで、くれぐれも「君子危うきに近寄らず」を肝に銘じた方がいいと思います。女性も外国人かお年の方のプロばかりですから本当に鼻の下を伸していると痛い目に遭う可能性があります。
「阿公店」搶生意 父子逛街也拉
阿公店上街拉客
阿姨纏爸爸!阿公店拉客 警難管
萬華阿公店拉客 牽孩子也不放過

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画像は三水街の様子です。画像で奥の方に見えている立っている女性たちは、多分、すごく年増の私娼たちと思われます。中国語で強引にからまれたりしますから、気をつけた方がいいです。手とかを引っ張られることもあり、勝手に胸に手をもっていかれて金を要求されたりもします。中国語ができて、対抗できないと仲間を呼ばれて最悪の展開も予想されますから、注意してください。
三水街

華西街16

それと華西街観光夜市附近や屋台がたくさん出る廣州街はゴタゴタしていて夜になると人でゴッタ返していますが、特に廣州街はスリが多いという噂があり、気をつけるにこしたことはありません。ただ、ちょっと怪しい感じはありますが危ない香りは少ない台湾の庶民的な下町といった感じです。しかし、先ほど述べたように一本横道に入ると三水街を中心に狭くて、暗い路地に怪しいネオンが輝くような危ない雰囲気がありますから、ぜひ、迷いこまないよう、特にカメラや金品に気をつけた方がいいと思います。撮影などは絶対にしない方がいいです。また、中国語がほとんどできず、土地勘もない中では対処もあそこは五木以上に絶対にできません。何もないかもしれませんが、用心するに越したことはないと思います。

画像は夜の廣州街の様子です。とても多くの人で賑わっていて、いろいろな品物がかなり安いです。いろいろな食べ物もいっぱいあって、腹をこわすかもしれませんが、本当の台湾の下町を味わうことができます。
 
華西街

昼の明るいうちならば、このあたりは危ない雰囲気は少なく、かつての紅燈區のひなびた跡地を見ることができます。何か陰の歴史的遺産を見るような感じで、多くの写真家がドキュメントタッチで撮影もしています。確かに風情があります。夜の雰囲気とはまったく、異なりますから、明るいうちにちょっと龍山寺周辺を歩き、台北の当時の歴史を振り返ってみても良いかもしれません。きっといろいろな感慨を得ることができるように思います。
逛艋舺花街柳巷、開旅社房間

華西街2

華西街4

華西街1

青山宮

手術を終えた次の日から私たちは2人とも休みになりました。手術の経過は極めて順調で、ちょっと出血があった程度でしたが、腹部の痛みもないようで、芊芊は元気な姿を見せてくれました。酒店の小姐は完全に昼と夜が逆転している生活を送っていますが、手術で麻酔を使ったこともあり、芊芊は手術後すぐに眠りにつたようで、やっと普通の白天の世界のリズムに戻っていました。彼女の場合、普段は早起きと言っても昼の12時過ぎで、いつも行動は午後2時か3時頃ぐらいからでしたから、午前中の朝にしっかり起きるという生活リズムは久しぶりのことになります。

まずは、いくら望まれなかったとは言え、小さな命を終結させてしまったことに違いはありませんから、芊芊としっかりと宮か廟に行って、ちゃんと拜拜しようということになりました。行天宮に先日は拜拜に行ったので、相談して龍山寺に行こうということになりました。芊芊が迪化街で漢方薬を買いたいという希望があったこと、それといつものことながら萬華の秘密の場所を案内してあげると言います。

萬華區導覽圖簡


まずはタクシーで龍山寺へ。

芊芊はMRTで行くと言い張りましたが、さすがに手術の翌日なので、ギャーギャーわめく芊芊をタクシーに押し込め、一緒に龍山寺へ向かいました。龍山寺は台北に観光で来られた方ならば必ず寄ると言われる名刹です。この龍山寺があるあたりは萬華と呼ばれ、台北で最も古い街のひとつです。かつては艋舺と呼ばれており、環河で木材を運ぶ集積地として発展してきました。

さて、タクシーに乗ったら芊芊が何やら早口の中国語で運転手に行き先を告げています。どうも龍山寺と発音が違うように思うのですが、よくわかりません。とにかく芊芊におまかせにしているとついたのは、龍山寺のあたりにタクシーは行かず、別の小さな廟の入口に到着しました。

「芊芊、在那裡?」 (チェンチェン、どこなの?)

「青山王廟的」 (青山宮だよ)

道路に出ている看板を見ると西園路とあり、立派な牌坊が交差点にあります。

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まだ、朝方なので人も少ないのですが、すごく古い感じの由緒ある感じの廟で彫刻が見事でした。西園街との交差点からこの廟に伸びている道の看板を見ると貴陽街。台北で最も古い街、萬華の中でもさらに老街として知られるところです。
艋舺拍攝地-青山宮與祖師廟

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「安尊王是生病的神。當發生瘟疫的時候,相傳惠安泉州漁民把靈安尊王從大陸請來時青山宮分靈至萬華的」

(安尊王(青山宮の神様)は病気の神様なんだよ。昔、このあたりで疫病が流行った時に、 大陸の惠安泉州の漁師たちが来たときに安尊王の分靈を萬華の青山宮に祀ったんだよ)

芊芊はタクシーに乗った段階で行き先を変えていました。龍山寺はMRT站からすぐの所ですが、この青山宮はもう環河に近く、ちょっと不便な所にあります。龍山寺はたくさんの人がいるし、私も行ったことがあるのを知っていましたから、青山宮に勝手に変更していました。まったく、すっかりいつもの芊芊らしさが戻っていました。

彼女は手術後の感染症のこと、そして終結させなくてはならなかった新たな命への供養をしたかったのでしょう。

安尊王は三国志の時代に活躍した将軍ですが、疫病や司法の神様として知られています。今の彼女にぴったりの拜拜だったのかもしれません。廟そのものはとてもこじんまりしていました。しかし、廟にある看板にも書かれていたのですが、歴史は古く、1800年代の建立、政府の國家三級古蹟に指定されています。

芊芊が祈りを捧げる姿はいつもとても真剣な顔つきで、敬虔さを感じさせる姿です。台湾にはたくさんの神様がいるのですが、それぞれの神様の得意分野みたいなものがあって、それぞれの由緒をよく、台湾人の方々は知っています。芊芊もとてもよく知っていて、私は彼女から多くの台湾の民間信仰についての理解を深めることができ、いかに廟や宮が台湾人にとって重要で、多くの神々が生活に根付いているかを知ることができました。

朝方の青山宮はとても静かで、芊芊と私の祈願をしっかりきいてくれそうな、そんな雰囲気のある廟でした。
芊芊との萬華の1日はまだ、始まったばかり。これから芊芊がまた、どこへ私を連れて行ってくれるのか、そしてどんな行動をとり、話をしてくれるのか。この日、すっかり体調も整い、元気になった彼女と萬華をじっくり回る1日になりました。

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萬華

大臨檢(休息一些)

昨日のアクセスが863アクセスとこのブログを始めてからの最高数でした。ただ、依然としてGWにトピックス的に扱った東莞のシリーズへ多くの方がアクセスされているようで、ちょっと残念な気持ちもあります。正しい情報を知っていただき、台湾との対比色を強くして書いたのですが、やはり、夜遊びの情報収集という目的の方も多いのかもしれません。そのような要素も当然交えていますが、原則的にそれらは枝葉の部分であることもご理解ください。

しかし、本題は私の経験した事実を基に台妹たちとの交流やつながりの中で酒店の世界や台湾社会の仕組みや様子を交えていくというブログなので、本筋の方をできればお読みいただき、台湾のことや台妹のことをどんどん理解して、愛おしんでいただけたらと思っています。

最近では「芊芊的禮物」から「溫柔的睡臉」の一連の内容が当時の芊芊とのかかわりを思い出しながら臨場感あふれるような表現を使って再現しています。芊芊という私がかかわった中で最も想い出に残る子のあの時の彼女や私の心情を表現できるようにと書いていますがいかがでしょうか。「屋頂上 -The Tops-」、「我是像廖添丁」、「熊猫娘」、「我的利是5元」、「三聖筊」、「我没有MC」、「我不怕」などの章は芊芊の心のひだや揺れを私が特に感じた場面でした。彼女の素直さやのびやかさ、奔放さがうまく皆さんに伝わっているといいのですが。

もし、よろしければ右下の拍手などをポチッとクリックしていただけると励みにもなりますし、コメントにも基本的には必ず返信するようにしておりますので、感想や質問など書いていただけるとありがたいです。

さて、ブログを書いていたらAPPで親しくしている公關から簡訊があって、この金曜日の夜、台北で大臨檢があったようです。彼女が勤めているのはある禮服店。制服店の臨檢は煩雑に行われるのですが、禮服店の臨檢が最近は多くなってきているとのこと。暑假が始まり、最近は制服店は警察の臨檢が多いため、未成年の16歳、17歳の子が臨檢の少ない禮服店に来ていることが増えているとの情報でした。この日は7台の警車(パトカー)が来て相当大がかりだったようで、大廳に全員の公關が集められて一人一人身份證を確認され、年齢をチェックしていたようで2時間以上に及んだため、大迷惑とうんざりしていました。

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以前の酒店小姐のコースは制服店のPT→制服店の正職→禮服店の正職→便服店または鋼琴酒吧(ピアノバー)の正職という出世魚のような変遷が多かったのですが、最近はちょっと変ってきていて、未成年少女のうちは隠れて臨檢が少ない禮服店PT→18歳になったら制服店のPTというような子が結構いるらしいです。

特にこのところ、大規模な200人以上の在籍がある巨大禮服店がどんどん誕生していて、その公關の需要も大きくなっているため、かなり多くの新人の子が入ってきており、その中に暑假が始まったこともあり、高中1年級や2年級の違法な未成年少女が時々紛れ込んでいる模様です。彼女が言うには多くは18歳以上の顔が似ているお姉さんの身份證などを紛失したと言って再発行させて、2枚目をダミーで使っているらしく、小姐の手口も巧妙になってきているようです。そのため、契約する經紀人や臨檢に入る警察もなかなか見破れないとのこと。確かに真面目に勤めている公關にとっては迷惑な話ですね。

このAPPを送ってきた子は一昨年に18歳になって私が本拠地にしている制服店に勤め始め、その後、夜店のような装演で有名な制服店に移籍して、そこで1年あまり正職として働いていました。しかし、その制服店が道路をはさんだ向い側の回穿店と合併して、公關の数が多くなり、さらにはその下の階に台北最大の禮服店が開店したこともあって、生意がちょっと良くなくなっていました。競争が激しくなり、なかなか框を取れないことが増えてきていて、この6月から別の禮服店に換店をしていました。最近の写真を見るとどんどん以前の可愛い感じから美人系のメイクに変えてイメチェンしてきており、酒店業界の競争の激しさを垣間見るようです。

一番、最近の上班の時の時の写真を短期間、アップしておきます。お店は大臨檢の写真を見るとわかってしまうでしょうか? 隣の子も同じ禮服店の子ですよ。 名前は現役なので秘密。2人とも超可愛いので人気もあり、さらにこの酒店には200人以上の公關がいますから、幹部とのコネがあり、根気よく捜した上、さらに運も良くないと出会えません。2人も実は以前、ブログで紹介した私の友人、神様のお気に入りの子たちで、彼はいつも大量の子を包廂に入れますから、その時の知り合いの子が私もたくさんいるのが本当のところです。

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以前の制服店時代はこんな感じのギャルメイクでしたから随分、大人っぽくなっているでしょう?

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隣の子は18歳の制服店時代はちょっと幼い感じがあって、下の画像のような感じでした。

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随分、雰囲気が変ったのがわかると思います。同じ子とは思えないのですが、まったく同じ子ですよ。彼女たちの変身ぶりを時折紹介していますが、髪型やメイクの感じでまったく印象が変ります。この夏は何とか台北に戻って彼女たちとの旧交を温めないといけないですね。

 なお、ブログの記事に関係ある画像を貼っていきますが、絶対に撮影は禁止ですので、ご注意ください。これらの写真は酒店のスタッフや幹部が撮影したり、本人が公開していたりして、私に提供してくれている特別なものばかりです。また、画像の無断使用や流用については絶対に禁止です。ご理解をよろしくお願いします。    
 
 このブログは元々、台妹と良い心の交流をもちたいと思っている、あるBBSでご賛同いただいた方々に情報提供する目的で始めましたので、画像等も一定期間をすぎたらほとんどをプライベートモードにしております。プライベートモードは私が友達認証した方が入れますが、コメントなどをお書きいただいたり、メールなどを通じて交流などを深め、ご信頼した方を対象にさせていただいております。酒店と同じような形で一見の方はすぐに認証はできませんので、何度かやりとりをさせていただいてからになります。ご理解のほど、お願いいたします。
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